「良い戦略、悪い戦略」を読む8 ーリソースの量と戦略の密度の関係ー
出勤の電車の中で。「第8章鎖構造」の最後まで。と「第9章設計」の途中まで。
戦略の構造をどう設計するか。
リソースの品質とより緻密な鎖構造の必要性は補完性がある。リソースの品質が高く量も豊富なら緻密な鎖構造の設計はいらない(全盛期のアメリカのゼロックス)。
一方リソース乏しい状態ではその組み合わせや構造設計に緻密さが要求される。ここが一番頭を使わねばならないところ。設計の巧拙が戦略の成否を分ける。
なお、戦略を他社に学ぶのならリソースが乏しいながらも成功している企業の戦略に学ぶべきだ。またリソースが豊富な企業は現在の緩い設計の戦略で満足しているといつかとって変わられることになる。それが覇権企業が永続しない一因である。このあたり最近読んだ『ビジョナリー・カンパニー2』のテーマである「偉大な企業と偉大さが永続する企業の差」というのと繋がっている気がする。
「良い戦略、悪い戦略」を読んでいると過去に読んだいろいろな戦略本にあった内容といろいろなところで繋がっている。