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幸せにさせてくれたビールの味:day13

私は、父から酒豪の血をしっかり受け継いで、
お酒はそんなに強くないけど、
気づけばビールが大好きな女になっていた。

お酒は、好きだけど、しっかり飲めないものもある。カルーアミルクとか、カクテル系は飲めない。あと、いつの日からか、レモンサワーが苦手になっていた。飲むと具合悪くなる唯一のお酒。あと、赤ワイン。まだまだ、大人にはなりきれない。いつか、ワインが似合う女性になりたいものだ。

この缶詰のような研修所生活になって、早くも二週間。毎日、家での一人酒もしていた私が、二週間もお酒を飲んでいない。

と言うより、勉強に追われる毎日で、お酒の存在すらも忘れていた。

金曜日。
門限があるから、限られた時間の中で、お酒を飲んだ。久しぶりのビールの味。
一杯目の、あの、1番最初の一口は、最高に美味しかった。

と同時に、気づいた。
久しぶりに飲むビールの美味しさは格別だと。

毎日飲まないとやってられないと思っていたけど、気のせいだったかもしれない。

毎日飲めることは、幸せだ。だけど、当たり前になりすぎて、その幸せを忘れかけることがある。毎日は、当たり前ではなくて、それそのものが幸せなのに、当たり前として流して、その大切さに全然気づけてないことに気づいた。

特別だからこそ、幸せをより感じる。

今は、家族にも友達にも、会いたい人になかなか会えない環境にいる。でも、帰ろうと思えば帰れるし、会おうと思えば会うことはできなくない。

だけど、それをしてしまったら終わりな気がする。

遠いようで、そこまで遠くないこの距離は、いつも葛藤する。勉強や共同生活が思ったより辛くて、帰りたいと思う時も、たった2週間なのに感じることがあった。外泊を出して、地元に帰ろうかと思ったり。


弱い自分と日々戦いながら過ごしている。

誰かに、辛いって、電話しようと思う日もある。

逃げ出してしまいたい日だってある。

色々な不安と戦う日だってある。

この2週間は、自分でもびっくりするくらい後ろ向きな気持ちで過ごした。頑張ると決めてここまで来たから、家族とか友達とかに、なかなか言えないが、本当は本当に苦しい。もうどうでもいいから、行くの辞めようかなって考えた日もある。

本当に苦しいと涙すらも出ない。

でも、高校生の時に抱いた自分のキラキラした夢を思い出すと、ここで後ろを振り返るわけにはいかないと強く思う。

ここに来るまでに、背中を押して応援してくれた人のことを思い出すと、もっと頑張ろうと思える。

そうやって、自分自身と向き合ってる途中だ。

そんな金曜日。
久しぶりのビールを口して感じたこと。

特別だからこそ、幸せな気持ちは増すわけで、その気持ちが、また一つ背中を押してくれるわけなのだ。そんな、特別な幸せが、また一歩、前に踏み出すキッカケをくれる。
なんとかなるか!!そう思う瞬間となる。って感じた。

また1週間が始まる。
次の幸せのために、また全力で頑張る1週間にするとするか!

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