見出し画像

4月1日、新年度始に上京する人たちへ☆

 4月1日は、新年度の始まりであり、近場の駅では、大学の新入生とおぼしきスーツ姿の学生の一群がいました。

 大学時代なんて、とんでもなく昔の話ですが、今思うと、もうちょっと勉強しておけば良かったかなと感じることもあります。

 一流の教授陣の講義を、何となく聞き逃して過ごして行ったのは、他の一般の人なら、大金を積んででも聞きたい内容だったかもしれず、大変ぜいたくな無駄遣いだったような気がします。

 社会人になってから、数年後、このままのほほんと過ごしていたらダメだぞ、とようやく気付いて、大学時代の勉強不足を取り返すように、そこそこ勉強した方だと思います。

 新しく大学生になる人については、もちろん勉強していただきたいのですが、一方で、学生生活も-感染症禍も終わりに近付いている中-エンジョイして欲しいですね。

 そんな昼時、ラーメン屋で、うっかり、「チャーざる(チャーシューのたくさん入ったつけ麺)」の“大盛”を食べちゃいながら、携帯ラジオから流れる音楽に耳を澄ませていました。

 ラジオのDJは、上京ソングの定番として、太田裕美が歌っていた『木綿のハンカチーフ』を流していました。

 恋人を故郷に残して、都会に出て行った青年が、都会の色に染まっていき、ついには、都会の人になってしまう…、次のくだりには、聞く度に涙が出てしまいます(T_T)。

 「恋人よ 君を忘れて 変わってく ぼくを許して 毎日愉快に過ごす街角 ぼくは ぼくは Ah 帰れない」

 「あなた 最後の わがまま 贈り物をねだるわ ねぇ 涙拭く木綿の ハンカチーフ下さい ハンカチーフ下さい」
 ※作詞:松本隆、作曲:筒美京平

 この歌は、私は、リアルタイムで聞いていた世代ですが、それにしても、掌編の映画を見たかのような感覚を抱いてしまう素晴らしい歌詞です。

 ラーメン屋で、ラジオを聞いて、思わず泣いてしまい、登場人物ならぬ私こそ、ハンカチで涙を拭いているなんて、大変恥ずかしい限りですが、まぁ、言ってしまえば、いささかの人間性が残っている証拠です。
 ※私のハンカチは、ハンドタオル・ハンカチです。アイロンを当てるような代物ではありません。あまり絵になりません。

 先の駅の中の一群の新入生の中にも、きっとこのような歌詞の感覚を抱くこととなる人もいるはずです。

 「東京は生き馬の目を抜くところ」とは、使い古された言葉ですが、あながち間違っていないかもしれません。

 ただ、「渡る世間に鬼はなし」というのも本当で、それなりに世間には優しい面もあると思って生きるのもアリだと思いますよ。

 社会人になって、30数年経ちますが、基本的に「社会とは、理不尽なところ」なんだろうと思うんですね。

 生物社会である以上、「弱肉強食」の原理が働いているのは間違いないのです。

 私の部署は、新人を迎い入れることが多いところでしたが、私は、生物学で言うところの鳥の雛などの行動にある「すり込み」を良い方向で働かせたいなとつねづね思っていました。
 ※すり込み…生まれたばかりの鳥類や哺乳類にみられる一種の学習。その時期に目の前を動いた物体を親として覚え込み、一生それに追従する現象をいう。刻印づけ。

 つまり、新しい職員が初めて見る職場は、いい印象であって欲しいと心から思い、よく食事などをごちそうし、オヤジギャグを発していました(これって、“餌付け”なの?)。

 上京する都会は悪いところばかりではないですよ。まんず頑張ってくださいね(^^)/。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?