Nanako Hayashi

生きています。

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最近の記事

ハッピーライフ 平凡ver.

15歳から始まった痛烈な生きづらさ 消えてしまいたさ 死んでしまいたさは ほとんど水くらいまで希釈されながら 私を成す要素として不可欠にここに在る。 恐らく一生消えないこれは、歳を重ねるごとに単なる体の不調としての色を濃くするのだと思う。 最近の話、目眩が止まず朝起きられない。 血糖値の乱高下を起こす食事の摂り方が癖になり頭痛が慢性化している(文字に起こすと最悪)。 しかし対処のしようがあるから、いっそ心は楽である。 ハード面の不具合を解消する方法はソフトのそれより明確で分

    • ただしく狂っている(安心の処方箋)

      言葉にするとその感触がリアルに蘇るので抵抗があるのは仕方ないけれど、口を噤んで溜め込んだ記憶はヘドロ化するので、起こったことを言葉にして発散する必要があると思った。久々に更新するnoteがこれって。既に吐きそう 1人でいる時間が圧倒的に長い仕事場(小さなギャラリー喫茶を経営している)で、端的に言って性被害に遭った。 日が暮れた時間帯、片付けをしていた時だった。 時々お店に来る人だったこともあり油断をした。というか何故だか普段よりも強く正常性バイアスが働いた。 相手の有無を言

      • cycle.

        いつもの道 駅までを歩く 寄り添う老夫婦 忙しなく 追い越した 靴底はとうに擦り切れてる 息苦しさの正体を知って やさしく思える 今日を 明日を 繰り返すだけ どこかで鳴った 鈴の音 あの日と同じ風の匂い 巡りめぐる季節よ  今年もまた 蕾はひらいて それでいいんだ それだけで 癒される傷もある 憧れてた 痛いくらいに 求めてた夢たちを ひとつずつ失いながら どうしてそれを 見過ごせただろう きみと手を繋ぐことさえ 巡りめぐる季節よ 今年もまた 花びらは散って そ

        • いわゆるな話

          明日は休もう、明日は休もうと思いながら1週間を過ごして 週末は一瞬で また新しい1週間が始まろうとしてる。 明日は休もう、で本当に休んでいた学生の頃は 与えられた環境から逃げることだけが自分を守る手段と思っていた。 ずっとそうなんだと思っていたけど 2000年代に生まれた人たちと毎日関わる生活になってようやく、もう自分はそこにいないって気づいた。遅すぎて笑う 今となっては逃げるも逃げないも自分の選択の上にあって、今いる場所は少なからず自分の力でたどり着いた場所だからどんど

        ハッピーライフ 平凡ver.

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        • 音楽のこと
          7本

        記事

          私のやりたいこと

          ちいさな池の、水辺や静かな水面の中で 色んな生き物や植物が共生するように 自然と築かれた秩序でもって続くひそやかで豊かな場所。 もしそこに相容れないものがやってきたら秩序は乱されてしまうけど 人間には言葉が、こころがあるから 生きるための争いだってみんな生きて越えられる、 手を取りあえるはずと思うのはあまりに浅はかだろうか。 いつまでたっても根が子どもなのか そういう理想を叶えられるものと信じてしまう。 世界のまるごとでそれを成し遂げるのはきわめて難しくても、 身近な世界な

          私のやりたいこと

          「なんかこの人高校の部活みたいなこと言う人だな〜」の呪い

          眠気に次ぐ眠気に引き摺られる週明け。 それは波として受け入れて ベッドに寝転び考えていたこと。 私の中、なかなか根強い不具合、というか生きづらさの要因がある。対人。 「なんかこの人高校の部活みたいなこと言う人だな〜」 って思った瞬間、無理になってしまう。 うまく伝わるか分かりませんが、伝えたいので言語化してみます。 まず前提として 高校の部活(一応付け足すと私は高校時代演劇部だった)って まあまあな暴論でも通る、そしてそれに納得できる人が良くてできない

          「なんかこの人高校の部活みたいなこと言う人だな〜」の呪い

          ラブ足りない

          ここ1週間程、豆苗を育てていた時間 びっくりするほど充実していた。 何かの変化を見つめて関わる行為、がもたらす安寧の大きさは衝撃的。 育った豆苗は本日 美味しくいただきました。🌱 正義がいつも正しいとは限らないけど 悪い奴にはなりたくないし、許せないものは許せないって、日常では指針に据える場面も多いはずなのに 自分の意見というものを持とうとすればするほどニュートラルな素材の無さに途方に暮れてしまう。 純度百パーセントの自分の感覚とはなにか。 果たしてそんなものは存在するのか

          ラブ足りない

          繭の様

          日に日に失う輪郭 肌をもちもちにしても 触ってくれる指がない とどめられる 約束もない 先が見えないことと 新しく生まれることとは 似ているかしら 覚えてないから比べようもない 希望の種類 期待せずに生きるのは 穏やかだけど 寂しい 手放していい? もう少し待って 見えるはずだったの 湯船に浸かって 弾かれるからだ ようやく形がわかる 救われてばかりの私 【音源】 https://youtu.be/5nkajHN_scg

          明日の天気おしえて

          人との適切な距離、自分をきちんと持っていればクリアに見えるものなのだろうか。いまだに分からない。 堂々と自分を貫いた結果壊れてしまったらそれまで、なんて耐えがたい。 幼さで壊してしまったことがあったから。そういう大人になってしまった。 だから片思いのまま近づけない人がたくさんいる。 時間をかけて、理解して、仲良くなってくれた人。 多分似ていて、だからお互い諦めずに距離を縮められた人。 今私の周りにいるのはきっとそんな人たちだと勝手に思っている。 (しょっちゅう連絡はしなくて

          明日の天気おしえて

          怠惰と軌道

          齢46億の 謂わば 不惑の惑星 太陽系 一生も折り返し地点 暴かれる前に さようなら 青い光がよく見えて あーあ、今日も頑張れないな 目を閉じるのが上手くなって 気がついた時はもう遅くて まだ若い 僕らの終末 楽園の水は この手じゃ掬えないらしいぜ 馬鹿みたい 繰り返すの? また 誰かが 叫んでる 朝焼けと夕焼けの 違いを知っているように 裏返して 意味をつけて 感傷が 癖になる 西に伸びた影を連れて 帰る場所はひとりぼっち つい先刻の 夜を思えど

          怠惰と軌道

          日々

          さみしいのは 楽しかったから それだけじゃない 泣いていたのは 「また明日ね」 交わす声 その不確かさなど 考えもしなかった あのころ 河原で凧を揚げて 遠く 煙が揺れた 誰のお迎えを 待っていたんだっけ 動けなかった ただ待っていた 救われる日を 世界がかわるのを 信じて 教室 窓の外の絵を うつす君の瞳の色 雲が流れて 時は過ぎていた 簡単なこと 気がつくのに こんなにかかってしまったね 僕は僕で 君はひとりで それだけだったよ いまなら

          「あたらしくはなれなくても、あたらしくはじめることは、できるかもよ?」

          昨年10月、そして今年2月。 『どうせなにもみえない』(作演出・いちろー)の 演り人知らズ2019秋/2020新春シーズンでの 二度にわたる上演が終わりました。 ご来場くださったお客様、関わった全ての皆様、誠にありがとうございました。 ここに綴るのは、今回の作品についての あくまでわたし個人の感覚と思考であって 戯曲とも演出とも離れた位置にある いち役者の頭の中、普通は誰もあえて話したりはしないであろう内容でもあります。 それでも関心を持ってくださる方は 読んでいただけたら

          「あたらしくはなれなくても、あたらしくはじめることは、できるかもよ?」

          1211

          「この座席は7人掛けです ゆずり合ってお掛けください」の表示のすぐ下で足広げて本読んで座ってるおじさん 不義理を働いても 許される人のことをわたしは許さないのに 嫌な思いさせられたから わたしも少しくらい、んなわけないだろ 誠実に生きなさいそれしかないんだから 偽るのをやめなさいもう それが出来なきゃ死んでしまう気がする ただ生きてるだけで 7人掛けの椅子に5人だけ座ってる 微妙な隙間の前に立っても席は空けてもらえないし 受け身でいたら消される、こととか それは声を上

          月の光とかギターの音とか

          SNS、まったく更新できない。 更新できないことを負い目に感じているあたり、大概だと思う。 外は寒いのに、今日も今日とて駅まで走って乗った電車は暑くて、全部投げ出したい。 というのは嘘で、割と毎日頑張っている。 卒業制作は楽しい。作品をつくるプロセスを、苦しいのも含めてこんなに楽しめているのは初めてかもしれないし、この先の創作において糧になるのは間違いないなって思える日々を過ごしている。一緒に制作してる子とか、仲良くなった子達と話すのも楽しくて、こんなふうに今年を過ごせる

          月の光とかギターの音とか

          金木犀

          思い出は消えないらしい ブルーグレイのスニーカー 随分とすり減ったな 柄にもなく 海で泳いだ 日焼けた皮が剥けて 蛇にでもなったみたいって笑ったね 二人して ふざけあえる 今が好きよ 真面目な話 はぐらかして あなたの隣でも 離れていても ひとり歩けるようになったわ もうすこしだけ先へ行こうか 夜明け前 風吹く街よ さよなら あなたが昔 恋したひと 生きてきた日々 言葉たち なにもかも知りたいと思った どうしようもないことを 心の内に くらべていたね 愛と それ以

          あお

          妊娠する夢を見た。久しく会っていない人と見慣れた道、行ったことのない家が出てきてわたしはとても元気だった。 検査薬の線が出てから生まれるまでの展開が一瞬だった よほど未知の部分は割愛らしい 寝坊、低気圧、兎角ぐったりした午前 もう水曜日。もう十月。