見出し画像

【就活】021アピールするネタがない、成果がないという人へ

【就活】なべじゅんコーチの「みんな 自分らしく」 No.21

***********************
** 自分らしく、自分の魅力を伝える就活へ**
** 第2章 自己分析編         **
**  3.アピールするネタがない、   **
**       成果がないという人へ  **
***********************

就活学生さんを コーチングで支援している
”なべじゅん” コーチです。

前回は、<無意識領域>へ深く入っていくことで、普段は気づけていない より深く自分の内面に気づくこと をご説明しました。
今日は、「でも私には、アピールするほどのネタ(体験)がないよ、成果がない」という方へのアドバイスを 話していきます。

 
<今日のまとめ>
**********
1.アピールするネタがない、とは思わないで大丈夫。
  必ず、あなたの中には、良い体験があります。
2.それを出しやすくするのも<無意識領域>へダイブすること。
3.ポイントは、①質問力と、②丁寧にその具体的場面を想い描く(再体験、味わうこと)。例えると【映画のフィルムを10秒切り取る】ように場面を取り出そう。
**********


3.アピールするネタがない、成果がないという人へ

就活相談で お話をしていると、
・コロナでほとんど活動もできていないんです・・・(留学ができなかった、授業もリモートばかりで 家にずっといたとか、)
・いやー、自慢できるほどの 成果も出せていないし・・・
など、困ったという表情で話される方も いらっしゃいます。
 
なければ、これからまだ間に合えば、作れ!動け! というアドバイスをしているサイトもありますが、
私は、みなさん これまでの中に、何かしら面接で言えるようなものは、必ずありますよ。と返答しています。
だって、忘れているだけですから・・・
 
 

1.自慢できるほどの 成果がない?

この成果は「結果としての成果物」という意味であるなら、それにこだわる必要はありません。よく、成果は定量的に示しなさい、と言われているので、
例えば、
・(部活)全国で3位になれた。
・(アルバイト)売上をコロナ前の2倍に伸ばせた。
など、結果としての成果物を ESでアピールしている方も多いですよね。
 

■定量数字が書いてあれば、それは わかりやすい けど、
そりゃー、数字で定量的に書けた方が、わかりやすいです。
でも、その「3位」とか、「2倍」だから、その部分だけで、「すごいなー、この人優秀だな、採用したい!」など、思うことは、まずないです。
(※ いやー、全国3位なんて簡単には成れないよね、だから、プロセスも相当優れているはずだ、と考える面接官は居ると思います。でも、結果成果だけで判断することはないですね。)
 
■成果が出せているは【実績】だが、その【再現性】も必要
結果が出せていることは【実績がある】ということなので、それは一定のプラス評価をしますが、それが再現性のない(偶然、運に近い)成果物なら、会社に入っても、成果だせる保証にならないですよね。
なので、純粋な成果物だけでは意味はなく、それに至った過程(プロセス)の良さを確認していきます。どんな計画を立て、どう工夫して達成まで行き着いたの? それが、「なるほど、よく考えられていて、実行力もあるね」というストーリーが大事なんです。
 

■成長の傾きを示すこともできる
なので、「結果成果物」の大きさは、余り、こだわる必要はないです。
結果でなく、プロセスの素晴らしさ、を示しましょう。
 
さらに、この過程で、どんなことを学び、自分が成長したか? ということをアピールすることで、十分カバーできますよ。「私は、(常に)右肩上がりの成長をしていける人材です」というアピール。

これは、第7回でも説明しましたね。

 

2.そもそも活動していないから、言えることがない?

さて、こちらは、確かに 活動が十分にできなかったところはあると思います。しかし、ゼロではないと思うのですよね。
大学で勉強もしていたし、アルバイトもしていただろうし、友人とも接点があっただろうし、一人で引きこもっていない限り、必ず活動はしていたのです。(わざわざの就活で使うための活動は、できていなかったかも)
 
対応1)本当にないのか、<無意識領域>で、深堀りしてみましょう!
普段意識できていない、過去の経験が蓄積されているのが、<無意識領域>でしたので、まずは、そこにアクセスしてみましょう。
その方法は、質問の仕方次第でしたね。
 
Q1. 学生生活で、あなたが、【一番 うれしかった! ワクワクした!】と感じたことを教えてください。 <プラスの感情が出た場面を探す>
感情ベースで考えると、出てくるはずです
「学生生活」を「中学生のとき」「高校生のとき」とやれば、時系列にできますし、「サークルで」「アルバイトで」「部活で」とやれば、対象を絞り込んで、それぞれを深堀りすることができます。
感情側も「うれしい、ワクワク」をもっと、自分らしい表現の言葉にすると、思い出しやすくなるでしょう。
 
もっと、出やすくするなら、
Q2. その とても嬉しかった場面で、
 1.自分の感情がピークになった【瞬間】を、
 2.その前後10秒くらいの長さで、<映画のフィルムのように切り出して>ください。
でしたね。
 
この10秒のシーンを丁寧に、自分史のマトリックス表に、メモしていくことでもいいですし、モチベ―ショングラフにまとめることでも OKですね。
その時のポイントは、その場面で出ていた「感情」を、より深く、丁寧に書き残すことが大事ですよ。
*「うれしい」「ワクワクした」だけでなく、それ以外にもある感情の言葉を引き出し、メモしましょう。 ⇒これは、今後でやっていきます。
 
上記は、前回(第20回)で説明しています。

 
2)上記をやってみたけど、やっぱり 私にはネタがないわ~ という場合
「私には、まったくネタがない」という人は、まずいない。
コーチという者は、「あなたの経験は すばらしいものですよ」、と信じている人なんですが、そこまでないと言われてしまうと・・・
 
対応2)一つは、周りの人に ヒアリングしてみてください。
自分で気づけなくても、あなたのことを良く知っている、客観的に見てくれている友人・先生・親御さんなど、そのみなさんは、これまでの付き合いの中で、あなたの素晴らしいところを知っていますので。自己分析だけでなく、他己分析をするのと同じことですね。
 
Q1.あなた(親友Aさん)から見て、私の素晴らしいところって、なんだと思う?
と尋ねて、Aさんが言ってくれたことを、すぐに そんなのないよ~と 〇✕判断するのではなく、
 
Q2.私の経験で、その素晴らしいところが発揮された【具体的場面】って、どんな時だっただろう?
と、まず探すことをしてみてください。
 

友人が、「あなたは、いつも私(親友)が困っていないか、何か役立つことができないか? と考えてくれているのが、いつも声を掛けてくれるし、表情からも感じ取れているよ。本当に素晴らしい、ありがたいと思っているよ。」と言ってくれたなら、
そっかー、そんな場面って、過去、どんな時にあったっけ? と、自分の記憶の中を 探してみてください。
それを<意識領域>でやるのではなく、自分が気づいていない<無意識領域>へ深くダイブすることで、新たに発掘する! というのが、狙いです。
 

とはいえ、やっぱり出てこないわ~ (まるで、便秘のようですね;笑)
というなら、
  
まあ、言ってくれた友人に、
Q3. えっ、それって、【具体的にいつ】、【どんな場面】でのこと?
と、親友Aさんがイメージした場面を 具体的に聞いてしまう手もあります。この方が、相手の記憶を手助けに使えますね!
 
Aさん:うーん、そうねー。ほら、私(Aさん)がバイト先のBさんとの人間関係で悩んでいた時に、相談もしていないのに、何か悩んでない? と声を掛けてくれたじゃない。あそこで声を掛けてくれたから、話してみよう、と思えたんだよ。とか、
 
場面が特定できれば、その場面に深く入りこみ、リアルにその場面の映画を見るように、10秒間のフィルムを味わってみてください。すると、その場面での自分の感情が見えてきますので。
 

3.共感性コミュニケーションの力

■切り取られた 10秒間のフィルム
さきほどのAさんとの10秒間のやり取りを、<無意識領域>にある記憶の引き出しを開き、探索してみましょう。
 
あなた:ああ、そんなことあったねー。そっかー、あの時って、どの場所だったっけ、大学の授業が終わって、お昼食べにいこう!って、2人で廊下を歩いている時だった。・・・ Aちゃんは、どんな表情だったっけ?・・・そうだ、会話していても、いつもよりは、ちょっと反応が薄いっていうか、なんか、いつもより会話が盛り上がらないなー、と(私は)感じていたんだ。・・・だから、「ひょっとして、なんか悩んでいない?」って、言ってみようと思ったんだよ。・・・そうそう、言ってみると、Aちゃんは、ちょっと一息おいて「うーん、わかる?」って返してくれたんだよね。・・・(私には、)まだ言おうか、言うまいか、どうしよう?って表情に感じたから、すぐに続けて「もちろん言いたい時でいいよ。いつでも相談乗るし、できることなら なんでもするからさー」って、深刻にならないようにと思いながら、ちょっと明るめに私言ったんだ。・・・その後はAちゃんから、「じゃあ~、お昼食べながら、聞いてくれる?」って、言ってくれたので、私の中では、「私を頼ってくれて、うれしい!」って、なったんだっけ。
 

とか、このくらいの丁寧な描写で、ゆっくりと、1秒づつ、その場面を味わいながら、その時のやり取り(セリフ)や、その場所にあったもの・見えたもの・聞こえたものを確認しつつ、自分の中にある気持ち(感情)と考えていたこと(思考)を 言葉にして噛みしめてもらうといいです。
 

■映画も、演劇舞台も、小説も、ぜんぶ同じですよ  
映画のフィルムを10秒間切り取り、それを丁寧に、外から見える部分と、自分の内側(思考・感情)にある部分を確認して、言葉化しているんですよね。相手に伝えようとすると、このような描写になりますよね。
これって、例えると、
・演劇舞台の俳優さんが、セリフと表情で、自分の内面も含めて、観客に伝えていますよね。観客は、それが伝わってくるから、その主人公に共感して感動するんです。映画もそうです。
・もっと言えば、小説も同じことですよ。小説には文字しかありません。でも、読んでいる読者は、勝手に主人公の表情・仕草をイメージし、場面情景も含めて楽しんでいるわけです。
 
■共感性コミュニケーションの力
「共感性コミュニケーション」とは、みなさんが元々持てている この場面のイメージ化する能力を使って、相手とコミュニケーションをしようとすることなんです。
ですので、私は、
・面接とは、面接官が あなたに評価点(〇✕)を付ける場所じゃないよ。
・20分もお時間をいただいて、自分が主人公の舞台演劇を見てもらう時間なんだよ。(踊ることはしないので、朗読劇ね)
・自分にしかない素晴らしいエピソードを聞いてもらい、その内容に共感してもらうことが、舞台俳優である あなたの目標です。自分のファンを創るのです。
・そのために、自分という役者はこんな人物です。何を考え、これまでやってきて、これからの未来、どんな夢を実現していきたいのか、その物語を語っているのです・・・。
 
どうですか? こう考えると、他の候補者との競争(だけ)でない、自分のやるべきことが、見えてきませんか? (ちょっと気がラクになってくれると、いいのですが、)
  

■自己分析を自分一人でやる?、周りの力を借りる?
自己分析を、
セルフ(自分一人)で行うなら、基本になる質問文に従って、段階的に行う。この時に成功する上で大事なことは、各ステップで求めている状況に自分がなれたか、それを自分で感じとること(自己観察)がとても大事になります。(自分で気づき、自分で軌道修正していくので、)
 
一緒に体験した人が、 相談役になってくれるなら、その人との対話をしながら、一緒に場面を思い出し、その中にあった 自分の感情を言葉化していく
これは、同じ場面を一緒に体験していたのであれば、思い出すことを 2人の力でできますね。キャッチボールの形で言い合いながら、お互いの理解を深めていけばいいです。
 
③ (一緒に体験はしていないが、)質問をして<無意識領域>へのダイブを手伝ってくれる人が居れば、あなたの返答の深さを受けて=状況(返答内容)を見ながら、場面に合わせてのアレンジをしつつ、<無意識領域>へ誘導することもできます。こういった方に質問役をお願いする手もありますよ。例えば、キャリアセンターの方など、これができる方ですね。
 私を含めたコーチは、発言だけでなく表情も見ながら、このダイブを引き起こす質問の工夫を色々知っている人、ということになります。
(最後は、完全な宣伝でした;笑)

 
今日は、ここまで。

<今日のまとめ>
**********
1.アピールするネタがない、とは思わないで大丈夫。
  必ず、あなたの中には、良い体験があります。
2.それを出しやすくするのも<無意識領域>へダイブすること。
3.ポイントは、①質問力と、②丁寧にその具体的場面を想い描く(再体験、味わうこと)。例えると【映画のフィルムを10秒切り取る】ように場面を取り出そう。
**********
 

次回は、その具体的場面に、もっと入りやすくするための方法「臨場」を 話していきましょう。
お楽しみに♪

==================================

■ 質問ある方は、こちらへ
読んでいただいて、ありがとうございます。
就活中の方で、もっと知りたい/ここがわからなかった、
などあれば、ぜひとも 以下にご質問ください。
質問で公開できる部分は、皆さんに共有していきたいと思いますので。

https://resast.jp/inquiry/98751


★よろしければ、メルマガも ご登録ください。

https://resast.jp/subscribe/241114

■ Finding Mine 代表  なべじゅんコーチ
 感情に着目した自己分析から「自分らしさ」を引き出す 寄り添いコーチ





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?