見出し画像

IC定期券へのオートチャージ→危険説!

 JR東日本が開発したIC乗車券の“Suica(スイカ)”は、どんどん進化して来ていますが、その進化過程の中で、取り入れられた「オートチャージ」という機能は、便利な分、危険な側面も持っています。

 ※オートチャージ…自動改札機にタッチするだけで、Suicaへの入金(チャージ)ができる便利なサービスのこと。改札入出場時に自動的に設定金額がチャージ(入金)されるので、残高不足の心配がなくなる。特定のクレジットカード(JR系カードのビューカード)のみ引落しカード先に指定されている。

 昨今では、Suicaのみならず、私鉄・地下鉄等のIC乗車券である“PASMO(パスモ)”でも、同様のサービスを提供しています。
 ※やはり、引落しクレジットカードは、私鉄・地下鉄関連の特定のカードのみ指定されています。

 これらは、便利な機能であることはもちろんですが、各社が関連会社のクレジットカードを使用させることにより、お金が関連企業内をぐるぐる巡回する仕組みにするのが狙いです。

 オートチャージは、自動改札機で、残高不足になることがないため、うっかり自動改札機で足止めされることがなく、便利です。

 また、チャージはどうしたってしないといけない訳ですから、それをクレジットカードで行えば、自動的にクレジットカードのポイントも貯まり、ラッキー!って感じになるのですね。

 どちらかというと、みんなの注目点は、ポイントでしょう。

 で、ポイントって、せいぜい使用金額の0.5~1.0%くらいなんですね。

 しかしながら、Suica等に、オートチャージされるようにしておくと、残高不足を気にせずに、その決済機能を使って、結構、バンバン買い物をしてしまったりするんです。

 そして、使用明細を見て、こんなに使っちゃったかと気付いて、アチャーと思ってしまうのです。
 ※ブルー・スリーみたいに、「アチャ、アチャ、アチャッ~!!」ってなります(笑)。
 ※昨今は、クレジットカードの使用明細も電子化されて、紙で届かなくなっているケースも多く、気付かぬ間に口座から引き落とされている人も多いのではないですか(あな、おそろしや。)。アチャー!!

 いろいろなFP関連の書籍を見る限り、生活経済防衛のためには、オートチャージは、敬して遠ざけるべきとの見解が多いです。

 つまり、ポイントの取得以上に、何となく使ってしまうこと(つまり、無駄遣い)が増えてしまい、結局、業者の狙いどおりになってしまう(業者をもうけさせてしまう)と言うんですね。

 クレジットカードという決済手段は、便利な反面、使った意識が薄く、ただでさえ生活経済初級者には取扱いが難しいアイテムですが、そこにSuica等のオートチャージをはさむと、本当に何だかわからなくなります。

 つまり、どんどん使ってしまうということになりやすいのです。私には、かなり危険に映ります。

 私の場合、それがわかっていますから、Suicaのチャージは、一定金額以下になると、都度、現金チャージです。

 Suicaって、電子マネーですし、しかも、使える店やサービスが大変多いですから、上手に使うことは全く否定しません。

 私は、チャージ残高を一定額以上キープするようにしており、これは、金銭的にピンチになったときの「糊口をしのぐ」ための予備資金としても位置づけしています。
 ※一般論として、金銭は、一箇所集中ではなく、複数箇所に分散させておいた方がいろいろと安全ですが、ただし、やり過ぎると金銭の管理そのものが困難です。

 オートチャージ危険説、みなさん、わかっていただけましたか? ヤバいっす!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?