人間関係の極意「和して同ぜず」
音声で聞きたい方はコチラ。
皆さんは、同調圧力という言葉、ご存じでしょうか?
しばしば私たちを困らせてくれる存在ですよね…
このnoteでは武士道の話を良くしていますが、同調圧力は武士道というよりもむしろ、日本の村社会という環境から生まれてきたものだと思われます。
決して大きくないコミュニティを形成して、その中でお互いに助け合いながら生きて行こうとする。
それ自体はとても素晴らしいことであり、昔の日本人ならではの、ご近所みんな家族ぐるみというような助け合いが生まれる要因でもあります。
そこから、みんなで助け合うためにも、勝手な行動は控えて、周りに合わせて行こう!というような風潮へとつながっていくわけですが…
それがどこかで行き過ぎてしまうことで…
周りに合わせなければならない!
だから…
周りに合わせない奴は許せない!
という極端な思考になってしまう。
それを自分の心の中だけで思っているのであれば、まだ良いんですが…
なぜ一緒にしないんだ!?
一緒じゃないとダメじゃない!
という風に、ハッキリと他人にも求め始めてしまうと、同調圧力の誕生ということになります。
よくある話として、都会の人間関係はドライで寂しいと考える人がいますが…
地方の小さな集落での人間関係には、まだまだこういった同調を重んじる考え方が根強く残っていたりします。
そのため、せっかく地方移住をしたのに、周りとの人間関係に馴染めなかった…なんて話も少なからずあるようです。
せっかく日本人が大切にしてきた「和」という考え方が、時としてこういう暴走につながってしまうのは残念なことです。
そこで是非皆さんにも考えていただきたいのが…
「和して同ぜず」
という考え方です。
有名な言葉なので、既に知ってる方もたくさんいらっしゃるはずですが…
周りとの和を保ちながらも安易に同調はしないということを意味する言葉です。
実はこれこそ、昔の武士が目指した境地なんですよね。
武士というのは本来自分の腕を磨く事を第一に考える、孤高の存在でした。
しかし、戦いに出たり色んな場面では人に合わせる必要があります。
自分を殺さずに、人とも合わせていく。
そのバランス感覚を是非私たちも身に付けたいわけです。
人の集まる場所では個人の意見は控えるべきだと考えがちなのが日本人ですが、実はこれ、逆だと思います。
自分の主張を持ちながら、場面に応じて周りに合わせていくからこそ、本当の和を作ることができるんです。
いやちがう!
自分の意見を言ったら仲間外れにされた!という経験のある方もいらっしゃるかもしれませんね。
でもそれはそもそも和の中に入らないほうがいい集まりなので、気にしなくてOKですよ。
ちょっと勇気がいるかもしれませんが、皆さんも是非、自分の思いを言葉にしてみましょう!
その時初めて、本当の和が見つかるのではないでしょうか。
それでは今日はここまでです。
最後まで読んでいただきいただき、ありがとうございます。
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