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女子大生オナホを売るを読了して

はじめに

初めまして。4月から社会人として働いているものです。上司に勧められた本である「女子大生オナホを売る」を読んで学んだことを私なりに書いていこうかなと思います。なかなかにいかつい題名で、勧められた時ははてなマークで頭がいっぱいでした。それでも読んでみると、マーケティングだけでなく自分の活動の方向性や自分の魅せ方等についても考えさせられるきっかけになり勧められた価値を感じました。

この本を勧めたい人

・自分のやりたいことの方向性がわからなくなっている人
・興味を持てない範囲に挑まないといけない人
・やっていることの背景が見えなくなっている人

この本の概要

音楽メディア等や新規事業で成功してきた著者が、新たな事業としてオナホの市場に入りAmazonの売れ筋ランキング4位の売上を獲得するまでの、コンセプト設計等の商品企画から販売までの戦略、プロセスを書いた本です。

戦い、勝つために

はじめに私がこの本から学んだ一番大きなことについて書かせていただきます。一番大きな学び、それは戦略的に動くために数値と知識と肌感を合わせて考えることで、一貫性のある方向性、コンセプトを持ち計画的に動くということです。当たり前だと思われると思います。

ただ、正直とにかくやってみようでしか動いてこなかった私には衝撃的な学びでした。とにかくやってみようでも、やっていく中で情報が必要になり情報収集をしたり、数値が必要になり数値を探したりします。ただ、全て必要になってからやるため計画を立て、考えてからやるということはありません、あくまで必要になったから考えながら行うのです。それが根本から覆される内容の本でした。

計画をたて、段階的に勧めていくのが一般的だとは思うのですが、計画を立てるとここまで道筋を立てて行動することができるのだなと実感しました。そして計画を立てるためにはエビデンスが必要で、エビデンスを得るためには、数値と知識、肌感が必須なことがわかりました。

相手を知る

相手を知るということ。正直舐めていました。この本を読み、「そこまでやるんだ。やば。」となったのが正直なところです。

正直読むまで、人を知るのは人の話を聞くだけで、それをまとめて表などにして活かしていければ良いのかなと思っていました。ただ、それではダメだと思い知らされました。しっかり相手と同じ目線に立たないと相手は本音で話してくれないようです。

相手と同じ目線に立つ、正直気が遠くなるくらい大変なことです。自分が興味ある分野であれば簡単ですが、興味がない分野となればその分野の情報を知らなければなりません。タイプでもない子を好きになれと言われているような状態です。なかなかに難しいことです。それでもどうにか相手と目線を同じにする方法は、自分を洗脳することしかないのかなと思います。

そこまでして本音を聞くことが必要なのか?と思われるかもしれません。必要なようです。もし興味を持てない分野で何かをする場合、その分野の需要を知らないことには始まりません。需要を知らなければ、成功することからは離れます。そして、需要を知るためにはその分野に興味がある人の本音が必要だからです。

経験を持ちながら進んでいく

興味のある分野で何かをした場合。相手の目線に立つことは簡単です。なぜなら肌感を自分が持っているからです。そして何か経験があったりすれば、知識もある程度あるので簡単です。

ですから、経験をどうにかして活かせるか考えてから進んで行っても良いのではないのかなと思います。私の場合、何もない状態では興味がない分野に興味を持つことなど何をしても無理です。ですから興味ない分野の一部分に目をあて、どうにかして自分の経験と通じる部分はないか考えています。それだけでは足りなかったなというのが今本を読んだ正直な感想ですが、とりあえず経験を活かせないのかについて考えること自体は良いことである思います。

経験を活かす

どうやって活かすの?となる方も多いと思います。興味ない分野の一部分を見て経験に活かす方法は正直、自分も無意識にやっていたことだなとこの本を読み終わった時に気づいたので、はっきり言語化できていません。

ただ、人の話を聞いている時「この話、あの時の経験と似ているな。」となることが多々あることが経験を活かそうとしている時なのかなと感じます。また、ふとしたときに「今の感じ、あの人の話していたものと同じかも。」となることも多々ありそれも経験から同じようなものを想起させ、活かそうとしているものなのかなと思います。

正直私も言語化できていないため、なんとも言えないのですが演劇の稽古の時に感覚にとても似ています。(高2まで演劇を少しやっていました。)自分の経験と重ねて演じる役の感情を読み取っていきそれを再現する。気になる方は演劇の体験をしてみるといいのかもしれません。

自分のバイアスがかかっていることを認識する

興味ある分野でも、ない分野でも注意すべきことがあります。それはどの分野の情報を見ている時でも、自分のバイアスがかかっていることを念頭に置いておくということです。この本を読みバイアスを外すことの需要性を再認識しました。

特に好きな分野や、興味ある分野のことをやるときに影響が出ると思います。少なくとも、私の場合好きな分野、興味ある分野には自分の色眼鏡を3重くらいかけた上で見てしまい他と認識が違うことが多々あります。好きな分野だからこそ、好きという気持ち一本になり視野が狭くなっているのではないのかなと思っています。

バイアスをなくし視るということはとても難しいですが、なくしてみることができると大きく変わってくると思います。

数値的に見て考える

個人的に一番苦手なことです。ただ、重要なことはずっとわかっていて逃げていたものでした。ただ、数値的にみることができることで上記に記述したバイアスを外すということができるのではないかなと思います。

数字は事実だけを告げてくれます。賛成派が多いとか、人気ナンバー1はどれなのかなど。誰が何を言おうと事実なのに変わりがないのが、数字です。そして、誰に対しても納得させるための材料として活用できるのが数字なのだろうと思います。

例えば、自分が飲み物の商品の企画者で味を決めなければならないとします。その時に、自分はピーチが好きだからで決めるよりも、数値的に見てグレープの方が人気だからと決めたほうが上司等にも納得してもらいやすいでしょうし、場合によりますが売り上げも出やすいと思います。

肌感で仮説を立て、データをとる

データをとっていくときの肌感は大切です。やっていく分野に通じる人たちの肌感と合わせるために、同じものをやっていくべきで、それもまた全力でやらないといけないのだなと実感しました。

まず、肌感とはなになのかと思う人はいると思います。私も今回初めて言語化してみたことです。肌感を言語化すると、直感的にこれが同じジャンルの中にある数種類の中から選ぶことができる状態が肌感がある状態と言えるのではないのだろうかと思います。もちろんここに関して私の言語化不足や、認識違いがあり今後変わっていく可能性がありますが現時点での肌感とはこれです。

肌感がなければそのジャンル、分野の良いと思うものやことを自分の中でも選べず、仮説が立てられないため、どんなデータをとれば良いのかも見えずよくわからない状態が続きます。

データと知識を合わせて考えてみる

データはデータだけでは使えません。先ほど例に挙げたジュースの例のように、データから何かしらを読み取らないといけないわけです。そのためには知識が確実に必要です。

先ほどのジュースのように単純な数値でも、その先のどんなグレープジュースがいいのかを考えなければいけません。粒状のものが入っていた方が良いのか、それはなぜなのか、食感が楽しいからなのかなどなど。数値の裏を深ぼっていく必要性があります。

深ぼっていく過程で、「なんで?」を繰り返すことになるのですが、その過程一つ一つに情報が必須です。前述した肌感も必要ですが、肌感だけではなく情報も合わせて必要になるわけです。情報がない状態で「なんで?」の思考回路をしていくと確実に先にいけなくなります。情報を得ながら「なんで?」を繰り返していけば良いですが、人の話を聞きながらやるのはなかなかに難しいことだと感じます。

この点は、ある程度の情報を身に付けてから人の話を聞くことの重要性に紐づくことでもあるように感じました。

やれそうならやってみる

ここまで、戦略を立て行動を起こす前までを本を参考に書いてきました。ここからは、やっていくフェーズについて書いていこうかなと思います。

肌感を得て、情報を得て、データを得て、何かをやるために計画を立てる段階です。私はこれまで、「計画?やりながら考えるものでしょ。」と思ってきましたが、違いました。まず、それぞれのフェーズで自分が納得が言ったらそれらを元に仮説をつけていきます。そして実行し、仮説と違うなら、変更しやり直しを繰り返すわけです。証拠としての下調べをきっちりすることで、リスクを回避しつつ、地面に足をつけて進むのです。

私はとにかく進むことだけを考えてこれまでやってきたため、止まって考えるということをしっかりやったことがなかったなと実感しました。そして、自分がよくわからないまま進んだからこそ潰してきたものがたくさんあることにも気付かされました。

証拠、エビデンスを持って仮説をたて、計画を作り進んでいくこと。何かを実現させるためには必要不可欠なことだなと思います。

コンセプトを決める

前の段落で、計画はやりながら決めるという私のやり方を書きましたが、その中で困っていたことはコンセプトがブレるということでした。

理由は、前述してはありますが、立ち止まり考えるということができていなかったからのように感じます。目の前の何かに囚われ、コンセプトに一貫性が持てていなかったわけです。これは私の活動内容に一貫性がないことにもつながるとは思います。(今はとにかくなんでもやってみる期間にしたいため、活動の内容に一貫性を持たせるつもりはありません。)

コンセプトがブレるとどうなるのか、まず協力者に何回もコンセプト説明と共感を得るための話をしなければいけません。もちろんその中で離れていく人もいます。何かやりたいことがある時、何回も上記をやるのは非効率的です。

始めから、しっかりフェーズを踏み、自分の中の「なんで?」をつぶし、仮説し計画を立てていればブレることはないのだと思います。私には実行できた経験がないため、わかりませんがこの本からはそう読み取りました。

やってみようではなく楽しむ

計画を立てて、実行していく段階で必要なのは楽しむことです。本の中ではオナホを販売し思考していく過程外の話で、興味がなくても楽しんでやるということが書かれています。

このことについて私はとても共感し、今これができていなかったなと感じました。楽しむということはワクワクしながら夢中になるということです。夢中になっている時人間は、強くそして弱いです。夢中になると何も見えなくなりとにかく進んでいくことができる一方で、視野が狭くなり何かの拍子でぽきっと折れることもあります。

ただ、折れてもどうにかもどれば良い話なので問題はありません。そして、楽しんでいればわりかし折れても戻れます。夢中になって視野が狭くなり、楽しさを忘れると難しいのかもしれませんが、、、

だからこそとにかく楽しみながら、夢中になりながら進んでいくことが計画を実行する上で必要なのです。ただ、それができるのは必要なフェーズを踏んだ上でのみできるようになるのだと私は感じています。

学び、得て、活かす

楽しみながら計画を実行し、失敗した時悲観的になるべきではありません。自分を見つめ直し、何が悪かったのかどのデータが足りていないのか、全てのフェーズを見直します。そして何かを得ます。ただ、私は書いているだけでこれがほぼできていません。

正直、失敗したら辞めたくなるし、もう面倒くさいとなるからです。その背景にはフェーズを飛び越えて実行していることがあると感じます。

なぜフェーズを踏む必要があるのか、それの答えの一部分は失敗してもそこから学び、次に進めることだとこの本で学びました。フェーズを踏む中で、自分のやりたい分野に対する知的好奇心が育まれ失敗した時にそれが生きるのだと思います。

知的好奇心を育み、失敗した時に活かせるようにするためにも計画を立てる前の段階のフェーズは必要なわけです。

まとめ

ここまで、自分なりに「女子大生オナホを売る」を読んで感じたこと、伝えたいなと思ってこと等書いてきましたが、総じてフットワークは軽く動くことが一番大切ということを再度実感する本でした。そしてとりあえずやってみようかなでも、しっかりフェーズを踏んでやることで成功に近づくことをしっかり理解でした本でした。

なかなか真似することは難しいかもしれませんが、とても面白く人それぞれ違う読み取り方ができる本だと思うので様々な方に勧めたい本だなと思います。

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