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知恵を使い保険営業のヘッドピンを倒せ

 「知恵」って、とどのつまりはどういう意味か、確認したことがありますか。

 明鏡国語辞典によると、次のように記載があります。

①物事を筋道立てて考える心の働き。物事の道理を正しく判断し、適切に処理する能力。

②仏教で、煩悩(ぼんのう)を消滅させ、真理を悟る精神の働き。


 「知恵」って、②にもあるように、もともとは仏教の用語で、かなり深遠な精神の働きを指している言葉なんですね。
 ※この名前を持っている女性を複数存じ上げていますが、深い意味を持って、名付けられたものと思慮します。

 そうでなくとも、一般的な意味である①のような「物事の道理を判断し、適切に処理する能力」を指すとしても、これは素晴らしい力です。

 それが、学問分野であっても、また、いわゆる社会を生き抜く「世間知」であっても、人生を生き抜いていくためには、不可欠なものであるのは言うまでもないでしょう。

 私は、保険業界に身を置く者であるわけですが、保険、中でも、生命保険の営業は、個人保険の分野であっても、とりわけ、周辺知識である「税務や社会保険などの公的保障」への充分な理解(いわば知恵ですね。)がないと、お客様への適切なアドバイスができない難しい分野なんですね。

 誤解なきように言っておきますが、損害保険分野には、そのようなことが要らないと言っているわけではないのです。

 ただ、損害保険分野は、損失を補填する保険であり、家が燃えた、自動車事故を起こした、など、お客様にとって、保険の必要性が非常にイメージしやすい分野であり、お客様のニーズを喚起しやすい保険であると言えます。

 また、保険料や保険金の税務に関する知識もシンプルであるほか、損害を補填する社会保険分野もほぼないのですから、周辺知識は生命保険分野に比較して、やや薄くていい実態があります。
 ※若干、語弊があるかもしれませんが、事実、そういう面があるのは否めません。

 その他、個人層だけでなく、法人に対して、営業をかけるとすると、法人の経営問題(例:経営者の事業承継問題・相続問題・借金返済問題・役員退職金問題等)まで関与する要素があり、これまた相当に深い理解が必要になります。

 生命保険の営業を、お客様の課題解決のために、いわゆるコンサルティング的に行おうとすると、さまざまな周辺知識が不可欠なんです。

 このような周辺知識(税務・公的保障など)の底上げをする努力から逃げている人が、かなり多いように感じます。

 ここから逃げるから、無理な営業に走ったり、あるいは、そもそも営業成績自体が伸び悩んだりする大きな要因になっている現状があると思います。

 ちなみに、ボウリングでストライクを狙うとしたら、一番手前のピンの「ヘッドピン」を狙いますよね。

 単純に言うと、ここを倒さないと、勝利につながる10本倒すストライクは取れないのです。

 仕事も、可能な限り、このような「ヘッドピン」を倒す要素は何か、考えるべきではないかと感じるのです。

 生命保険分野の営業成績が伸びないとしたら、税務や公的保障などの周辺知識という武器(素手では戦えません。)を持った上で、課題解決型のコンサルティング要素のある営業を行い、お客様とのコンタクト回数を増やしていく、これに尽きるように感じるのです。

 このことが、生命保険営業の「ヘッドピン」を狙う知恵なのではないかと考えます。

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