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謎の病気(?)「ラタ」 02/03

J君が、「パイナップルを14個くれ」と言った瞬間に、そのおばさんは、その言葉を繰り返した上で、奇声と意味不明の言葉を発したのでした。

これは、「ラタ」のパターンの一つ。

さらに、追い討ちを掛ける様に、J君がパイナップルを投げる真似をしてしまったのですが、おばさんが、パイナップルを丁度持っていたので、そのまま、J君の真似をして、投げたのでした。

普通の時に投げたら、あんなに上手く投げれない筈なのに、こういう時に限っては、顔面ど真ん中ストライクに、プロのラガーマンの様に投げちゃうんですね、この病気は・・。

不思議な病気です。

因みに、中国系にはいない様ですが、マレー人やイバン族の女性に限る病気の様です。

また、年配の方だけでなく、18歳位でも、環境によっては、そういう性質を持つみたいです。

私の知る事例を少し並べて見ましょう。  

イバン族のその家族は、父親以外は、全員女性(4人娘)という、「ラタ」の環境の出来上がった環境で、次女と四女は、どちらかと言うと、おとなしい性格ですが、軽度の「ラタ」で、びっくりすることが起こると、「オンチョロコー」(意味不明)、「チナ・ラウト」(海の中国人??)と言う意味不明な言葉を発します。

母親と長女と三女は、中度の「ラタ」ですが、同様にびっくりすると、ちょっと下品な言葉を発するのです。
 
最初は、耳を疑いました。18歳位の女の子、それも、かわいらしい顔しているから、余計に耳を疑いました。

皆で買い物に行ったのですが、車から降りて、スーパーへ向かう途中に、ものすごいスピードで走る車が横を通り過ぎました。

別に当たるかどうかの瀬戸際と言うわけでも無かったのですが、びっくりした様で、母親は、「ブト・ベサイ」と発し、長女は、「プケ・ミェッ」と発したのでした。

その下品なイバン語を知っている私は、最初、その車に怒っているのかと思いました。しかし、事ある毎に、といっても、持っているものが落ちそうになるとか、突然、大きな声の人が通るとか、その程度ですが、その下品な言葉を発するのです。

父親に聞いてみたら、「ラタ」である事が判明しました。
どうも、この家族は、父親と次女と四女が仲が良いので、「ラタ」度が低く、母親と長女と三女が仲がよいので、どうも、連鎖反応で「ラタ」度が相乗的に高くなっている様です。

(03/03)に続く。。。


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