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『翔んで埼玉』からの「山田うどん」!!

 2020年3月6日に開催された第43回日本アカデミー賞は、コロナ禍の中、無観客での開催でしたが、その中で最優秀監督賞を含む12部門を受賞するなど、大変話題となった映画を、みなさん覚えていらっしゃいますか。

 二階堂ふみ・GACKTという主演二人による強烈な個性により、実写化され、興行収入37.6億円を叩き出した映画『翔んで埼玉』です。

 私は、映画自体は、テレビでしか観たことがないのですが、「埼玉県民は、そこらへんの草でも食っておけ!!」のセリフに代表されるような、埼玉県民へのディスリが、逆に埼玉県民に熱狂を持って受け入れられました。

 実は、この原作の魔夜峰央まやみねおの『コミック 翔んで埼玉』については、大学時代と社会人になってから、同じ本を2度も購入して読んでいます。
 ※1982~1983年に連載の原作本ですから、いわばゾンビみたいに復活したのです。

 原作そのものは、たった3話しかない未完の漫画作品なのですが、その埼玉ディスリがものすごく、また、作品世界もものすごくゴージャスで、印象に残っておりました。

 で、その作品の中での埼玉というのは、実は、県庁所在地のさいたま市(原作では、実は「浦和」と言っている。)ではなく、「所沢」市なんですが、その所沢発の有名企業として、その映画の中にも、看板が出てくる「山田うどん」に、行ってまいりました。
 ※「山田うどん」の看板は、案山子かかしのマークです。

 所沢近隣(東京・多摩地区を含む)の住民には、給食のソフトめんのうどんで有名だった「山田うどん」は、何とも趣のある響きのブランドでした。

 給食のソフトめんは、カレーうどんにして食べるのが、児童に大人気でしたが、今思うと、そんなに美味しいものではなかったように感じます。

 私の住む地域には、確かに「山田うどん」の店舗があり、10数年ほど前に、学生時代を思い出して入ってみましたが、その時は、ものすごく安かった反面、「ものすごくまずかった!!」印象しか残っていませんでした。

 職場の温和な先輩が、「山田うどん」について、「劇的にまずく、よくこんなもので商売やっているな」と、こぼしたくらいですから、私の感想は当たっていなかったわけではなかったのです。

 コロナ禍前に、一度入店し、何だか味が良くなっているとは感じていましたが、この度、コロナ禍も明けた現在、今一度、チャレンジしてみました。

 インターネットで、あらかじめメニューと値段を確認し、訪れました。

 敢えて、モーニングの時間帯(7:00~10:00)を狙って行き、朝の定食の上の左端にあるメニューの「納豆オクラ丼朝定食・冷うどん大盛」(520円(税込))を頼みました。

 メニューで迷うときには、広告媒体では有名な法則である、「売れ筋・お勧めは“Z”の順で並んでいる」に従い、“Z”の最突端の商品を選択したわけです。

 そしたら、なんと「美味しくなっているのです!!」(^-^)v

 朝定食としては、格段に安い値段ではありませんが、他のチェーン展開する店ほどは、充分に美味しいのです。

 ここに「インターネット以後には、“まずい店”は消滅した説」(理由:簡単に美味い・まずいの情報が得られるため、“まずい店”はもはや生き残れなくなった。)を、改めて確認することになりました。

 つまり、値段もほどほどになった分(明らかに値上がりしています。)、味も充分にほどほどになったという話です。

 ちなみに、『翔んで埼玉』は、続編である『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』が2023年11月23日から公開予定とのことです。何だかはじけていそうで、楽しみですね(^^)。

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