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SNSにある英語学習情報は許せない。

役に立つ「英語学習」関連の情報は巷に溢れている。

僕の主戦場はX(旧Twitter)で、おすすめにうじゃうじゃ出てくる。それっぽい(だいたい図解)投稿が来た瞬間に高速スクロールをしている。

「ネイティブならよく使うフレーズ」
「TOEICなら頻出の単語」

これならまだしも、数ヶ月前に投稿したものを再度投稿している事例も見られる。「この間も見た気がするが、よほど伝えたいことなのだろう」とこれまた受け流すようにしている。正直、ウケが良いからコピペして投稿しようという狙いが透けて見えて気持ち悪いが。

役に立つ情報が無料で手に入るのは、英語学習者にとって良いことであることは間違いない。SNSでアカウントさえ作れば、英語の勉強ができるわけだから。便利さの恩恵は受けておくほうが良いだろう。

でも、英語学習を18年やってきた身としては辟易するのだ。

知識ってこんなに簡単に手に入って身につくものだっけ、と。最近、自分自身の学習で強く感じたのは、苦労して手に入れた知識ほど定着しやすい、ということ。一生懸命、何度も声に出して、ようやく定着していく感覚である。昭和的な考えかもしれないが、容易に手に入るものは容易に頭から抜けていく。いいね&リポストだけで身に付くわけがない。

さらには、伝えたい情報は誰のためなんだっけ、とも思う。その気持ちの矢印はどこを向いているのだろう。どうしても「反応をしてもらいたい」という自分に矢印が向いている気がするのだ。僕の投稿に大して反応がないことへの僻みかもしれないが、いや、僻みだろう。

要は、怒っているのだ。許せないのだ。その情報を活用して、どういう学習をしていってほしいかが見えないから。

僕の正義を振りかざしていることは十分によくわかっている。発信する人たちはそれぞれ事情があるのだから。しかし、命という時間を削って学習している人たちに真摯でいるかどうか。そこが本当に気になる。

何度でも言うが、僕は「英語で苦しむ人を一人でも多く救いたい」というミッションを掲げて、日々を過ごしている。もし誰かのSNSの投稿が「英語で苦しむ」ことを加速させているのだとしたら、それは見過ごせないなと思う。

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