マガジンのカバー画像

千夜千冊以外も読まずにいられない

23
千夜千冊関連以外、買わないことにしていますが、そういうわけにはいかないのです!
運営しているクリエイター

記事一覧

SSW 島崎智子さんの詩集「つじつまあわせ」第二刷、届きました

備忘録「世界はなぜ地獄になるのか」橘玲 著(2023 小学館)

【備忘録: 1,862文字】 最近、岡田斗司夫さんの動画を良く見ている。 これは数年前、藤森かよこさん(リバタリアン、アイン・ランド研究家)の 推しだったのを覚えていたから。 で、その岡田斗司夫さんは、橘玲さん推し。 橘玲さんの本は売れてるのでしょうが、私は、はじめて読んだ。 いろいろポイントはあったが、 最後の章:第6章「大衆の狂気」を生き延びる についてのみメモ。 神戸みかげさんが取り上げられる問題に関することだったので、 メモしてみた。 しかし。橘玲さんは、ロー

備忘録『日本の水道をどうする!?』内田聖子 編著(コモンズ 2019)

備忘録 : 2,964文字 水がなくなると、 人のことだけで言えば、血流が滞り、栄養が全身に行き渡らなくなり、 細胞が死んでいき。。。 水や食べもののことは重要だから、小さい頃に学んでおく必要がある。 自然の「水」だけでなく、水道の「水」のことも。 上水道と下水道のこと。上下水道事業は、各市町村の管轄であること。 「水」が「生存」にかかわること。故に「基本的人権」にかかわること。 「水道民営化」で、生きることの根幹が危ぶまれること。 10年前から日本は、「水道民営化」のター

短歌抜粋『しあわせの王様 全身麻痺のALSを生きる舩後靖彦の挑戦』舩後靖彦 作・寮 美千子 執筆(ロクリン社 2016)

【2,067 文字】 2005年、舩後さんと寮さんは知り合い、既に詩や俳句をつくられていた舩後さんに、寮さんが短歌をすすめ、本書が生まれた。増補新装前は2008年。 散文+韻文(短歌)。 筋肉が弱っていく原因不明の病気。舩後さんは、噛む力の強弱で、あいうえお表から言葉を指定し、思いを言語化されている。れいわ新撰組の参議院議員。中年期に、自分が崩れていく現実を受け、死を強く感じながら、国会で闘われている。切実な言葉でつむぐ短歌を抜き書きした。 健康であれば、意識しないだろう

目録の目録であったり(2024/ 1/27更新)

【空】まず朝の空を見たい ☀    マガジン 自然をみる|naka|note 【本】今、聴きたい音楽を選ぶように、本を選びたい ✰    マガジン 千夜千冊を読んで書く|naka|note   マガジン 千夜千冊以外も読まずにいられない|naka|note    目録 千夜千冊すこしよんだ|naka (note.com)    目録 林 秀彦 氏の著書|naka (note.com)    【鳥】川辺の鳥に出会いたい ✤     鳥の写真は難しい。 【音楽】音楽

備忘録『くらしのアナキズム』松村圭一郎 著(ミシマ社 2021)

【備忘録 2,673 文字】 ミシマ社の本、やさしい装丁(尾原史和さん)。 昨年12月、料理研究家 土井善晴さんの『味付けはせんでええんです』という文明論を読んだ。「料理という行為が、自然と人間をつなぐ。」 『くらしのアナキズム』は、この料理文明論とも、つながっている。 また、日本政治で孤軍奮闘されている「れいわ新撰組」ともつながっている。ということは、虐げられている多数の日本人とも、世界の「国民国家」の下で生きる人達につながっている。 著者は、1975年(ロスジェネ)熊

備忘録「隠された奴隷制」植村邦彦 著(2019 集英社新書)

自分の事を"奴隷"と考えないで生きた方が良いだろうか。 でも、"日本国政府"という奴隷頭は、 国民の事を"奴隷"と思っているから、 コロナワクチンで殺したり、重税をかけたりする。 お金を搾り取るか、殺して金をせしめるか、ただ殺すか。

初読「人間は宇宙船だ」松村潔 著(ナチュラルスピリット 2020)※追記あり

少し前、料理研究家の土井善晴さんの本をなにか読みたいと思い、 KAZEさんが取り上げられていた『味付けはせんでええんです』を 読んでみた。料理~食を通し、身近に感じられる文明論であった。 これは私もオススメしたい。 KAZEさんが取り上げてこられた本は膨大である。 近い将来、自分のホロスコープは自分で読む時が来ると思うので、 その関連で、西洋占星術で有名な松村潔さんの著書「人間は宇宙船だ」を 読んでみた。 このタイトルを見て、この本を読まれる方々は、 このジャンルについて詳

よんだ「小説 秩父事件 伝蔵 ー 困民党会計長」八木静子 著(まつやま書房 2022)

明治政府から現政府までは、ひとつながりであり、 国民に対する扱いも変わらないだろう。 国民が首をくくっても、現政府が助けることは無く、 逆に首をくくる事を推奨したり、 いや、政府が首を絞めているのが現実だろう。 なぜ、気付かないのだろう。 小説の主人公となる伝蔵さんは、明治政府の動き、 民衆の味方と考えられていた自由党の変わりようを考えて、 秩父蜂起はまだ早いと考えていたが、 自殺者が増えていく状況下、蜂起を止める手立てなく、 困民党会計長となる。 しかし、蜂起に対する明治

うけとった「毎日を もっとゆっくりと」ベニシア・スタンリー・スミス(世界文化社 2016)

ベニシアさんの言葉をうつしてから、 こんなことを言うのもなんだけど、 私はあまり母親が好きではないので、 私の中の女性性が荒れていた。 社会人になって、居酒屋に行くようになり、 その居酒屋の女将さんが素敵な人だったので、 私の中の女性性が落ち着いてきた。 しばらくして、私は結婚した。 テレビを通してではあったが、 ベニシアさんの魂に触れ、 私の中の女性性は幸せになった。 私自身も。

再読「この国の終わり」林 秀彦 著(成甲書房 2006)

脚本家・林秀彦さんの「日本を捨てて日本を知った」を読んだのは1999年。 自分で出来ることからやらねばという思いはあっけなく消え、 日々に流され二十数年。表面的な「感銘」という言葉。 この本は、日本の多数からは「陰謀論」という扱いになるのでしょうか。 (多数とは、例えば、コロナワクチンを射ってしまった8割以上。) 政治思想家・副島隆彦さんは、「協同謀議」という言葉を使われていたかも。この方も「陰謀論」者ということにされているのかと。 ある業界の大手企業同士も「談合」が行なわ

ながめる「天正遣欧少年使節」

千夜千冊 1518夜は、楠木建さんの「戦略読書日記」。 話として、ビジネス戦略に落とし込んでいくので、 ビジネス書が大半ではあるが、それらばかりではなく、 ユニークな選定となっている。 私の好きな本「おそめ」(石井妙子 著)を扱った章題は、 『暴走するセンス』。祇園芸妓「おそめさん」の銀座の水商売の話。 全部で21章ある内の、20章が「クアトロ・ラガッツィ」を扱っている。 章題は、『グローバルとはどういうことか』。 天正遣欧少年使節をプロデュースしたヴァリニャーノ神父に焦点を

読んだ「歌の心を究むべし」濱田芳通 著(2017 アルテスパブリッシング)

ある音楽を聴きながら、それに関する本を読むのが 至福の時なのです。音楽は何を聴こうか。 濱田さんのリコーダーと、黒田京子さんのピアノの、即興。 (あやうく日本のファンク・グループ「在日ファンク」を  持ってくるところでした。  濱田さんの本に16ビートの話が出てきたもので。) ルネサンス~バロック期の古楽を演奏する濱田さんが、 ジャズピアニストの黒田さんと、即興ですから。意外でした。 濱田さんはマイルス・デイヴィスがお好きなようです。 本に書かれてました。 濱田さんの

読む・観る「韓国女性映画」夏目深雪[編](河出書房新社 2022)

さきほど、この本の表紙となっている映画「ユンヒ」(監督・脚本:イム・デヒョン)を観た。 物語。母娘の二人暮らし。母ユンヒ宛ての手紙を読んでしまう娘セボム。 娘セボムは、母ユンヒと、差出人ジュンを再会させようと、小樽への旅行を計画する。 女性が女性を好きになることに対する、世間の冬の時代から、少しずつ雪解けしていくであろう期待を描いていた(物語全体を通せば)。抑制された表現であるため、感動は静かに拡がる。 小樽を舞台の一つに選んでいることからも、日本への親和性が高めというこ