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新作BL小説

お久しぶりです。
鳴島佑日です。

少し前から新作を連載開始しています。応募用じゃなくてWEB用に好き勝手書いてるので、ボーイズがラブだけしてません。笑
詰め込みたかった_(」∠︎ 、ン、)_
ラノベのBL風味作品です。私の趣味全開です。

キーワード▶︎▶︎▶︎異世界転生/異世界ダークファンタジー/男前受け/駄犬/俺様/人外/特殊設定オメガバース/特殊能力/魔法

良かったら読んでやってください。


【タイトル】極道の若頭だけどオメガバのある異世界に転生した上、龍人族の王に求婚されている。

(アルファポリス版)

https://www.alphapolis.co.jp/novel/379308437/459853205

(pixiv版)

https://www.pixiv.net/novel/series/11486910

(ムーンライトノベルズ版)

https://novel18.syosetu.com/n3727ip/

アロマンティックの極道の若頭が異世界転生するっていう話です。
この時点でもうBLではなくBL風味な感じ全開なんですが、個人的にツボです。
ラブラブしてるだけのものより殺伐としてる話が好きです。
異世界ファンタジーというより、異世界ダークファンタジーかな。
取り扱ってる設定が重いので。
でもキャラたちがシリアスクラッシャーなので、そこまで重くなく読めると思ってます。
今回は、エ□シーンは後半に偏ってますね。
前半はあっても素股程度で。
私の作品は、ムーンとアルファではエ□過多が読まれやすい傾向にあって、1ストーリーに1エ□ではほぼ読まれないですね、笑。
後はやたらヤンチャな受けが好んで読まれる。
私も大好きです。
ありがとうございます😊🩷
もっとイイネとブクマとコメント下さい←厚かましい

エ□は書いてる途中はダレてきますが書くのも読むのも好きです。
得意分野かなーと勝手に思い込んでます。
もし見事な勘違いで求めてるものじゃなかったらすみません🙇‍♀️笑
あと、主人公イジメが大好きなので、違う方向に行ってるぞ!て時があったらごめんなさい。


以下サンプルになります↓↓↓


 ——死ぬ前の走馬灯ってヤツか?
 頭の中に傾れ込んでくる記憶は動画再生というよりも大量の写真のようで、五十嵐羽琉《いがらしはる》はその身に放たれた銃弾に身を射抜かれた。
 この馬鹿を抗争に連れて来るのを許可しなければ良かった、とか、昔っから連んでいる悪友に誘われるままに昨日会っておけば良かったな、とか。こんなとこで終わるのは心残りだとか考えてしまい羽琉は目をすぼめた。
 二発目の弾丸が放たれる。
「兄貴!」
 ——あー、馬鹿。俺を庇うな。とっくに手遅れだ。
 いつも側で何かと面倒を見ていた西川拓馬《にしかわたくま》が、代わりに銃弾で倒れる。
「クッソ……っ」
 最後の力を振り絞って、拓馬を庇うように脇道に体を寄せて上に覆い被さった。
 気絶はしているが、拓馬の急所はずれているしまだ息もある。
 もしかしたら助かるかもしれない。
 出ていく血液の多さは尋常じゃないが、己よりかは助かる見込みはあった。
 ——あー……、くそ、死にたくねえな。誰か、代わりにコイツを助けろ!
 心の中で叫んだ。
 身を置いている不知火会は今立て直しをしている途中だ。
 今年からは商業企業も大きく展開していく予定だったというのに、最悪だ。
 若頭にもなった矢先にこんな所で倒れている場合じゃない。
『誰か……助け、て』
 ——あ? 誰だ?
 聴覚から聞こえてくる音はどんどん遠くなっていくのに、突然ラジオの別チャンネルのチューニングがあったように頭の中で直接声が聞こえ始めた。
 音声がザラザラしながら途切れがちになっていて、少年のような青年のような声音でどちらなのか区別がつかない。
『僕の……体を……あげる、から』
 ——何だこれ。神ってやつが慈悲でもくれんのか?
 慈悲を貰えるようなことをした覚えはなくて失笑する。
 極道をやっている時点で真っ当な道からは外れている。
 ——最期の最期で幻聴かよ。勘弁しろ。どうせならこの馬鹿な拓馬の声か啓介の声にしろ。
 微かに口元に笑みを浮かべると、また声が聞こえた。
『お、願い』
「誰……だ、……てめ……え」
『もし……かして……僕の声が聞こえ……ているの? 生きたい……なら……僕の……からだ……あげ、る。僕に、は、もう耐……えら……れない』
「あー。聞いてんぜ。助けてやる……だからどうにか……っして、俺を生かせ。この馬鹿を……病院に連れていきてえ……んだ。礼にお前の……、復讐も代わりに……やってやる」
『違う。復讐なんて……いらない。母を助けて……。それだけで良い。君は……多分過去の……僕……』
 その直後、意識が飛んで真っ黒に塗りつぶされた。



 目が覚めたら真っ暗で殆ど何も見えなかった。月明かりだけが頼りだ。
 埃とカビ臭い匂いが鼻腔を擽り、やたら硬い場所に寝ているのが分かった。
 体を動かそうとして、腹に力をこめた後で違和感に気がついた。
 何も身に纏っていないどころか、体のありえない部分から大量の精液が溢れ出してきたからだ。
 体もあらゆる所がカピカピで、どれだけ精液を浴びたんだというくらい酷い有様に顔を顰めた。
 性行為独特の匂いが充満している。
 聞こえてきた声の主が、この体の主であるならば、考えられるのは一つだった。
 男に犯された後、放置されている。
 ——それであんなに絶望していたのか?
 しかもこんな所に放置されているのならば、極道のような組織で動く人間というよりも、半グレやヤンキーのような連中だろうというのが窺えた。
 組織は全体的に責任を問われるのを好まないので、足がつく事をしない。
 撃たれたのを思い出して、拳銃で撃たれたはずの胸元に手を当てたが、そこは無事のようだった。
 痛くも何ともない。
 左手首に痛みが走り視線を向ける。真一文字に切り裂かれた跡があった。
 ——コイツ生きるのを辞めたのか……。
 何とも言えない気持ちになる。
 そんなに追い詰められていたのなら道連れにしてしまえばよかったのにと考えてしまったが、それが出来ない人間がいるのを知っていた。
 体の主は〝出来ない〟タイプの人間だったみたいだ。
 体をくれると言っていたのを考えてみれば、もうこの世に出て来る気はないのかも知れないと考える。
 だからこそこうしてこの体に羽琉が入っていられるのだが。
 しかし……。
「は? 傷が……消えた?」
 病院に運ばれてもおかしくない怪我だった筈なのに、瞬く間に消えていき驚く。
「何だ、この体?」
 首を傾げる。
 ——まさか治癒とかそういうのか? それなら売り物になりそうなんだがな。まさかな……。
 お伽話めいた話は信じていない。
 そこら辺にある木に刺さった釘で自分の腕を傷つけてみた。
 やはり見る間に完治していく。
「あ、これマジでファンタジーだわ。魔法ってやつか。それにしても細過ぎねーか、コイツ」
 視界に入る腕は、月明かりの下で浮きたちそうな程に白くて節々が細い。
 顔に手を伸ばして触れてみたものの、前の体と違って輪郭まで細そうだった。
 体を見渡す。腰も足もそこらの女より細くてきめが細かい。
 股付近に視線を向ける。
 生えてるのは生えてるが、毛色が薄いので、光加減次第では生えているのかどうかも怪しく見えるだろうなと考えた。恐らくは見えなくなる。
 手で頭に触れた。髪の毛はボサボサで、手櫛も通らない程に強付いている。毛髪の質だけは前の体の方が良さそうだった。
「あー、でもコイツこんな所で犯されてたんならボサボサでもしょうがないかもな」
 視認できる範囲内でもゴミや埃が酷いからだ。
 とりあえず指を突っ込んで中の精液をかきだした。
 何度も同じ動作を繰り返すが、一向になくなる気配がない。
「あ……?」
 ——どんだけ出されたんだよ、コイツ。
 微妙にイラッとした。
 一人で出したとは思えない量が体内から出てきて眉間に皺を寄せる。出しても出してもキリがない。
 出なくなるまでひたすら出しながら逡巡した。
 ——これ、五人以上にはマワされて何回も出された量はあるな。
「なるほどなぁ……」
 手首を切ったのは犯されたのが原因で間違いはないのだろう。
 ——この特異体質のせいで死にきれないってわけか。
 恐らく日常茶飯事的にこの人数から無理やり犯されていて、とうとう精神を保っていられなくなり体の交換という救いを求めた。
 いや、魂の入れ替えだ。それに応えたのが羽琉だった。
 元々羽琉の転生先の肉体だったのかもしれない。
 それが何やかの力が働いたのが理由で、人格とも言える魂だけが入れ替わってしまった。
 声の主は今もこの体の中で深く沈み込んでいるのが、微かに感じ取れる。
 解離性同一性障害てこんな感じなのか、と呑気に考える。
 ——おーい。お前大丈夫か?
 問いかけても出てくる気配もその意思も感じ取れない。
 体の主は存在していた筈の記憶ごと抱え込んで、完全に沈み込んだまま鉄壁の牢の中に一人蹲っている。
 ——なあ、アンタ。もう出て来ねえのか? この体本当に俺が動かして良いのか? つうか、さっき話してた母親ってどこに居るんだよ?
 助けると約束した。
 虚空に問いかけても応えはない。
 ふと転生前の事を思い出す。
 ——組、どうなっちまったんかな。
 不知火会は極道ではあるが、今の組長に代わってからは真っ当な道に進み始めていた。
 薬物には手を出さずに商業運営で利益を上げている。
 その心意気に羽琉は惹かれた。
 学生の頃から己を慕っていた拓馬もついてきて、拓馬もちゃんと実力でのし上がった。
「中に出したまま放置とか……はあ……何か啓介とヤってた時みたいだな」
 何回イッても萎えない絶倫男であり、悪友でもある。
 全身倦怠感と、腰の奥の痛み、自分で処理する何とも言えないやるせ無さ。
 悪友である須藤啓介《すどうけいすけ》とは昔から体だけの関係を築いていた。
 好きという甘い感情ではない。
 お互い酔った勢いで興味本位のまま寝てしまってからは、お互い気が向いた時に性欲を発散するようになった。体の相性が良過ぎたのが悪い。
 でも合意だ。この体の主とは違う。
「どこに行けば良いんだ? とりあえず憂さ晴らしにこの体犯したヤツら全員ボコるか…………つうか何処よ此処」
 それどころかこの体の主……今の自分の名前すら知らない。
 別人として生まれ変わって早々途方に暮れてしまった。
 ——拓馬、無事だったんだろな。
 自分にトドメを刺すように放たれた二発目の銃弾から庇ってくれた舎弟の事が気掛かりだ。
 あの場には悪友である啓介もいたが、あの男は昔から悪運だけは強いから大丈夫だろう。
 目を見開いて珍しく焦っていた様子を思い出す。
 落ちていた服らしき物に手を伸ばして取るも、破かれていて着れそうになかった。
 ——このままマッパで出歩いたら間違いなく職質コースだな。
 服の代わりになりそうなものを探したが何もなかった。
「マジか……どうしろと?」
 早々に詰んだ。
 破かれて使い物にならない服を握りしめていると服が発光し始め、破れる前だったかもしれない状態まで戻った。

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