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週末英文法プラス 【分詞構文の訳し方】 Apr.8.2024

週末ではありませんが、昨日に引き続いて分詞構文です。今日は実戦的に分詞構文の訳し方の基本を学んでいきます。まず、次の英文の意味を考えてみましょう。

(ex1) Written in plain English, this book is easy to understand.
(ex2) Seen from the hill, this town looks like a bird.
(ex3) Saying goodbye to me, she jumped on the train in a hurry.
(ex4) They sat on the bench, seeing their children playing.

昨日の英文法で学んだように、分詞構文は従属節の形が変化したものと考えるのが第一です。レアな従属接続詞は省略できませんので、以下の4つの意味をまず考えます。

 ①時「〜するとき、〜すると」  $${\leftarrow}$$  whenの省略
 ②条件「〜すれば、〜すると」  $${\leftarrow}$$  ifの省略
 ③譲歩「〜だけれども」  $${\leftarrow}$$  thoughやalthoughの省略
 ④理由「〜なので」  $${\leftarrow}$$  becauseやasの省略

すると、(ex1)は理由、(ex2)は条件の意味で訳すと良い感じですね。

(ex1) 平易な英語で書かれているので、この本は理解しやすい。
(ex2) その丘から見れば、この街は鳥のように見える。

残り2つはどうでしょうか。(ex3)は時の意味でも良さそうですが、(ex4)はうまく訳せませんね。そんなときは、分詞構文にはあと2つの意味があるので、それを検討します。

 ⑤連続「〜して、そして…する」  $${\leftarrow}$$  連続した2つの行為のとき
 ⑥付帯状況「〜しながら」  $${\leftarrow}$$  2つの行為に同時性があるとき

すると、(ex3)は連続、(ex4)は付帯状況として訳すと良いことが分かります。

(ex3) 僕にさよならを言ってから、彼女は急いで電車に飛び乗った。
(ex4) 彼らは、子供達が遊んでいるのを眺めながら、ベンチに座っていた。

このように、分詞構文は訳の可能性を探りながら解釈する必要性があります。よって、訳が必ずしも1つとは限りません。自分の解釈に自信を持ってはっきりと訳に反映させることが大切です。

せっかくですから、もう少し和訳練習をしておきましょう。

(ex5) He was running along the street, listening to his favorite songs.
(ex6) Satisfied with the result, he complained about the process.
(ex7) It being a sunny day, they went fishing in the river.
(ex8) He finished reading the letter, throwing it away in a bin hurriedly.

まず①〜④の意味で訳せないかを考えて、うまく行かない場合は⑤や⑥の意味で訳してみるんですよ。それが一番効率が良いです。

(ex5) 彼はお気に入りの曲を聞きながら通りを走っていた。【付帯状況】
(ex6) 結果には満足したけれど、彼は過程に文句を言った。【譲歩】
(ex7) 良い天気だったので、彼らは川へ釣りに行った。【理由】
(ex8) 彼はその手紙を読み終えると、慌ててゴミ箱へ投げ捨てた。【連続】

分詞構文は、英文和訳問題ではしっかりと意味を考えて訳に反映させなければなりませんが、長文を読んでいる過程で出てきたときは、単に頭の中で「〜して」とか「〜で」と訳しておけば十分です。
また、分詞構文が因果関係を表す場合もあるのですが、それはまた出てきたときに解説したいと思います。

実は今日まで分詞構文の入った英文を避けてきたのですが、これからはガンガン採用していきます。明日からも頑張りましょう!

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