柏餅を巡る旅

前日(5月4日)に庭園巡りのため、東京メトロ24時間券を購入して、だいぶ遊び倒したのですが、帰宅後に「これは1日券ではなく24時間券なので、翌日も購入時刻まで使えるのでは…」と気付いてしまい(笑)、急遽、柏餅を巡る旅を決行することにしました。

実は、前日にも上野松坂屋で柏餅を購入していたんですけどね。

京都、嵯峨野、というのを目にしたのでふらっと買ってしまいました。笑

でも、せっかくだし(?)、もう少し遊ぶことに。

券は5月5日の10:12まで。

時間帯的にはかなり厳しい感じですが、和菓子屋さんには朝早くから営業しているところもあるので、行けそうなところに目星をつけて、ピンポイントで攻めることにしました。

はじめに向かったのは一炉庵さんです。夏目漱石にゆかりのある和菓子屋さんとのことで、前から気になっていました。

南北線の東大前駅から歩いていきました。9時開店なのですが、気合いを入れすぎて早めに到着してしまったので、まだ閉まっていました。

開店までは(ちょうど近くでつつじ祭りが開催される日だという張り紙を目にしていたので)、まだ早すぎるかなーと思いつつも、見に行ってみることにしました。

案の定、出店などは準備中。でも、出店にあまり興味はないので、ツツジを探してみることに。

いい感じで咲いていました。そして、伏見稲荷の千本稲荷みたいなものがあった。

連なる鳥居とツツジ。不思議な感じ。

ツツジで目の保養をしつつ、時間を確認したら、そろそろお店が開く時間になっていたので、急いで戻ることにしました。

開店。お店の中には漱石の書も飾られていました。ちまきも気になるところではありましたが、束売りだったので、目的の柏餅(みそあん)と漱石にちなんだお菓子・猫のひとりごとの抹茶味を購入して移動。

次の目的地は、川端康成ゆかりの喜久月さんです。こちらも9時開店です。千代田線の根津駅から歩いていく感じのところで、距離的にはすごく近いのですが、電車に乗ろうとすると大変なことになるので(乗り換えですごく大回りになる)、そのまま歩いていくことにしました。

先程の神社の前を通って根津駅方面へ移動。そして東京芸大方面へ歩いていきます。

到着。柏餅(やっぱりみそあん)と、あをうめというお菓子を購入しました。(ゆずもちも気になっていたのですが、ケースが空だったので買えませんでした。残念。)
陳列ケースのところに「ご自由にどうぞ」と、飴が色々置いてあったので見ていたら、「どうぞ」とお店の方が言ってくださったので、「これは何味ですか?」と伺っていたら、「どうぞ、全部持っていってください」とにこやかに言ってくださったので、お言葉に甘えて、ひとつずつ頂いて帰ることにしました。何だか江戸の下町のお店っぽい感じがして良かった。

一炉庵さんも喜久月さんも、おそらく常連さん方がたくさん柏餅・ちまきの予約をしていらして、そのためのお渡し準備が整っていました。長く続いているお店と、決まったお店で毎年節目に同じものをお願いして買っていく人々、そういう時間の流れ方っていいなと思いました。

さて、券の期限までだいぶ時間が迫って参りました。ここからあまり冒険をして期限を超えてしまうのは嫌だったので、あとは日常のルートを辿ることにしました。
根津に来たときはたいてい芸大前~上野公園~アメ横~松坂屋経由で帰るので、今回もそうすることにして、あとは、上野駅前のお菓子屋さんに寄り、帰宅しました。

さんざん遊んだ気がするのに、帰ってもお昼前だというのが不思議な感じ。早起きしたので、二度寝をする気満々だったのですが、せっかくのお菓子達を早いうちに味わいたかったので、いざ、開封。

①一炉庵さんの柏餅と猫のひとりごと

②喜久月さんの柏餅とあをうめと頂いた飴

③岡埜栄泉 上野駅前総本店で買った柏餅

一炉庵さんの柏餅はなめらかで、餡の塩気がかなり強めで良いインパクトがありました。喜久月さんの柏餅は、かなりつるっとしていて餡が液体状(?)で新鮮でした。

二日間で柏餅を四つ食べるというのはなかなか無いことだと思いますが(笑)、面白かったです。

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