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外見バイアスで人は見た目で判断される

 「人は見た目で判断するな」って、よく言うじゃないですか。

 これって、「しばしば人は見た目で判断されるという実態があるから、その例外も考慮して、あえて“人は見た目で判断するな”」って、言っているんだと思うんですよね。

 話には、詐欺師などは、ビシッとしたスーツを着て、キンキラのロ○ックスをして、現れるというのを聞きますが、つまり、そういう格好をしていた方が、相手に信用を与えやすいという世の中の実態があるから、逆手に取っているんですね。

 これは、身なりの良い人に何となく良く接してしまうという人間の一般的な傾向であり、これは社会的選択理論の分野では、「外見バイアス」によるものだと言われています。

 つまり、人の外見にもとづいて、その人の能力や性格を判断する傾向とのことで、身なりの良い人は、仕事ができそうだとか、性格が良さそうだとかといったイメージを抱かれやすいため、親切にされる傾向があるのですね。

 もちろん、先の詐欺師や、お金持ちでも質素な格好をしている人もいるでしょうから、例外はたくさんあるため、それを評して、「人は見た目で判断するな」という格言ができたのでしょうね。

 ただ、世の中のこのような一般的傾向を鑑みるに、身なりはある程度きちんとしておいた方が、世渡りが楽になるという一般解が得られると思います。

 昔から、「馬子にも衣装、髪かたち」といったのは、馬子(馬を引っ張る荷役にやく者のこと)のような人でも、しっかりした服を着せて、身なりを整えれば、立派に見えるということなんですね。

 日本の著作家で、筋トレ伝道者の「Testosterone(テストステロン)」氏によると、アメリカでは、男性がモテるためには、①散髪に行け、②シャツにアイロンをかけろ、③筋トレしろ、と言われているとのことでした。

 これって、どれもこれも見た目じゃんって思いますね。

 ①の散髪は、簡単ですが、髪をだらしなく伸ばしたり、無精ひげを生やしたりしているのは、自分から“圏外”ですと言っているようで何だかもったいないです。ちなみに、いつも髪が短くまとめられている人は、当たり前ですが、散髪にまめに行っていますよ。

 ②もシャツをまめにクリーニングに出した方がいいです。シャツなどは、単に高いものを買うよりも、クリーニング代に金をかけろと言われますからね。シャツやズボンがビシッとアイロンがかかっていると気分も上がりますよ。

 ③は、筋トレですが、私は、ものスゴい運動はできていないものの、運動習慣は保持しています。ちなみに、世の太めの方よ、太めになれる方は、筋肉も付きやすいという話があるらしいですから、筋トレをやると相性がいいかもしれませんよ。

 この逆を言うと、①散髪に滅多に行かない、②服をクリーニングに出さない、③運動しない、の3点がそろうと、かなり厳しくなるということですよね。

 つまり、このように見た目を気にしなくなると、どんどんその人の魅力が落ちてしまうのです。この見た目を気にしなくなると、魅力が落ちてしまうというのは、男性・女性にかかわらず、きっと共通でしょうがね。

 私も、完全にできているわけではないので、偉そうなことはあまり言えませんが、①~③については、やれる範囲で実行するだけでも、かなり自分自身の気分が上がります。

 言いたいのは、世の中には、社会的選択理論の分野の知見によると、「外見バイアス」が何だかんだ言ってあるのだから、それを逆手に取ってしまおうよ、ということです。

 ①散髪、②服装、③運動、どれもそれなりのお値段でできることばかりです。世の実態に抗わず、上手く活用したらいいと思います。

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