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心満たされる、キャンプ

幼少期、家族での旅行といえば毎年夏に行くキャンプでした。前日からワクワクして眠れないくらい楽しみで、大人になった今でも続けている大好きな趣味になりました。

逆に言うと、子どもの頃キャンプ以外の旅行はほとんどしたことかありません。ディズニーランドに初めて行ったのはハタチの時。成人してからだったからか、あまり魅力に感じずハマりませんでした。

先日、母に聞いてみました。

「どうしてキャンプに行ってたの?」
『旅行に行くよりは安いし、子どもたちが楽しいだろうと思ったから。

テントは無名のメーカー、たぶんホームセンターで買ったものだったと思います。もしかしたら、両親はもっといいテントが欲しかったのかもしれないけど、子どもの私からすると全然問題ない。

家族でお出かけできる!たくさん遊べる!テントで寝られる!BBQができる!サービスエリアで美味しいものが食べられる!笑
私にとってキャンプは年に一度の一大イベントでした。

実家は自営業なのですが、私が小学生の時に会社を始めました。当時、父はお盆年末年始以外は週6〜7日で働いていて、たまの休みも外食に行く程度で身体を休めるために使う。
会社も軌道に乗っていないので、母はフルタイムで働きながら会社の事務もしていました。

そんな状況の中、貴重なお休みを使ってキャンプに連れて行ってくれていました。

私が父と母と同じ状況だったら?車で行ける範囲の安めの旅館に一泊して、温泉に入ったり、美味しいご飯を食べてゆっくりしたいな〜なんて思っちゃってたかも。笑

本当はのんびりしたかったかもしれない。
でも、疲れた表情ひとつ見せず、全力で遊んでくれた。

だから、当時私は友人がディズニーランドに行こうが、沖縄に行こうが、羨ましいと思わなかった。むしろ、キャンプに行けていいでしょ〜!って思っていたのかも。

とっても、とっても楽しかったキャンプの思い出があるから、家族揃ってのお出かけがあまりできなくても悲しくなかった。心が満たされていたのだと思います。


夫は結婚するまでキャンプに行ったことがありませんでした。お付き合いしている時に2人でバンガローに一泊したことをきっかけに、キャンプにどハマり!

子どもたちにも大好きなキャンプを経験させてあげたい!と思い、長男は2歳、次男は0歳でキャンプデビューしました。

私が住んでいるのは地方の住宅地です。車や自転車を気にしながらお散歩したりしなければならないので、子どもたちは自由に動き回れず窮屈に感じているのかもしれません。

私も「危ないよ!」「そっちに行ったらダメ!」と注意ばかりしてしまいます。

そんな彼らがキャンプに行くとどうなるでしょう。

目はキラキラと輝き、パァッと明るくなる表情、キャハキャハと声を上げながら自由に走りまわり、自然を堪能しています。

長男は焚き火が大好きで、椅子に座り、じーっと火を眺めています。次男はとにかく外で遊べるのが楽しい様子。石を拾ったり、虫を追いかけたりしています。

自分の気持ちをあまり話すことがない長男。
「次キャンプいつ行く?」
「キャンプで焚き火したねー!」
「パパとママと次男くんとキャンプ行ったね!」
とキャンプのことはよく話してくれます。

子どもたちにとって、家族で行ったキャンプが大切な思い出になっていたらいいな。

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