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「アドラー心理学に見る、早期回想からのライフスタイル形成」

アドラー心理学には、私たちの最も古い記憶、つまり「早期回想」を通じて、自身のライフスタイルを理解し解析する方法があります。早期回想は、幼少期の記憶であり、どれだけ些細なものでも、その記憶が残っている理由は重要です。この理由を探ることで、「自分はどのような存在か」「世界はどのような場所か」といった自分の生き方や価値観を読み解く手がかりとなるのです。

例えば、私の場合、最も古い記憶は、父が酔っぱらって家族に手を上げる光景です。この時の私は、ただ固まってその場面を見ていました。この記憶から読み取れることは多いです。「私は力の及ばない存在であるが、理不尽な状況に屈してはならない」という思いが、今の私のライフスタイルに深く影響しています。

父の行動は良くも悪くも、私の人生に影響を与えましたが、この記憶を振り返ることで、自分がどれだけ成長したか、また、どのようにして自分の価値観を形成してきたかを理解することができます。アドラー心理学のこの側面は、自己理解と自己成長に非常に有効な手段であり、私たち自身の選んだライフスタイルを再確認する機会を提供してくれます。

この記事が、読者の皆さんにとっても、自己理解を深め、より充実した人生を送る一助となることを願っています。皆さんにはどんな早期回想がありますか?そこから今の自分のライフスタイルを眺めて見ると新たな発見があるかもしれません。

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