不安定な心
不安定の正体
この不安がどこから来ているのか自分で理解しなければ、ずっと不安なまま続いていってしまうと思ったので、歩きながらいくつかの要素を考えてみた。
①組織に属していないこと
昨年度一年間所属していてオンラインとオフラインを合わせると毎日のようにメンバーと会っていた学生団体が二月末のイベントをもって解散し、今年度私は継続しないと決めた。それ以外に大学のサークルや部活に入っていないので、無所属の状態となった。学生団体に所属していた時はタスクや組織が大変で何度も辞めたいと思っていたのに、いざ解散すると寂しい感情が沸き起こってくる。
②友達と会う回数が減ったこと
大学では友人に恵まれ、先学期までは毎日のように仲良しの友達と一緒に授業を受けていた。今学期も自分の興味のある授業をたくさん履修してみたら友達とも重なる授業が多いだろうと期待していたが、思いのほか被っている授業が少なく、一人参戦が多かった。ゼミも始まり、3年生とはいえ新しく友人作りをすることが増えた一週間で、初対面が苦手な私には負担が大きかった。
③バイト先の環境が変わったこと
大学1年生の夏から働いているドイツ料理屋さんは大好きだった。仕事内容はオーダー聞いて料理運ぶような普通の飲食バイトだけど、一緒に働くスタッフが好きだった。楽しく和気あいあいとしていて雰囲気が良かった。だけど、4月から店長さんが変わり、新しい店長さんの工夫でオペレーションも日々変容し、社員さんやバイトの異動も激しく、私の知っている安心感と楽しさのある店舗ではなくなってしまった。店長さんや新しいスタッフの方々が悪い訳では全くなくて、相性もあるし、私が変化に柔軟に対応できなかった。(翌日そこのバイトを辞めました)
④失恋したこと
これについてはまた別のnoteに書こうと思っているが、久しぶりに恋した異性に初めて告白をして、一度は相手も私の事を好きだと言ってくれたにも関わらず、数日後に別の人のことを好きになってその人と付き合うことになったと振られてしまった出来事が4月頭にあった。相手の今の彼女とも知り合いであること、そしてゲストハウスというほぼ同棲のような状況にあり、また深い関係性を何度も持ってしまったことから、失恋したショックがかなり大きかった。相手が私の心の中に入り込んで大きな存在感を占めていたのに、勝手に抜けて行ってぽっかりと穴が開いてしまったような気分になった。
⑤一人暮らしをしていること
一人暮らしは3年目に突入する。今までは一人でいることが気楽で、部屋を汚しても誰にも怒られないし、リラックスできて最高だと感じていた。だけど、ゲストハウスで一か月暮らしたことで、誰かと食卓を囲んで対話したり、一緒に買い物や料理や掃除をしたりする幸せを再認識してしまい、一人での生活が急に寂しく感じるようになった。
寂しさに加えて、失恋のショックなどから食欲がなくなって家では何も食べない生活になり、睡眠もまともに取れず、完全に生活リズムが崩れてしまった。
安定を与えてくれるもの
人はいくつもの支えがあってこそ、充実した生活が送れるのだということを高校の授業で習ったことがある。どこか一つが欠けても、他の所で補い合えば大丈夫なのらしい。
私も実際、居場所や人間関係など、どこかが欠けて辛くなっても別の所で補ってやり過ごしていたような気がする。
ただ、4月になって環境も変わり、今まで私を支えてくれていた存在が、自分のコントロールできない場所で一気に希薄になったり無くなったりしてしまった。
もともと心が強い方ではなく、むしろ弱いのに、この状態になってより不安定になってしまったのだ。
でもこうして立ち止まって考えたことによって、
安定して充実した日々を送れるのは
自分を支えてくれる組織、仲間、友達、環境、居場所、家族の存在があったからなのだと改めて気づいた。
今はその存在が少なくて不安定で辛いけれど、その辛さを理解できる人になった。きっと今後同じ辛さを抱えている人に寄り添うことができると思う。
そして未来の自分は、お互いを支え合って不安定な心を安心に変え、分かち合えるような人とずっと幸せにいてほしい。
今はまだ見つかっていないけれど、きっといつか見つかる時が来ると思っている。
その時が来たら、自分を支えてくれる存在の有難さを忘れないでいてほしい。
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