週末英文法 【分詞構文とは?】 Apr.7.2024
今週末は超頻出事項である分詞構文について学びましょう。第1日目として本日はそもそも分詞構文とは何なのか、どのようにして出来上がっているものなのかを見ていきましょう。
今日は基本編ですので、もともとは従属接続詞のある従属節だったと想定して考えていきましょう。次の英文を見てください。
(ex1-1) When she saw me, she ran away.
(彼女は僕を見ると、逃げた。)
従属節に注目して次の点をチェックし、分詞構文を作ります。
①従属接続詞を削除
②従属節と主節の主語が共通ならば従属節の主語を削除
③動詞の時制が主節と同じならば動詞を現在分詞にする
すると次のような英文が出来上がります。
(ex1-2) Seeing me, she ran away.
(僕を見ると、彼女は逃げた。)
これが分詞構文です。接続詞を使うことなく2つの文の内容を結びつけることができています。では、色々なパターンを見ていきましょう。
(ex2-1) As I didn't know what to say, I remained silent.
(何を言うべきかわからなかったので、僕は黙ったままでいた。)
先程の①〜③の条件はすべて満たしていますが、唯一異なるのは従属節が否定文だということです。
④従属節が否定文のときはnotまたはneverのみ文頭に残す
というのがルールですので、
(ex2-2) Not knowing what to say, I remained silent.
(何を言うべきかわからなかったので、僕は黙ったままでいた。)
という分詞構文が完成します。
では、次の英文はどうでしょうか。
(ex3-1) As I was spoken to suddenly, I was very surprised.
(突然声をかけられたので、僕はとても驚いた。)
従属節が受動態の文です。動詞はbe動詞で現在分詞はbeingです。
⑤分詞構文においてbe動詞の現在分詞形は省略できる
というルールがありますので、2種類の文が作れます。実際上は省略するのが普通です。
(ex3-2) Being spoken to suddenly, I was very surprised.
(ex3-3) Spoken to suddenly, I was very surprised.
(突然声をかけられたので、僕はとても驚いた。)
もうひとがんばりです。では次の英文を分詞構文に直すとどのような文になるでしょうか。
(ex4-1) As it was sunny yesterday, we went for a picnic.
(昨日は晴れだったので、私たちはピクニックに行った。)
ここまで5つのルールを見てきましたが、この英文は従属節と主節の主語が一致していないので②のルールを適用できません。そもそも従属節の主語を削除してしまうともはや手がかりが永遠に失われてしまいます。そこで、
⑥従属節と主節の主語が一致していないときはそのまま残す
というルールがありますので、
(ex4-2) It being sunny yesterday, we went for a picnic.
(昨日は晴れだったので、私たちはピクニックに行った。)
という英文が完成します。このように主語が残った分詞構文は独立分詞構文と呼ばれたりもします。
さて、最後に次の英文を見てください。
(ex5-1) As he lived with Sarah for a year, he knows her personality well.
(彼は1年間サラと暮らしていたので、彼は彼女の性格をよく知っている。)
この英文は従属節と主節の時制が一致していないので③のルールを適用できません。ここで最後のルールです。
⑦従属節と主節の時制が一致していないときは完了形を用いる
現在分詞を完了形にすることによって時制がズレている証拠を残します。
(ex5-2) Having lived with Sarah for a year, he knows her personality well.
(1年間サラと暮らしていたので、彼は彼女の性格をよく知っている。)
ただし、細かい話ではありますが、完了形の分詞構文が時制のズレではなく完了・継続・経験・結果の意味になることもあるので注意してください。下記の文は完了の意味であって、時制のズレを表してはいません。
(ex6-1) When you have finished your homework, please call me.
(ex6-2) Having finished your homework, please call me.
(宿題を終えてしまったら、僕に電話をください。)
以上で分詞構文の出来上がり方の確認は終わりです。最後にルールをおさらいしておきましょう。明日はいよいよ分詞構文の訳し方を説明します。
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