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「小太りじいさん」の「貯筋・たん活」

 世に、「無病息災」という言葉がありますが、中高年になりわかって来たことは、本当に頑丈で、「無病」の人は、頑丈故に、無理をして、その無理がたたり、得てして「大病」になってしまうということです。

 また、世の中に、俗語ですが、「一病息災」という言い習わしがあります。

 私が、超・頑丈でない故の肌感覚なのかもしれませんが、身体に少々調子が万全でないところがあった方が、逆に健康管理に気を付けて、長生きしたりして、なんて思ったりもします。

 いるんですよね。健康診断の結果が、毎回「オールA」なんて人が…。私など、そんな結果を見たとすれば、学生時代にあったか、なかったかだと思います(>_<)。

 確かに、うらやましいのは事実ですが、身体を交換することはできませんから、今ある身体を何とかかんとかしていかないといけないのですね。

 私は、読書は好きな方ですので、趣味と実益を兼ねて、いわゆる「健康本」を何百冊も読み連ねています。

 健康本に書かれていることは、医者に限らず、いろいろな立場の人がいろいろなことを言い、四字熟語で言うと、まさに、「百家争鳴」、「議論百出」の有り様です。

 そんな中から、私の都合のいいところを、拾って来ると、こんな具合です。

①BMI25.0超30.0未満は、日本では「肥満」に該当する「小太り」の見た目であるが、この範囲に40歳時点で入っていた人が最も平均余命が長く、逆に平均余命が最も短かったのは、BMI18.5未満の人であった。その平均余命の差は、男女とも、なんと6~7年あった

②中高年以降は、代謝が落ちて来ているほか、筋肉量も減少して来る時期のため、運動(有酸素運動・筋トレ等)をして、筋肉量を維持・向上させることが大切。筋肉は体力そのもので、筋肉量が多いと、健康に近づく。

③筋肉が健康の秘訣であることはわかったが、筋肉はたんぱく質でできているため、たんぱく質を積極的に取ろう。特に、中高年以降は、たんぱく質の吸収率が下がるので、意識的にたんぱく質を取ることが大切。そのために、一番効果的なのが、肉を食べることである。

 これをふんわりとまとめると、次のようになります。

①中高年以降は、昔話ではないですが、「“小太り”じいさん」の方が長生きできます。やせすぎのじいさんは、「単に“やつれた”」だけかもしれませんよ。

②貯金も大事ですが、運動習慣にもとづく「貯“筋”」により、筋肉増強を目指しましょう。私は、FPなので、「貯金」が大事なのは、まんずまんず肝に銘じていますけどね。

③いろんな「○活」がありますが、特に、中高年以降は、たんぱく質を積極的に摂取する「“たん”活」が大事になってきます。
 そのために効果的なのは、年を取ったら粗食にし、肉食を減らすのではなく、逆に、良質なたんぱく質の宝庫である「肉食を増やす」ことです。
 「はじめ人間ギャートルズ」だって、マンモスの肉を食べていたでしょ。私たちの祖先の血を感じねば!!(www)

 これらは、私がいろいろと健康本を読みあさるうちに、統計的にも、実際的にも、ウソじゃないなと感じるものです。

 今、メタボとか言って、太めは嫌われていますが、あれは心筋梗塞の多いアメリカ由来の話で、確かに、太めの人は心筋梗塞になりやすいですが、アメリカのような超肥満(BMI30.0超)の人は日本には少ないのです。

 逆に、日本はがんが多いのですから、免疫力を高めるようなコレステロール値やや高めくらいの「小太り」の方の方がいいというところに落ち着くのだとか。

 百家争鳴・議論百出ですから、何を信じるかは、みなさんも勉強した方がいいですね。

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