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日本の音楽とは、何だろう?

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人生最後に聴く音楽は、日本の音楽の中から選ぶだろう。
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2023年5月の記事一覧

目でも聴く「さわり」佐宮圭 著(2011)

薩摩琵琶奏者・鶴田錦史(1911-1995) 名前を見、男性と思い、琵琶の音を聴いていた。 男性でも女性でも、琴線に触れる音色が聴ければそれで良いのだが。 しかし、音楽というものは、それまで類似したような音楽を聴いてこなかったのであれば、近づくことは難しく、音を表面的に自分の耳を通すに過ぎない。 表現者の表現した作品と、表現者の人生を知ることで、 表現の理解が深められるなら、それは両方とも知った方が良い、と思う。 鶴田錦史は、先行して琵琶を奏でていた兄に才能を見いださ

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聴く「砂の海」本條秀太郎

今、本條秀太郎さんの「三味線語り」という著書を読んでいる。 昨今の聴きやすくなってしまった民謡ではなく、 民謡のプロトタイプを求め、日本の音を紡いでいこうと。 失われた日本の音を掬おうとされている人がここにいる。 そうでありながら日本の音を枠に狭めることなく、 世界の音にも開かれている。 三味線自体、中国の三弦から、 沖縄・奄美の三線を経て伝わったものであるし。 (しかし、「さわり」は三味線から。) 著書よし、音色よし!

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きく「春の海」宮城道雄

「春○○」ですが、新春=正月に、どこででも流れてますね、サビは。 今日、宮城道雄さんの本が届いたものですから、音楽かけようと思いまして。 私は、今、「松岡正剛の千夜千冊」の「冊」を集めているところでして、 その一冊が、宮城道雄さんの「雨の念仏」です。2001/ 2/25、第一刷発行。 定価 1,800円(税抜)ですが、約2倍で購入しました。 しばらく、ネットでは品切でしたので。 さて、「春の海」の作曲された年は、昭和4年でした。この本に記載。 すっかり、日本伝統の音楽になっておりますが、 宮城道雄さんらが興した運動名は、「新日本音楽」というもので、 大正時代からはじめられ、洋楽の手法を取り入れられている。 つまり、それまで受け継がれてきた「日本の伝統音楽」は、別にあるわけです。 おそらく、新日本音楽以降の「日本の伝統音楽」は、 クラシック音楽と相性が良いのでしょう。 新日本音楽は、時代が要求したのでしょう。 では、それまでの「日本の伝統音楽」はどのようなものだったのか? というのが私の知りたいことになります。 ご存じの方いらっしゃれば、教えてほしい。

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きく「猩々乱」亀井広忠(大鼓)

ジャンル:能楽囃子 はじめ鼓舞され、徐々に落ち着き、平常心が得られるかもしれません。

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きく「a life」大貫妙子・坂本龍一(2010)

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きく「夜へ・・・」山口百恵(1979)

『「夜へ・・・」で注目すべきことは、これが山口百恵の歌う最初のシャンソンであることだ。』 (平岡正明著 「山口百恵は菩薩である」より)