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「異なる世界観を楽しむ」―対立ではなく、共感へ向かうコミュニケーションのすすめ」

私たちは日常生活でしばしば、「自分の正しさ」を主張し合います。自分の考えが最も正しいと信じるが故に、他者の異なる意見に対して抵抗を感じることがあります。このような状況は、相手を論破しようとする競争的な関係へと発展しやすく、結果として縦の関係性が生まれ、信頼関係の構築が難しくなってしまいます。

私の世界もあなたの世界もOK

しかし、もし私たちが「私はこの世界観が良いと思っている」「あなたはその世界観を良いと思っている」とお互いの違いを認め、相手の視点に興味を持ち試してみるならどうでしょうか。相手の世界観の味見をすることで、思わぬ共感点や新たな発見があるかもしれません。これにより、単なる対立ではなく、横の関係性を築き、信頼関係へとつながる道を開くことができます。

他者の世界観を味わう

たとえば、友人が芸術や文化に関して全く異なる趣味を持っていたとします。もし私たちがその趣味について「なぜ好きなのか」と真剣に尋ね、体験してみたら、その魅力が少しでも理解できるかもしれません。そして、それが共感や新たな視点をもたらすことで、友人との間により深い絆が生まれるでしょう。

アドラー心理学とも繋がってたり、、、

このアプローチは、アドラー心理学で強調される「共同体感覚」を磨く行為に通じるものがあります。共同体感覚とは、他人と自分とが所属している共同体に対する所属感、共感、信頼感、貢献感を持つという考え方です。他者との違いを受け入れ、それを楽しむことは共同体感覚を養い、豊かな人間関係の構築に繋がります。

まとめ

このように、相反する世界観を持つ他者を理解し、共感することで、私たちはより寛容で豊かな人間関係を築くことができるのです。次に意見が対立した時は、相手の世界観を味わってみてはいかがでしょうか。新しい発見や意外な共感が、あなたを待っているかもしれません。

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