見出し画像

【2023年度】豊島区1年目の振り返り-10月編-

4〜9月の振り返りはこちら。

10~3月編にしようと思ったら、10~11月だけで筆が止まらなくなったので、一旦ここでは10月だけ。

10月

同僚兼友達兼ビジネスパートナーの彼が、同僚ではなくなった。つまり、日替わりポップアップスペースを辞めた。

4人から3人体制になった運営は、ぎこちなく、空気が硬かった。

2月から定期的に室内で実施していた自主イベントを、まちに飛び出し、池袋の大きなストリートでやってみた。常連さんだけでなく、まちで飲食店をしている夫婦が来てくれたり、友達が友達を連れてきてくれたりした。普段は平日夜に開催しており、日曜日の15時からオープンしたことで客層が明らかに変わったのが面白かった。

このストリートでのイベントは、「とりあえず」でやってみて本当に良かったと思っている。それまでは完全に他人事だった場所が、急に自分事になった。今まで素通りしていた場所が、目的地になった。同じような人がたくさんいて、約束もなく友達に会える場所になった。
自分の出店がない日もここに通い、コーヒーを飲み、サバサンドやチキンオーバーライスを食べた。

日替わりポップアップスペースを、年内で辞めることに決めた。これまで辞める理由を多くの人に語ってこなかったが、わざわざここまで読んでくれた人へ向けて、あえてここに書き残す。詳細は書かないけれど、なんとなく理解してもらえたら嬉しい。

簡潔に言うと、いくつも思い浮かぶメリットよりも、自分が大切にしたい価値観を優先させるためだった。私があの場所に居続けることで、きっと私個人も、復業先も、そしてまちの人も、みんなにとってたくさんのメリットがあっただろうと想像する。私の心を無視すれば、幸せの総量は大きくなっただろう。決して奢りでも思い違いでもなくて、本当にそうなったと思う。

だけど、このまま続けても私は全然幸せじゃない。大切にしたい価値観を無視してここに居続けるのは、苦しい。

結果、メリットうんぬんよりも、自分が大切にしたい価値観を優先させて、辞めることを決めた。そして同時に、辞めるまでは何が何でも職務を全うしようと決めた。

ある日のNPO出勤日、終電間際でさぁ帰ろうというとき、代表と先輩に「たぶん日替わりポップアップスペース辞めます」とサラッと伝えた。2人とも驚きで言葉が出てこなかった。「パチクリ」という言葉がとても似合う表情をしていた。そりゃそうだ。まだ働き始めて半年だし、私の関心は若者支援よりもコミュニティ運営に向いているのだから。まさかコミュニティ運営の仕事を辞めるとは思っていなかっただろう。

月末にはNPOで初めての大阪出張に行った。新幹線が線路内の火災か何かが原因で、2時間ほど遅延した。移動だけでどっと疲れた。大阪グリ下(東京で言うトー横)近くの居場所へ行き、他団体の事例を共有してもらった。

せっかく大阪に来たのだからと、「月刊無職」の編集長ハルさんに会いに行った。月刊無職は、いま無職の人や過去に無職を経験した人、また身近に無職がいた人など、「無職」に関係する人がライターとなり情報発信をする月刊誌。私はそこで3〜7月の5ヵ月間ライターをしていて、ハルさんとはオンラインでずっと顔を合わせていた。ハルさんは会員制図書室「あかり図書室」の運営もしていて、それは大阪北浜にある。
ハルさんにはオフラインで会ってみたかったし、ハルさんの運営するあかり図書室にはずっと行ってみたかった。大阪出張にかこつけて、会いに行けて良かった。ここで「月刊無職を東京23区に置けたら面白いですね」と話した。

月末には山形出身の友達夫婦に誘われて、荒川沿いで芋煮会をした。山形では「お花見よりも芋煮会」という文化があるらしい。池袋の友達何人かに声をかけ、友達夫婦の友達たちも加わり、みんなで準備をした。香水?お香?の修行をしているという女性がいて、その日だけで彼女のことをみんなが大好きになったのを覚えている。また会いたい。
とても楽しくて、自慢したくなっちゃうような1日だった。

次回、11月編へ続く。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?