「GE帝国盛衰史」を読む1 ー衰退の兆候ー
昔(私が大学生1994~1998)ぐらいの時はGEと言えば最強の企業だったが、、、。この題名にはびっくり。早速読むことにする。
夕食後お風呂から出た後「第1章から第5章後継者選び」の最後まで読んだ。CEOのウェルチがイメルトに変わる前後あたりは当時雑誌記事などでも読んでいた。強固な人材育成システムがあり、下位10%が自動的に首になるシステムも知ってた。業績が好調なのは、経営者が凄いのだと読んだり聞いたりしていた。しかしながらそれ以降は全然追っていなかった。
本書を読んでこの昇格降格や業績に対する強烈なプレッシャーが巨大コングロマリットのあちこちで不正(売上、利益、費用など)を引き起こしていたこと。そして幹部たちは昇進のため、それを公開し解決するのではなく秘密裏に何とかする方法を取っていたことが書かれている。当時の少なくとも私レベルの人間が接する書物はGE及びウェルチとイメルトを絶賛することしかなかった気がする。
しかし今ならわかる、GEに限ったことではなく業績に対する苛烈なプレッシャーは不正の温床になる。この二十年で日本の企業でもいくつも事例見てきた。一体いくつの第三者委員会という組織からのレポートが上場企業で出されて来ただろうか。