マガジンのカバー画像

日本の音楽とは、何だろう?

68
人生最後に聴く音楽は、日本の音楽の中から選ぶだろう。
運営しているクリエイター

2023年5月の記事一覧

目でも聴く「さわり」佐宮圭 著(2011)

薩摩琵琶奏者・鶴田錦史(1911-1995) 名前を見、男性と思い、琵琶の音を聴いていた。 男性でも女性でも、琴線に触れる音色が聴ければそれで良いのだが。 しかし、音楽というものは、それまで類似したような音楽を聴いてこなかったのであれば、近づくことは難しく、音を表面的に自分の耳を通すに過ぎない。 表現者の表現した作品と、表現者の人生を知ることで、 表現の理解が深められるなら、それは両方とも知った方が良い、と思う。 鶴田錦史は、先行して琵琶を奏でていた兄に才能を見いださ