見出し画像

辿り着くまでが心地よい場所

5月のデンマーク

晴れの日が多く、
白がなんて映える国なんだろう。



いざ

デンマークでは、都市部のコペンハーゲンから少し移動して
気持ちの良い美術館と博物館に訪れた。

まずは、〈ルイジアナ近代美術館〉



コペンハーゲン中央駅から電車で北へ30分ほど。

絵画、彫刻、インスタレーションなどがコレクションされていて、
草間彌生さんの作品も体験できる。

広大な海と自由な庭が特徴の美術館。

エアスン海峡
奥に見えるのはたぶんスウェーデン
館内からも一望できる
アレクサンダー・カルダー氏のモビールアートがある庭


海と庭を見に来たのかしら、というロケーション。

館内には庭に出るドアがいくつもあって、
作品に刺激をうけたら自然のなかでゆっくり浸って、さあ次の作品へ。
そんな楽しみ方ができる贅沢なつくり。

この場所に美術館を作ること自体に大きなコンセプトを感じた。



そして海と庭を一望できるカフェでは、メニューが北欧の言語だった。(!)
デンマークでは英語メニューや、IT先進国らしくタッチパネル注文も多く、このまったく分からない感じが新鮮。

なんて読むか検討もつかないが、「Jordgubbstårta」を注文。

新婚旅行らしい ハートのケーキ



館内サインや非常出口のマークも
とにかくいい。


駐車スペースだって、ゆったり。


スタッフの方もラフで気軽。
美術館特有のピリッとした感じがなくリラックスして過ごせるが、
館内もその周辺も、とても美しく保たれている場所だった。



最寄りの駅も開放的。

デンマークの駅には、驚くことに改札がない




お次

かわいい街にやってきた。

アンデルセン童話作家の、
ハンス・クリスチャン・アンデルセン氏が生まれた地、オーデンセ。


街中には足跡のマークがあり、
辿っていくと、アンデルセンゆかりの地を巡ることができる。

アンデルセンが幼少時代を過ごした家を改装した、小さな美術館


街中の花まで、童話っぽい


アンデルセンが洗礼を受けた、オーデンセ大聖堂。
ここでの出来事にインスパイアされて、童話「赤い靴」が生まれたそう。



目的地の〈アンデルセン博物館〉に到着。
モダンな設計。


受付には日本人スタッフの方がいて、
とても丁寧に案内してくれた。


設備も近代的
館内サイン





なぜだろう、ここは日本にいるような感覚だなー。と夫婦揃って同じ感想だったが、帰国後調べてみると隈研吾建築都市設計事務所の作品だった。

2021年にリニューアルオープンした博物館で、庭の空間も手がけているそう。

(不勉強の為、博物館内しか見ていなかった…)


近くのショップは童話の世界観だった



オーデンセの街は中心地から距離があるため、
車窓からは、のどかな風景を眺めることが出来る。
時間にして電車で約1時間30分の移動。

油画のよう


ルイジアナ美術館と
アンデルセン博物館。

過程も楽しく、美しい場所だった。




帰り道はおもしろかった


電車の通路を、男の子2人がずーーーーーと走り回っていた。



全然知らない男性の席に無邪気に遊びにいく子どもたち。


2人を回収しにいく母親。

子どもたちのテンションは高く、
そして「きゃーワーワー」のボリュームが最大値だったが、周囲の乗客は気にせず過ごしていた。

母親は2人の対応にヘトヘトなようだったが、
(すみません)と、卑屈になりにくい環境ならば精神的ストレスは少ないのかな。



「ヒュッゲ」という言葉の通り
それぞれ、心地良く過ごすことが当たり前の国だった。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?