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週末英文法 【形容詞の基本用法②】 May.5.2024

今日は端午の節句、こどもの日ですね。世の中はGW真っ盛りですが、予備校は特訓講座真っ盛りです…が、気合を入れて昨日の続きを始めましょう!

今日は形容詞に関する暗記事項を確認します。暗記事項全般に言えることですが、一気に覚えようと完璧主義にならず、勉強の過程で何かひとつ出てきたときにほかも確認する、ということを繰り返すことが大切です。僕がいつも生徒に言うことですが、『暗記は強度より回数』なのです。

【叙述用法のみの形容詞】
英文の補語としてのみ使うことができる形容詞です。名詞の前に置く限定用法で使うことはできません。下記のように、aで始まる形容詞が多いのが特徴です。

<主な叙述用法のみの形容詞>
 afraid(恐れて) / alike(似ていて) / alive(生きていて) / alone(1人で)
 ashamed(恥じて) / asleep(眠っていて) / awake(目が覚めていて)
 aware(気づいて) / content(満足して) / liable(〜しがちで) など

例えば、elder(年上の)やlatter(後者の)のように限定用法でのみ用いられる形容詞もありますが、文法・語法問題で問われるのは圧倒的に叙述用法のみの形容詞です。しっかり覚えておきましょう。

【限定用法と叙述用法で意味が異なる形容詞】
文法・語法問題だけでなく英文和訳問題でも重要な知識です。主なものを例文で確認しておきましょう。上が叙述用法、下が限定用法です。

(ex1-1) He is able to speak two languages. 【〜できる】
  (彼は2つの言語を話すことができる。)
(ex1-2) He is an able secretary. 【有能な】
  (彼は有能な秘書だ。)

(ex2-1) I am certain of her success. 【確信して】
  (僕は彼女の成功を確信している。)
(ex2-2) His words is true in a certain sense. 【ある〜】
  (彼の言葉はある意味で真実だ。)

(ex3-1) He was late for the meeting. 【遅れて】
  (彼は会議に遅刻した。)
(ex3-2) The late Mr. Smith was my father's friend. 【故〜】
  (ブラウン氏は私の父の友人だった。)

(ex4-1) She was present at the meeting. 【出席して】
  (彼女はその会議に出席していた。)
(ex4-2) Please tell me your present address. 【現在の〜】
  (現在の住所を私に教えて下さい。)

他にもfondやready、rightなどいくつかあります。これからの学習で出会ったものを意欲的に覚えていくと良いと思います。

【紛らわしい形容詞】
つづりが語尾程度の違いしかなく、意味を取り違えやすい形容詞です。間違えやすいわけですから、当然、出題されやすいということになります。これは本当に覚えにくくて、僕も受験生のころに非常に苦労したことを今だに覚えています。紙にメモしたものを筆入れに入れておいて、ちょっとした時間に何度も何度も見直していました(結局完璧に覚えたかは怪しいものですが…)。

代表的なものをピックアップしましたが、それでも数が多いので驚かないでくださいね。

① childlike(子供らしい) / childish(子供っぽい)
② considerable(かなりの) / considerate(思いやりのある)
③ economic(経済の) / economical(節約する)
④ forgetful(忘れっぽい) / forgettable(記憶に残らない)
⑤ industrial(産業の) / industrious(勤勉な)
⑥ social(社会の) / sociable(社交的な)
⑦ successful(成功した) / successive(連続する)
⑧ imaginable(想像できる) / imaginary(想像上の) / imaginative(想像力に富んだ)
⑨ intellectual(知性の) / intelligent(知能の高い) / intelligible(理解できる)
⑩ literate(読み書きのできる) / literary(文字通りの) / literal(文学の)
⑪ sensible(分別のある) / sensitive(敏感な) / sensory(感覚に関する)
⑫ respectable(立派な) / respectful(礼儀正しい) / respective(それぞれの)
⑬ valuable(価値のある) / valueless(無価値な) / invaluable(計り知れないほど価値のある)

嫌な気持ちにしかなりませんね…。気長に覚えてほしいと思います。

以上で形容詞の基本は終わりです。紙幅の関係で「数量形容詞」や「人を主語にできない形容詞」などいくつかの文法事項を割愛したので、それはまた後日扱うことにしたいと思います。

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