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投資信託を積み立てて長い目で勝つ技法

 すでにがんで闘病していた今は亡き母が、私に、「株式投資をやってみろ」と勧めてきました。今から25年以上も前のことです。

 母が株式投資をやっているのは知っていましたが、株式投資を行うのは、母でなく私のお金で、私のやり方で、やれというのです。

 私は、証券会社に口座を開き、今もって賢明だと思うのは、「株式累積投資(るいとう)」という個別株式の月々の一定額での積立から、まず始めたことです。

 当時は、今みたいに、投資信託が盛んなわけじゃありませんし、ましてや、iDeCo(個人型確定拠出年金)やNISA(非課税投資制度)があるわけでもありません。

 もっぱら、個別株式への投資が中心の時代です。

 そこに、いきなり、多額の金銭を投入するのではなく、ましてや、信用取引をするのでもなく、るいとうから始めたというのは、賢明だったと思います。

 当時、資産株式の代表的銘柄であったTK電力のるいとうから始めました。

 当時の電力株というのは、配当性向が良く、次第に配当を得られるようになってきましたので、何年かするうちに、-相続で株式を譲り受け、銘柄構成を変えたこともあり-電力株を、北から南までひととおり、そろえたこともありました。

 すると、結構な配当になるのですね。

 電力株は、比較的安定的に価格が推移していましたが、あるとき、なぜだか知りませんが、価格が急上昇し、今後何年間分か以上の配当より多い譲渡利益が得られることが判明しましたので、パッと売ってしまいました。

 見切りが良かったのですね、そのしばらく後、東日本大震災が発生して、原発事故の関係もあり、電力株式は暴落し、配当も激減したと聞きます。

 そのうち、時代は進んで、個別株式のある銘柄への一点集中で大負けしたこともあり、投資は、個別株式ではなく、投資信託を中心に構成するようになりました。

 そして、現在、私の行っているのは、①iDeCoによるバランス型投資信託の積立、②一般NISAによる上場不動産投資信託(インデックス型)の積立投資、③銀行(課税口座)におけるバランス型投資信託の積立、④証券会社(課税口座)における投資信託への投資に過ぎません。いずれも少額です(>_<)。

 かつては、麻雀で言うところの役満やくまん狙いみたいな個別株式投資をやり、それなりにもうけた時期もありました。
 ※譲渡代金は、自社保険の保険料前納や一時払いに充てました。これなら、利益が将来も確定的に見込めるからです。

 その後の大きな損切り時を経て、今の私は、コツコツ型のカメさん・アリさんタイプの投資しかしていません。
 ※このときの損切りによる譲渡代金は、住宅ローンの繰り上げ返済に使いました。これも、利益が確定的になるほか、将来的なキャッシュフローの改善が見込めましたので、完全なるアウトではなかったです。

 投資をいたずらに怖がる人がいますが、それは一気に資金を動かしたり、信用取引をしたり、短期売買するからだと思います。

 今の時代の投資は、積立投資信託に都合の良いiDeCoやNISAなどの制度があるのですから、それにもとづいて、コツコツ型のドル・コスト平均法による購入価額の平準化を図り、長い目での世界経済の上昇を買うべきです。

 世界経済は、長い目で見れば、世界の人口増加に伴い、確実に上昇する(プラス・サムと言います。)でしょうから、短期の上がり下がりがあっても、心配するに及びません。

 狙いは、ウサギさん・キリギリスさん的な集中・短気な投資ではなく、月々積立てし、長く保有するという、カメさん・アリさんタイプの“バイ&ホールド”戦略です。これなら、そんなに大負けしないと思いますよ(^^)。

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