見出し画像

週末英文法 【疑似関係代名詞】 Mar.30.2024

2024年3月26日に登場した疑似関係代名詞について掘り下げていきましょう。疑似関係代名詞は3つあります。

【asの用法】
①先行詞にsuch、as、the sameがついているとき、相関的に関係代名詞のasが使われることがあります。

(ex1) She went to the same school as I went to.
  (彼女は僕が通っていたのと同じ学校に通っていた。)
(ex2) She gives her son as much money as I earn.
  (彼女は息子に私が稼いでいるのと同じだけのお金を与えている。)

②先日扱ったように、主節の内容の全部または一部を先行詞とすることもできます。このとき、関係代名詞を主節の前に出すこともできます。
主節の後ろに関係代名詞節が置かれるときは非制限用法のwhichとほとんど変わらないのですが、
(1)asは「〜のように」「〜なので」という意味を含むことが多い
(2)関係詞節内を否定文にすることはできない
という違いがあります。

(ex3) As everyone knows, the rich are not always happy.
  (誰もが知っているように、お金持ちが必ずしも幸せとは限らない。)
(ex4) He told a lie again, as/which is usual with him.
  (彼はまた嘘をついたが、彼にはよくあることだ。)
(ex5) He told a lie again, which didn't make anyone angry.(as不可)
  (彼はまた嘘をついたが、誰も腹を立てなかった。)

【thanの用法】
先行詞に比較級がついているときに相関的にthanが用いられることがあります。主格の場合は関係代名詞だと分かりますが、目的格の場合は接続詞と見分けがつかないことも多いです。接続詞than以下は省略が多いですからね。

(ex6) She gave her son more money than was needed.
  (彼女は息子に必要以上のお金を与えた。)
(ex7) Her son didn't accept more money than he needed.
  (彼女の息子は必要以上のお金を受け取らなかった。)

【butの用法】
先行詞にnoがついているなど、先行詞そのものが否定の意味を持っている場合にbutが用いられることがあります。ただし、注意が必要です。

(ex8) There is no rule but has exceptions.
  (例外のないルールはない。)

but以下は肯定文なのに「例外のない」と否定の意味になっていますね。関係代名詞butを用いると関係詞節内は肯定文で否定の意味になるのです。つまり、通常の関係代名詞を用いると以下のようになります。

(ex9) There is no rule that doesn't has exceptions.
  (例外のないルールはない。)

以上で疑似関係代名詞の説明は終わりです。忘れたころに登場する文法事項ですので、ぜひ覚えておいてくださいね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?