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生い立ちについて~18歳まで~

その2はこちら





○児童養護施設にやってきた


前回の続きから児童養護施設に措置されてたのが9歳、このまま18歳の退所まで生活していました。

どんな施設だったのかをざくっとまとめていきます。

○児童養護施設の形

基本的には2歳~18歳まで(今は措置延長といって20歳まで生活できます。)

生活する場として

大舎(20人以上)

中舎(19人以下)

小舎(12人)

グループホーム(定員6名)があるのですが、私が措置されたときにちょうど施設が大舎から小舎・グループホームに建て替わるタイミングだったので、小舎で10~12人規模のホームに決まりました!

施設が元々女の子のみの措置だったのを男の子も受け入れ始めだったようで、措置当時は9人中女の子6:男の子3の女性多めな環境でした。。。のちに男の子も増えていきます。

そして、法人が教会のところだったのでバリバリのキリスト教。とりあえず食前・食後、学校に行く前、週に一回施設内でミサ・月に一回教会でミサ、クリスマスはクリスマス会への参加が。。。。ミサは予定のない小学生時代は行ってたけど部活とかあるとそちらが優先なので徐々にさぼってたかな(笑)

おこずかいももらってたけど国からのお金だからおこずかい帳への記入とお金が合わない時が大変。。。。すぐ物を失くす人間なのでこれは苦労した(今も変わらず)

あと食事は調理場から調理師さんが作ってくれて、各ホームで持って帰って食べる仕組み!朝ごはんとかは職員さんがおかずを作ったりしてたかな。

うちの施設は「自主献立」っていうのがどこかの日曜日に月1であって予算内で自分たちで料理を決めて食べる。ってシステム。みんなで料理する練習になったかな。割と自炊できるのはこの日のおかげかも。


○施設に措置されて


結論から言うとこの施設で本当に良かったな。と思っています。今までのところ(親族里親)だったらおそらくモラハラだけでなく恐ろしい事になっていただろうし、もちろん施設はルールが一般家庭よりも多少厳しいから当時「あれが嫌だ・これが違う」とか他と比べることもあったけれど、改めて退所してからは良かったな。。。と思うかな。。。

施設にこれは本当によりけりなので何故そう思えたのかは大きく分けると2つに分かれる!!!


①施設外から助けてくれる大人に恵まれた

・一番はこれに尽きる!!!!施設には面会や外出といって保護者の人と会って話したり、週末は帰省したりとかできるんだけど私の場合両親はいなかったため、親族以外に「未成年後見人」という人がいました。


この未成年後見人として税理士さんがいてくれたんだけどこの人がすごく気にかけてくださって、月に1~2回は面会やランチに連れて行ってくれたからすごくガス抜きになった。ただそのころ私反抗期の真っただ中でめちゃくちゃ反抗してた。。。。ごめんね。。。

20歳になる頃に(遅い)ありがたみを感じて後見人を外れた今でも連絡とってご飯行ってる。

あと、母の大学時代の友人3人が私のことを気にかけてくださって、毎年誕生日にプレゼントや手紙をくださってたのもとても励みになったな。よく考えたら友達の子どもに18歳になるまで毎年誕生日プレゼント送ってくれるって中々ないよね。。。この方々とも近いうちに会う予定で、大学時代の母の話を聞いてみたいなと思っています。。。こんな風に周りに恵まれたのは大きかった。


②施設外のコミュニティに属していたこと

小学校までは、完全文化系だったんだけど中学校から突如として運動部に入ったら性格180度変わった。部活やってなかったら今の私はなかったと思う。

小学校時代も運動は嫌いじゃなかったんだけどきっかけがなかったのと、コミュニケーション能力が体育会のコミュニティに属するには足りてなかった。施設のマラソン大会とかには気合を入れて参加してたんだけど私にそんなイメージないから職員さんから「景品目当て」って言われてたけど運動するきっかけ欲しかったのは本当だよ。。。

そしてサッカーとか野球みたいに小さい頃からやってる人が優遇されるわけではなく、中学校からみんなスタートだったし競技人口が少なかったのと負けず嫌いな性格がうまいことマッチして、選抜に選ばれてそのまま推薦で高校も行って高校も国体まで行くことができた!!この成功経験のおかげで自信がついた。。。上下関係だったり社会性も学んだなぁ。。。

あと大なり小なり嫌なことがあっても走れば解消されるということも学んだ(よく河原や施設の周りを走ってた)

今もそのきっかけで運動をする仕事をしているわけで、施設外で得たコミュニティからロールモデルを見つけた私の夢はぶれないし強かったよ。

押しつけじゃないけど、同じ環境におかれる子どもたちにはできる限りそんな経験をしてほしいと思って活動をしています。


そんな楽しい感じで退所していく私でしたが、ここから大きな挫折が現れるわけでした。。。。退所後へつづく。。。








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