長男の事#2

今回は妊娠中から乳児期の話をしたいと思います。

長男の妊娠期は特にトラブル的なものは無く、つわりも後から考えればあれがつわりだったのかもしれない…程度で済みました。

強いてあげるとするなら、長男の妊娠期間中、とにかく「梅干し」と「オレンジジュース」を欲してました。

妊娠前や今現在も私はそこまで梅干しやオレンジジュースにこだわりはありません。たまに食べればいい。そんな程度の感覚でした。

しかし長男の妊娠が発覚する前から、何故か梅干しが異様に食べたくなり、飲み物もオレンジジュースばかり選ぶように。(普段はお茶か紅茶)

むしろこの異常さからもしかしてと妊娠が発覚したといっても過言ではない程、普段の私からは考えられない程、梅干しとオレンジジュースに支配されていました。

そして無事に長男を出産した後、憑き物が落ちたかのように梅干しやオレンジジュースを欲しなくなっていました。

それ以降、妊娠前の摂取量に戻り、妊婦特有の現象なのかと思っていた3年後。

長男の好物の中に梅が入っていることに気が付きました。

白米はあまり食べないのに、梅干しや梅シソのふりかけをかけるだけで食べ過ぎなくらいご飯をおかわり。

梅味のお菓子は特に大好きで、彼が基本的にお菓子売り場で選ぶのは梅のお菓子ばかり。

そして私はある可能性に気付きます。

妊娠中、あれだけ梅干しを欲していたのは私ではなく長男だったのか?

それとも逆に私が梅干しばかり食べていたから長男が梅愛好家になったのか。

真相は分かりませんが、私は前者なのではないかと思っています。


そして乳児期の長男はほとんど手のかからない子でした。

新生児の頃からよく寝る子で、おっぱいが張りすぎて飲ませるために起こすこともしょっちゅう。

哺乳瓶拒否もなく、ミルクもグビグビ飲んでくれるような子で、夜泣きもほとんどしませんでした。

愛想がいいかと言われればそこまで笑顔を振りまくタイプではなかったですが、親以外に抱っこされてもほとんど泣かない子で、その態度から一部親戚の間から「社長」のあだ名で呼ばれていました。(体格も態度もあまりにもどっしりと重量感があったので)

風邪をひくこともほとんどない健康優良児な長男。生後半年にはその旺盛な食欲のおかげか体重は10kg越え。

離乳食もほとんど拒否することなく順調に進んでいきました。

生後10か月のころ、長男は唐突に卒乳します。

離乳食を食べ終えた後、いつも母乳を欲しがるのであげていたら、その日は一口飲んだだけで、何とも言えない顔をして去っていきました。

それ以降彼が母乳を欲しがることもなく、あっけなく卒乳してしまったのです。


そして1歳の誕生日が近づくにつれて長男に対してある違和感を感じ始めました。

私が指さした物事に対する反応が極端に低いのです。

私が指さしただけではなく、散歩していても長男から何か指し示すという行動がほとんどありませんでした。

ただ第一子なので、これが正しいのかどうなのか判断がつかないまま迎えた一歳半健診。

単語もほとんどなく、指差しもしない長男は発達の遅れを初めて指摘されます。

そこから周りのプレッシャーやアドバイスに私はどんどん追い詰められていきました。


しかしこの時はまだ発達障害以外にもう一つ、長男の言葉の遅れや物事に対する反応の薄さに関わる、ある重大な問題が隠れている事に誰も気づいていませんでした。

それが初めて指摘されたのは約2年後の3歳児健診でのことでした。

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