長男の事#1

長男は現在小学5年生。固定の情緒支援級に通っています。

彼のこれまでの事について簡単に説明します。

彼に出されている診断は広汎性発達障害(PDD)とADHD。言語発達遅滞や協調性運動障害もあります。

診断が下りたのは彼が3歳半の時。(2013年11月)

次の年の4月から幼稚園へ進むか療育園へ進むか迷っていた頃でした。

1歳半検診で発達の遅れを指摘され(主に言語分野において)2歳半から市内の療育園が主催する親子療育グループに週2で通い始めました。親子療育では10人程度の集団の中で、体を動かしたり、工作をしたり、自由に遊んだりと時間を区切って取り組むような形でした。

親子療育の先生は療育園で長年働いていたベテラン中のベテランのU先生とS先生。その当時の長男は既にマイワールドの住人で、たとえ親でも彼の遊びに加わる事は断固拒否の状態。他の人が彼の領域内に少しでも足を踏み入れたら最後、逃げ回るか泣いて拒絶のどちらか。人と関わるどころか、親と二人で遊ぶなど夢のまた夢。

そんな長男を見守りながら徐々に距離を詰めていき、遂に一緒に遊べるようになったのは3歳の夏の終わり。秋になれば幼稚園のプレが始まり、幼稚園選びが本格化する頃でした。

私もご多分に漏れず、発達の遅れに理解を示してくれた数か所の園の見学や説明会に赴き、釈然としないまま帰宅するを繰り返していたころ。

親子療育グループのU先生に「この子は療育園の方が絶対に伸びる。絶対に伸びるから!!お母さん、この子を信じてあげて!!」

そう熱烈な勧誘を受けたのです。

そうして来春の選択肢に療育園が増えた頃、U先生に勧められて発達外来を初めて訪れました。

U先生に勧められるまで発達障害はおろか、発達外来がある事など知らなかったのです。

診察や心理検査の結果を踏まえて彼に最初に下されたのは

「広汎性発達障害」「言語発達遅滞」

この二つでした。


診断が下された時、私は内心ほっとしたことをよく覚えています。

身内からは育て方が悪い、関わり方が悪いとずっと責められ続けていました。

私自身、彼の発達を促そうと読み聞かせや手遊び、関わり遊びをやろうとするものの断固拒否。自分は母親失格ではないかと自分を追い詰めていた時期でもあったからです。

そこに下された発達障害の診断は私にとっては救いも同然でした。

自分の育て方、関わり方の問題ではなかった。彼なりのペースがあって、それが人より遅かっただけ。

ああ、そうか。これが彼のペースなのか。

そう思ってしまえば後はこちらが彼のペースに合わせた環境を用意するだけ。

肩の荷が半分降りた瞬間でした。

そうして私たち夫婦は彼の進路を療育園へと定めたのでした。



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