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週末英文法 【形容詞の基本用法①】 May.4.2024

みなさんこんにちは。ようやく北国も暖かくなってきました。「暖かい」は日本語でも英語でも形容詞です。形容詞それ自体を見分けることはあまり難しくありませんね。でも、押さえておくべきポイントがありますので、一緒に確認していきましょう。

【形容詞の2用法】
形容詞には大きく分けて2つの使い方があります。

①限定用法
名詞に直接つけて名詞を修飾します。原則として名詞の前に置きます。

(ex1) I bought a small house. (私は小さな家を買った。)
(ex2) These red roses are beautiful. (この赤いバラはきれいだね。)

②叙述用法
文の補語として用います。第2文型(SVC)の主格補語と第5文型(SVOC)の目的格補語がありますね。

(ex3) She got angry suddenly. $${\leftarrow}$$ 主格補語
  (彼女は突然怒った。)
(ex4) I found the result satisfying. $${\leftarrow}$$ 目的格補語
  (私はその結果が満足のいくものだと分かった。)

【感嘆文との関係】
例外はありますが、原則として形容詞が限定用法で用いられているときはwhat、叙述用法のときはhowを用いて感嘆文を作ります。

(ex5) You have a nice car. $${\rightarrow}$$ What a nice car you have!
  (あなたはなんて素敵な車を持っているんだ!)
(ex6) This book is very useful. $${\rightarrow}$$ How useful this book is!
  (この本はなんて役に立つのだろう!)

【形容詞の語順】
複数の形容詞を並べるときは、一般に以下のような語順で並べます。僕は学生時代にこれを『オサスコンプ(OSASCOMP)』と覚えました。なお、冠詞、数詞、数量形容詞、指示形容詞はすべての形容詞に先行します。

① Opinion(主観的評価・意見)
beautiful(美しい)、cute(かわいい)、difficult(難しい)など、話者の主観的な評価に基づく形容詞です。

② Size(大きさ)
big(大きい)、small(小さい)、tall(背が高い)、short(短い)など、大小や高低などを表す形容詞です。

③ Age(年齢)
new(新しい)、old(古い)、young(若い)など、人や物が生まれてからの年数に関する形容詞です。

④ Shape(形状)
round(丸い)、flat(平らな)、sharp(鋭い)、oval(楕円の)など、見た目の形を表す形容詞です。

⑤Color(色)
green(緑の)、red(赤い)、black(黒い)、white(白い)など、色彩を表す形容詞です。

⑥ Origin(起源)
Japanese(日本の、日本人の)、American(アメリカの、アメリカ人の)など、人や物がどこからやって来たのかの起源を表す形容詞です。

⑦ Material(素材)
wooden(木製の)、iron(鉄製の)、plastic(プラスチック製の)など、そのものが何でできているのかを表す形容詞です。

⑧ Purpose(目的)
shopping(買い物用の)、running(ランニング用の)、cooking(料理用の)など、修飾される名詞が何のためのものなのかを表す形容詞です。

少し例を挙げてみましょう。

(ex7) 大きくて茶色い四角形のテーブル
  ✗ a big brown square table / ◯ a big square brown table
(ex8) あなたのかっこいいヨーロッパ製の赤い車
  ✗ your cool European red car / ◯ your cool red European car
(ex9) 古くて大きな2つのショッピングバッグ
  ✗ two old big shopping bag / ◯ two big old shopping bag

実際には5つも6つも形容詞が並ぶことはありません。でも3つくらいなら珍しくないので、一般的な語順を覚えておくと英作文などで役に立つかもしれませんね。

長くなりましたので、本日はここまでにしましょう。明日の週末英文法で形容詞の暗記事項を取り上げたいと思います!



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