見出し画像

日記:ぼくはこんなことを考えている 5月編

日記記事はなんとなく、「コイツ自分の生活がコンテンツになると思ってやがるぜ」とネットのみんなに思われてしまう気がする。
……そういうふうにビクついて後手後手に回した結果、3ヶ月前の出来事をまとめることになってしまいました。


でもよく考えたら、知らん人の日記読むのに現実との時間差なんて気にしないでしょ?
本当に話題が二転三転しているのでアレですが、読んでくださると嬉しい。



ちなみにたま〜に日記のラストに曲を貼ってあるのは、完全に好きな曲を貼っているだけです。タイトルや内容を合わせている場合もあります。





1日 そのイキリは流石に恥ずかしいだろって


大学の講義が始まって、早くも1カ月。Twitterでほぼ毎週「1限」やら「遅刻確定」やらがトレンドに入る季節がやってきましたねぇ。

ただ自分は講義大好きなので、皮肉とかじゃなく割と楽しんで過ごしている。大学に友人が居ないので誰とも話さないことを除けば、理想的な大学生活なのではないだろうか?


往復にかかる時間は長いけど、昼休みや大学への行き帰りにアニメが見れるのも最高。
むしろ何も予定が無い休日よりも「限られた時間を有効に使わなきゃ!」という意識が働くのってあるあるよね?



今日はディスカッション形式の講義がある日だ。グループ分けを経て、自己紹介を害なく済ませつつ、アイスブレイクの会話を始める。


講義の性質的に女子が多めなこのディスカッション。マイノリティである男子の自分としてはあまり極度に派手な主張はしすぎないように、みんなの会話を引き出すような相槌に努めるのが吉だ。

芸術系の学部なので趣味の話を振ると、大抵の人は「〇〇のライブに行ってきて〜」とか「推しが〇〇なんだけど〜」と話してくれる。

とはいえやはり、初見の方とする会話というものは難しい。
油断したら自分の乗っているボートごと転覆させられてしまう……そんな渓流の荒波を思わせる難易度の高さだ。

何を言ったら良いかわからない…そういう時には他の方に助けてもらいながら、自分もなんとか上手く話の「流れ」みたいなものに乗ることができるまで待つのも大事。

会話のチャンスを待ちすぎてタイミングを逸する場合もある。俺の小さなボートはどれだけもつやら…「でもやるんだよ!」
オーケンもそう言っていた。オーケンにそう言われたら、頑張るしかないよね。


グループメンバーも気さくな方が多いこともあって良い感じに話題が一周し、自分もアニメの話で少し盛り上がることが出来た。
こういう一般的なアニメ好き女子相手にアニメの話をする時、『名探偵コナン』を見てないとかなり不利だということは、大学に入ってから学んだことのひとつだ。


とりあえずうまくグループが回りそう……そんな安心感にひとまず胸を撫で下ろす。
自分がふっと気を抜いた瞬間、あるサバサバ系(を自称しているため男女両方から嫌われていそうな)女子が口を開いた。


「私、結構さ〜人とは違うものを好きになっちゃうっていうか?ちょっと本当にマイナーなもの好きになっちゃうんだよね〜」ドヤ


恥ずかしッッッッッッッ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎
この女、恥ずかし恥ずかしッッッッッッッ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎
キャーーーーーーーーーーーーーこの女(スケ)捕まえてくれ!!!!!誰か!!!!!!!!!!!!!!!


言っちゃ悪いが、話し方や先刻のジャブ代わりのトークでの立ち居振る舞いも含めて、アンタはせいぜいジャンプ漫画が好きな程度のオタクにしか見えないぞ?
お前それで本当に「マイナー」な作品が好きなのか?どうなんだ?


あるじゃないですか、「ジャンプがコンテンツの全てだと思っているオタク」の佇まいって。
彼女からは、あれの匂いがプンプンする。

ライブばっか出てる声優と超有名声優フォローしてそのイベントとかをチェックしてるだけなのに、アニメ全般について詳しいヅラする人たち。

Twitterでアニメ系の画像4枚並べ、適当な雑学を披露してバズってるアカウントをフォローしてるような人たち。

日頃から自分がネット上で関わるまいとしている、謙虚さの無い癖して声だけデカいオタクの最大公約数みたいな人たち。


まさしくこの人はそういうタイプの喋り方をする人だった。
こんな態度から、彼女が言うような「本当にマイナーな」作品が飛び出すとは、どう楽観しても思えない。

大体、自分からマイナーを気取っているあたりからしてハードルは上がりきっているのだ。
この前置きからでは『魔乳秘剣帖』とか『The♥かぼちゃワイン』みたいな、マイナー気味エロアニメの名前出されるくらいじゃないと、満足できない。

「本当に作家性のあるアニメ監督って、金子ひらくしか居ないんじゃないかと思うんだよね〜」くらい極論をかましてくれないと、満足できない…!


しかもここはTwitterではなく、教室なのである。Twitterならこんな気に食わないオタクは即ブロックすれば良い話だが、現実にブロック&ミュートはできないのだ。


…まさか『灼熱カバディ』1話の宵越と全く同じ心境になるとは自分も思っていなかった。

1話の宵越ニコ生からの井浦が脅すくだり、
普通にちょっとサムいノリではある

ともかく彼女は声のデカい話したがりタイプ。下手にこの話題を無視しては違和感がありすぎるから、とりあえず「マイナーって言うと、どんな作品が好きなの?」的なジャブを投げてみる。


「漫画で言えばヒロアカとかが好きなんだけど〜ヒロアカの〇〇っていう脇役のキャラが好きなんだよね!ソシャゲでも〇〇が好きだし〜…」


恥ずかしッッッッッッッ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎
この女、死ぬほど恥ずかし恥ずかしッッッッッッッ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎
キャーーーーーーーーーーーーーこの女(スケ)やっぱり捕まえてくれ!!!!!誰か!!!!!!!!!!!!!!!頼むわ!!!!


こいつ、あろうことか8500万部を売り上げている漫画を話題にして「マイナーなの好きな、変わってるオタクの自分」を演出しようとしている!?!?!?
思わず呆れてしまった。その肥大し切った面の皮と自意識、まさにヤオモモのおっぱいである。

しかしここは議論前のアイスブレイクの場。
ここで「そんなメジャーな作品で玄人気取ってイキられても困るよ〜笑笑」なんて言った日にゃ、議論の前に掴み合いの喧嘩が始まってしまう。でも苛つく〜!!!!クソが!!


思い返してみると、過去に似たような経験をしたことがある。その時、「マイナー」を自称していたのは知り合いの中学生男子だ。

彼は「ちょっとマイナー気味なんだけど好きなアニメ」として『無職転生』を挙げていた。
『無職転生』がマイナーかと言えば、そんなことは絶対に無いだろう。正直、彼のマイナー認定は不適切であろうことは火を見るよりも明らかだ。

しかしこの時、今回のように自分はイラついたかと言えば……実は全くそんなことはない。


なぜなら彼が使っている「マイナー」という言葉はイキリの為に用いられるそれとは完全に性質が異なるものだからだ。

恐らく、彼の学校にはアニメのオタクがあまりいないのではないだろうか?学校でそういう話が出来ない環境にいるオタクにとって、「マイナーなんだけど…」という前置きは防衛策のひとつ。

自分の好きな作品を「知らない!」と切り捨てられた時に傷つかないための懸命な立ち振る舞いだ。自分の心を守るクレバーな生き方を選んだ彼を尊敬するくらいである。


むしろ「そうか、確かにあのジャンルは中学生にとってメジャーな作品にはなりにくいよな…」と、自分とは異なる視点の意見が知れたようで面白かった。


しかし今回それとは話が違う。
今回の相手は中学生ではない。自分と同い年の学生、しかも曲がりなりにも芸術系の学部に通っている同志(のはず)だ。

あまりにも視野が狭く、品がない。マウントを取るならもっとしっかりとマウントしてほしいのだ。完膚なきまでにマイナーな作品をあげて、俺らを唖然とさせてほしいのだ。


その後の冷え切った空気を事細かに記すことは不可能なので敢えて書き留めることはしない。しかし彼女の空気の読めない言動は、その後の議論でも存分に活かされていた。

自分を含む全員からやんわりと距離を取られていたその姿。やっぱりオタクって常に謙虚でいないと浮くな…という教訓を得られたことが、今日の収穫だ。




5日 GWもアニメ漬け


GWにもかかわらず講義が入りまくる大学に所属しているので、去年はほとんど休むことができなかったのだが、今年は先んじて重めの課題などを片付けていたこともあってまとまった休みが取れた。嬉しいねぇ…

自分はキャンパスに友達がいないので、大学の知り合いとしこたま遊んだりとかアクティブにどこかへ行くとかそういう事はしない(し、出来ない)。

となれば、やることはもうアニメ見るしかない訳で。家にこもってひたすらアニメ三昧。

GW前からちまちまと見ていた『サムライチャンプルー』をまずは完走。
ナベシン監督自らがコンテを手がけた1話の「DJスクラッチと連動して場面転換」する演出があまりにもハイセンス!

現代と乱世をHIPHOPでつなげるという視点そのものがdope

他にもアイキャッチの声ネタや、nujabes×橋本カツヨ(細田守の変名)が手がけた名OPなど序盤から見せ場たっぷり!
色使いや殺陣のセンス、粗野かつコメディチックな物語進行も"らしい"なぁ〜という印象。

大体音楽プロデューサーが元・四街道ネイチャーのメンバーから構成されているユニット「Force of Nature」な時点でヤバいでしょ!?ヒップホップ好きは避けて通れないアニメですよ。


ただ26話を勢いよく、一気に観ようとするには少し退屈な回もあった。
そこまで人情モノなドラマ作品が好みという訳でも無いので、演出や作画に特筆する見どころが少ないとどうしてもダレながらの視聴になってしまう!

自分は特に一貫して軟派なオタクなので、美少女が居ないだけで若干視聴するハードルが上がるところがあるんだよな。
こんなやつですらそれっぽいアニメ評が書けてしまうんだから、みなさんやっぱりネットの文章は疑い半分で読みましょうね。


作画的な視点から語ってみると、やはり全体的にレベルはものすごく高い。殺陣がいちいち迫力満点で、エセ侍風の剣戟が一番カッコよく見えるようなアクションシーン描かせたら一級品だな…と思ったりして。

そして9話の湯浅さん担当パートがあまりにも『マインド・ゲーム』でゲラゲラ笑った!こんなに作家性がモロ出しになる事あるかね?

ラリっている人間の世界…という設定にはぴったりとマッチしてるとはいえ、それでもなお明らかに異色な時間が流れる。
そんなアンバランスさに、稀有な面白みが感じられた。


そんな『サムライチャンプルー』を全話見終わった後に『カウボーイビバップ』の好きな回見返した。
やっぱり『ビバップ』の方がテンポやキャラクター表現が好みだな〜!

特にこの11話は初見の時、かなり笑った記憶がある。「LES SON」とロゴを分割するカットに代表されるオシャレさ!
いつもはご陽気に鳴り響いているBGMを排してストーリーが進行していくホラー(ギャグ?)テイストの仕上がり!

こうした演出テクニックの全てに「ホラー風に見せかけたギャグ」という一貫した方針が掲げられていて、見てて気持ちが良い。

そしてオチが秀逸!スパイクたちを襲う謎のウイルスの発生源、その正体とは…!?
オチではガッツリと音楽でギャグを引き立て、笑いどころを絶対に外さないところが、やはり名作だよねぇ…


あとは溜まっていた今期アニメや再放送の『スマイルプリキュア!』、『おジャ魔女どれみ#』をガンガン追走。

ちょうど『スマイル』は中盤の決戦回で、作画が大暴れ!OP映像を引用したアクションシーンでこれでもかとバトルを盛り上げてくれたのがめちゃくちゃ好きだったな〜

『スマイル』は川村敏江さんの圧倒的にキュートなキャラデザと、日常回でのハイテンションなギャグ展開が大好き!
重い展開を作るにしても各キャラクターのパーソナリティを適切に扱っていて、決して暗さ一辺倒になりすぎない工夫が感じられる。

キュアピース……萌えだ……

もちろんここから終盤戦へ向けて重くなっていくことは予想されるけど、『スマイル』ならきっと予想以上のものを見せてくれるんじゃないかな?という期待感を持たせてくれる。
令和の世ですが、毎週ウキウキウォッチしている作品のひとつだな…


しかしここまでガッツリ戦闘回を盛り上げるスタイルは、『ふたりはプリキュア』を思い起こさせるな〜とふと思う。


特に『少女☆歌劇レヴュースタァライト』の古川監督をアニメ業界へと後押しした第8話は凄い。女児アニメファンに限らず、アニメファンにとっても見どころが多い仕上がりだ。

この8話は『おジャ魔女』の監督や『ウテナ』の各話絵コンテで卓越した仕事を残している五十嵐卓哉さんによる渾身の作品。

ステンドグラスに反射した多様な色彩の光をほのかちゃんに当てることで心中の葛藤を表現したりと、ライティングを活かした演出が随所に。
プリキュアふたりの心情が痛いほど伝わってくる、まさに傑作エピソード!

ストーリーからはみ出して演出ばかりが前に出てきてしまう……そんな独りよがりなフィルムに堕していないところが、このエピソードの好きなところだ。

あくまで子供にも感覚で分かるような「不穏・不和」を、画面を用いてストーリーに補助線を引くようにして、徹底的に描写する。

センス迸る演出の連続でありながら、全世代が楽しめるような24分間のドラマを作り上げる辺りに五十嵐卓哉さんが『どれみ』で培った経験を見て取れるような気がして嬉しい。


ちなみに最近こういう旨の話を女児アニメ好きと言っていた大学の知り合いにしたら、「各話単位でアニメを語っていること」そのものに関してドン引きされてしまい、ただでさえ少ない交流の道が絶たれた。

お前らもっと真面目にアニメを見てくれ〜!!!!!!!という魂の叫びでした。


他にも色々見たけど、それはまたの機会に。



11日 寝てる時って


朝起きたら、リアルの友人がTwitterで「かなり揺れた」みたいなことを呟いていた。え、マジで?
いつものように大学へ間に合うギリギリの時間まで眠りこけていた自分としてはまさに青天の霹靂というか。揺れていたことに気づきすらしなかったのだ。

自分は決して集中力が高いほうではないのだが、寝てる間だけは心身ともに睡眠の世界へ没入している。夜更かししたがりなのに寝つきが良いのも、そもそも睡眠への集中力が高いからだろう。

夢を見ることも、ほとんどない。正確に言えば「見た夢を覚えていない」事になるんだろうか。起床した後に夢を覚えていることは、大抵2ヶ月に1度くらい。えっちな夢に限定された記憶力。


いちばん最近に見た夢は先月くらいか、戦場ヶ原さんにゴニョゴニョ…というエロ夢だったな。戦場ヶ原さんはcv.斎藤千和ってのがえっちすぎて、夢の中で淫らな会話をする適性が高すぎるのである。

言うまでもないことだが、夢は1日の記憶を整理するための機能だ。このえっちな夢も、『化物語』の再放送を寝る直前に見たのがダイレクトに影響している。


こんなしょーもない枕からいきなりアニメの話をして申し訳ないんだけど、『化物語』は言うまでもなく凄い。
シャフト作品をシリーズ単位で捉えた時、トータルで最も好きなのは圧倒的に『化物語』だ。

各話単位で言うと『俗・さよなら絶望先生』の「津軽通信教育」とかがかなり上位に入ってくるので迷うところ。
それでも1位はやはり「ひたぎクラブ その貮」になる可能性が高いか…!


それはそれとして、戦場ヶ原さんは全体的にセクシーすぎるので夜中に見ると危ない。
『傷物語』もそうだけど「屈指の前衛演出×えっちな描写」のコラボレーションは、脳みそと心臓を同時に満足させられるような快感があって最高ですわ〜!!




21日 いざ文学フリマへ


日曜なのにかなり早起き(当社比)。それもそのはず、今日は文学フリマへ行く日である。

以前にゃるらさんの同人誌を買い求めに並んだ日の思い出が蘇るな〜なんて思いつつモノレールに乗っている。

スーツケースを引きずる女性や明らかにカタギじゃないオシャレさの男性、何やら大きい荷物を抱える男性…明らかに一般的な電車よりは乗客層が偏っている!
『げんしけん』のコミフェス回じゃないけど、「オタク率の高い電車」だな。こういう場所は意外と好きです。

そんなオタクの空気にあてられて、こんなツイートをしたところ、今日サークル側で文フリに参戦する相互フォローの方から反応をいただいてしまった。

ギャ!嬉しいんだけど、かなりドキドキするもんだ。
これまでネットの人と少し言葉を交わす程度の関わりはあった訳だけど、文字ベースで一言二言会話するだけだ。顔も知らなければ、立場も知らないことがほとんど。

だが、この人とは1時間もしたら確実に遭遇するのだ。これから会うことが確定している「ネットの人」との会話は初めてだった、なんだか独特の緊張感があるな〜



25日 ファインプレー掲示板


今日も今日とて登校。とは言ったものの、あんまり大学へ行くことを「登校」って言わない気がするな?どうしたもんかな…まぁ、登校してることには変わりないんだけれども。

迂闊に「登校」なんて言ってしまうと、高校生気分が抜けてない青二才みたいに見られないだろうか。
本来の自分とかけ離れた印象を他人から持たれることは、ともすれば不快感につながることだ。

もちろん『わたゆり』のひめちゃんみたいに、完璧に「ソトヅラ」をコントロールできてればそんなことはないんだろうけど、そんな器用さも自分にはない。
「登校」と言った瞬間にガキと値踏みされたりするようなことがあったとしたら…後悔してもしきれんよ!!


…いや、そもそも毎日アニメを見まくってるだけの生活してる時点で「高校生気分が抜けてない青二才」なのは変わらないから問題なかった。


閑話休題。


自分の最寄駅に通っている電車も、やはり都内の路線ということで朝はラッシュだ。

ラッシュに乗じて、人のスマホ画面を見るのは楽しい。どうやっても目に入ってしまうのだから、むしろ見てしまうのが健全と言えるのではないか?スマホは現代において、もはや「生活」の写し鏡だ。


ブラウザやSNSには趣味嗜好が反映されるし、カメラロールには色濃く生活が映る。
メディア論では「あらゆるメディアは身体の拡張」なんて言われているが、まさにそうだな〜と感心しきりの毎日だ。

フィルムカメラよりも気軽に写真が撮れるようになったことによって、スマホカメラは更に些細でくだらないものの写真を記憶するツールとなった。

これまでは風景などを記憶する脳の、ごく一部の機能を拡張するものだったけど、自分はもはやメモ代わりに使っている節がある。
そうなるともはや、スマホのカメラロールは二つ目の脳と言える。

筆者のカメラロール。
8割文章、2割アニメのキャプチャという感じ。


閑話休題、その2。


朝の電車で立っている大半の人は音楽を聴いたりYouTube・Tiktokを観たりしている。自分も大抵は音楽を聴いていることが多い。

そんな中、たまに仕事を既に始めている人もいる。明らかに席に座ってPCを操作していたり、スマホで会議資料閲覧やメール返信をしていたり…


朝から大変だなぁ、と敬意を表して画面の覗き見なんていう浅ましい行為をやめたいのだけれど、いかんせんラッシュ時の電車にはエンタメがない。

こちらもそう簡単には動けないほどギチギチの状態なのだ。

もしラッシュの電車内でエンタメを求め、安易にポッケのスマホを取り出そうものなら、『それでも僕はやってない』ルートへまっしぐらだ。

何もしないのは暇なので、他人の画面を見て暇つぶしをする……最悪かもしれないが、まぁこれも都会の時間潰し作法ということにしてほしい。


今日は、とあるOLさんがせかせかと業務連絡をこなしている。
彼女が操作するLINE Works(っぽい)画面には、「ファインプレー掲示板」の文字だ。どうやら管理職の方がその日頑張った社員を褒め、それを全員に共有する掲示板のようだ。

名前からしてまさにオゲゲゲゲゲゲ………なオッサンの文化の匂いがぷんぷんする。
運動部特有の熱苦しい褒め合い文化、オッサンのヤなところ、そのごった煮という感じだが、その実際の文面はその更に上をいった。


「元アメフト部〇〇くん、先方の心にもトライ!(笑笑)顔面力だけじゃなく営業力まで高いとは(笑笑)」


ぐぎぎぎぎぎぎ…………………………………………

アメフトはタッチダウンだろうが!!というツッコミも喉から出てこないほどの、グロテスクな文面である。

こういう現実に即したグロ画像を見てしまうと、本当に社会に出たくなくなる。
切実に、切実に、学生でいたい…!!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?