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『トニカクカワイイ 女子高編』第1話は、紛れもなく優れた「アニメ」だ!



キミは『トニカクカワイイ』というアニメを知っているか?


原作の高い知名度も相まって、名前くらい聞いたことがあるのではないでしょうか?ラブコメ好きなオタクならば、尚のこと。

一応説明しておくと、『ハヤテのごとく!』で知られる畑健二郎氏が週刊少年サンデーで連載中の新婚さんラブコメ作品です。

累計発行部数は550万部を突破しており、軽妙なキャラの掛け合いが魅力の作品ですね。兄が持っていた『ハヤテ』からオタク・ロードへと入った自分からすると、読んでて本当に楽しい作品!

じゃあアニメ『トニカクカワイイ』はどうか?
あなたはアニメ『トニカワ』を見たことがあるだろうか?


画面越しなのでどう答えてくれたかを知るすべはないが、恐らく多くの人が「見たことがない」or「見たけどあんまし語れない」の二者択一なのではないだろうか、と。

実際、本作がコアな深夜アニメファンからアツい支持を受けているかと言えば、決してそうではないのです。ドストレートな人気作かといえば、キッパリ「NO」と答えられる作品なんだよな、悲しいことに……


声優陣の演技がラフでポップなキャラクターとがっちり噛み合っており、なんとも「聞き心地がよい」……それが本作最大の武器と言えるでしょう。

特筆するほどに演出や作画が優れているわけじゃないものの、オンエアに合わせて毎週”聴く”ことは楽しい。

画面自体は「ふつう」「凪のよう」という言葉が似合う感じであるものの、気軽に視聴できる「生活と共にあるアニメ」として、自分はかなり良いなぁと思っているんですが…………

鬼頭明里・萌えアニメとしては一級品かな


その「聞き心地」ばかりが印象に残る本作は、「観る」ことが鑑賞体験の基軸となるアニメーション芸術として、第一線を走るタイトルであるとは言いがたい作品だと言えます。


「聴く」行為に魅力の多くを託してしまっているのならば、わざわざ「絵」として出力しないでラジオドラマでも作れば良いじゃないか!?と言われたら、正直反論がしにくい。

好感をもってはいるものの、誰も彼もにおすすめする「アニメ」ではないんです。個人的におすすめできる「コンテンツ」ではあっても、おすすめ「アニメ」とは言い難い。


非常に偏った個人的意見として、画面に根を張った魅力がない作品は「アニメ」(映像作品)としてオススメしづらいところがあります。

アニメは言わずもがな「animation」が日本で発展した呼称。

そして「animation」とは大まかに言うと、静止画の連続によって成立する映像技法のこと。ラテン語の「Anima」(魂)が語源であり、転じて「無生物に命を吹き込み動かす」ことを指します。


派手な衣装で格好付ける「傾く(かぶく)」から発展した「かぶき踊り」が歌舞伎となった。だから歌舞伎における「見栄」「歌舞伎舞踊」が身体芸術として主な評価の対象となるように…………

ジャンル名の由来が映像なのだから、アニメもまた「映像」に根ざした魅力がなくては狭義の「アニメ」だとは呼べないでしょう。

だから「オススメのアニメある?」と聞かれたときに『トニカクカワイイ』とは言いづらいんです。今なら100%『負けヒロインが多すぎる!』って言っちゃうんです……


勿論自分もアニメ作品において物語性を重視しないわけではありません。

むしろ僕はMVアニメや作画を前面に押し出したインディー系ショートアニメーション等に惹かれづらいタイプ!やっぱり分かりやすいストーリーがあると良いなぁ、と思います。

しかし同時に、シナリオ一辺倒な作品が心に残ることもありません。ストーリーを適切に物語る「映像」による牽引力がなくては、シナリオも陽の目を見ないのです。



そんな、ある意味で"コンテンツ止まり"の『トニカクカワイイ』ですが、僕はやっぱり大好きなんですよ!!

実は夜行バスの回とか、ちょくちょく見返しちゃったりしている。だって観ていて/聴いていて楽しいんだもの。


ちなみに『トニカワ』はどうやら中国で大変人気を博しており、国内よりも海外需要に支えられているタイトルの筆頭でもあります。

1期放送から2年後に配信限定エピソードを制作し、そこから半年足らずの間に第2期(全12話)と配信シリーズ『女子高編』(全4話)を制作………ってどんだけ人気だったんだ!?という正気じゃないアクセルのかかり方。

まぁファンだった自分の立ち場からすれば、たくさんアニメ『ト二カワ』が観られるのは、シンプルに嬉しすぎる訳ですが。


まぁそんなこと言いつつ「続編やったとしてもクオリティとしては控えめをキープしたままで、また声優陣の最高・演技を聴くのがメインだろうなぁ」と思っていました。

ぶっとびました。『トニカクカワイイ 女子高編』の第1話。
これがもうめちゃくちゃに、これまでのシリーズとは段違いに面白い!!


まず女子高に主人公が赴任し、個性豊かな生徒達と親交を深めていく……という展開の抗いがたい快楽指数の高さも大概ヤバいよね。

やっぱりメガネ美少女大好きオタクとしては「メガネ×透き通る声×勘違いさせられる距離の近さ」を兼ね備えた宇佐美潮ちゃんが好きなんだ!!!

勘違いさせないでください!!!!!!!!!!!!!!


だがそれはそれとして「このエピソードは何があった!?」と制作スタッフさんにお問い合わせしたいくらい、映像面に大きな変化がありました。

本作はシンプルにTVアニメーションとして、これまでの『ト二カワ』よりも数段上のクオリティに到達しているんですよ。

これまでの『トニカワ』がやってきたスタンダードな演出を踏襲しつつ、確かなパワーが足されている。いやはや『女子校編』は凄い!

その凄さをみんなに伝え、この記事を読んだ後に各配信サイトで本作を観てもらうのが、この記事の目的です。






『トニカクカワイイ』のオーソドックスさと、飛び道具が輝く『女子校編』


まずは『ト二カワ女子高編』の演出を語っていきましょう。

敢えていち視聴者として演出の魅力を一言で称するのなら、それは「地に足の付いたカロリーコントロール」…………これなのではと思います。


いくら『女子高編』がTVシリーズから超パワーアップしたアニメだといえど、急激に全体の作画や撮影がリッチになったりはしません。

だから基本的には見せ場までじっっっっっっくりと耐えます。

状況説明ショットとしての建物外観や街並みカットの止め画を多めに重ねつつ、そのシンプルな映像を本作最大の武器である「魅力的なキャラクターの喋り」で補う。


ちなみに『女子高編』、演出が普通に良いんですよね。
初っぱなの主人公・ナサくんと生徒達が初めて出会う教室での自己紹介シーンとか、かなり好きなカット割りのテンポです。

カットとしては最初に「学校外観→教卓(寄り)→ナサくん手元(寄り)→教卓側からの目線でPANしつつ生徒を見せる→緊張するナサくん口元(寄り)→ナサくん自己紹介のロングショット(引き)」という感じで進んでいきます。

状況説明をしつつナサくんの緊張感を口元のCU(クローズアップ)で十分に描けているので、自己紹介シーンで無理にインパクトを付けず引きの画が選択できているのかな?と思いますね。

あくまで『女子高編』はナサくんと生徒の物語。そこをしっかりと強調するのが最初のシーンでは重要ですから。

最後の自己紹介を引きの画角にしたことでナサくんと生徒を一緒に映す事が出来ており、テーマを視聴者に伝えるカットになっているのかなぁと思います!



ちなみに「”カロリーコントロール”なんてヨ、ただの省エネじゃん」と思うオタクもいるかもしれません。しかしそんな奴には俺がデッッッカイ声で叫んでやりたい。「ただの」じゃないんだと!


「なぜこうした適切なカロリー管理が”演出”でないと思っていたんだお前は!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」

…………………と。


全アニメ制作会社が京アニ・MAPPA・cloverのような一級品のアニメーションが制作できる超エリート会社だったら、こうしたカロリー管理は無意味かもしれません。

でもそうじゃないでしょ?と。

自分たちに作れるクオリティの範囲を見極め、その範囲において最高のクオリティを目指すことが、「優れた演出」じゃない訳がないんですよ。


むしろ野放図に成立難易度が高いレイアウトを作り続けるよりも、よっぽど優れた演出的試みであると言わざるを得ない。

だってこれは満足いくまで時間をかけ、いくらでもこだわれる自主制作じゃない。商業ベースのTVアニメですから!

限られたリソースで最大限に良い作品を送り出すため、こうした細やかな気遣いは非常に重要ですよ。


ここでちょっと話が逸れますが、昨今の作画が怪しいアニメを見ていると、単なる作画力によってそうなっているというよりも、演出側が闇雲に難しいレイアウトを指定しすぎている場合が多いようなんですよね。

例として、こちらのツイートに貼られた動画をちょっと見てみてください。

(ちなみにこちらのツイートでは『久保さん』だと誤記載されてますが、正しくは『人間不信の冒険者たちが……』です。どういうミス?)


キャラクター達が階段を降りる様をハイアングル、見下ろすような形で画角に収めているこのショット!みなさんも見てみると、この歩行アニメーションには違和感を隠せないのではないでしょうか?

自分も最初このツイートを見たとき、「これは動きに違和感があるのだから、アニメーターさんの不手際なのでは?」と感じました。言うまでもなく僕はずぶの素人なので。ごめんって。

しかし有識者の意見を読んでいく内、どうやらそう一面的に、安易に語れるもんでもないぞ……?と考えを改めたのです。


むしろ考えるべきは作画についてではなく、「”階段を降りる”描写を引きの画角で撮ることが、果たしてこのシーンに必要なのか?」ということ。つまりこうしたシーンでは演出についても考えるべきらしい。なるほどね~

確かにそう言われてみると、このシーンにおいて難しい歩行のアニメーションをわざわざロングショットで捉える必要ってあまり無いんですよね。


階段を降りる芝居って、そもそもめちゃくちゃ難易度が高い。
そのような繊細な作画を敢えてこのシーンでアニメーターさんに求める意味があるのか?というのは、一考の余地があるのではないでしょうか。


こんなロングをワンカット(作画の手間がエゲツナイ)で全身作画させずとも、足や下半身をフレームに入れないレイアウトにすればいい話でしょう。

降りる足の動作を強調したいのなら、歩行する足のクローズアップからバストアップで顔を見せる……みたいな流れでも良いかもしれない。


ちなみにここで、優れた階段芝居の例として傑作短編連作アニメ『22/7 あの日の彼女たち』第5話をあげてみたいと思います。なぜこの作品を選んだかといえば、素直に大好きだからです。

このエピソードでは冒頭における階段を登る動作を、3つのカットに分けて描いています。ここまで分けてくれると、作画する側も安心でしょうね。

まずはバストアップで、少しおどおどした少女「みう」が階段を登ってくる様子を描写します。

日陰から現れるみうのショットは、それだけで彼女の内気で自己否定的なパーソナリティを雄弁に語っている、優れたショットです。

次にグッとロングショット&上方向へのPANで、遠くから彼女が登っていく様子を捉えます。

仕切りによって足が隠され、ロングでの歩行を作画しないで済むようになっているのは注目すべき点と言えるでしょう。

単に省力というだけでなく、キャラクターを覆うように仕切りを配置することでキャラを取り巻く環境に圧迫感・孤独感が生まれる。

作画負担への配慮と演出的な意味合いが高度に両立した、至極の1カットだ!!!!これぞアニメーション!


そして次カットでやっと、階段を登る足を背面側から足全体への寄り画角で捉える…と。

ここでは階段を登る「みう」は、仲間にしてアイドルの「ニコル」のインタビュー記事を読んでいます。みうから見たニコルは快活で夢に全力な女の子。どこまでいっても憧れの存在で、対等とは到底言えない関係なのです。

それ故、みうは雑誌でスポットライトを浴びるニコルを明るい場所から眺めることはできず、階段上の日陰まで上がって行かざるを得ない。


みうが自ら進んで「日陰」へと向かっている動作をここでしっかりと作画することで、みうとニコルの立場関係がハッキリと表現されます。

作画に配慮しながらも、適切にカットを重ねていくことで高度な演出効果も逃さない。本当に惚れ惚れさせられますね……

本作は様々なシーンでこうした激烈に上手いカットを見せてくれるので、オススメですよ。公式がYouTubeで無料公開してくれていますし!!!!!!!!!!!


もちろん件のツイートで晒されていたアニメは背景と合成する段階で足の「滑り」が引き起こされ、一気にルックが変になってしまった可能性もあります。

集団による分業で制作が進んでいく商業アニメーションにおいて、外部の素人である我々が感じた「この部分はいただけない……」というポイントがどのセクションで生まれたかなど、部外者の僕が考えるのもおこがましい

それはそれとして件のカットは、もうちょっとカロリーを考えたレイアウトでも良かったんじゃないかなぁ……と思ってしまいますが。



ずいぶん話が脱線してしまった!『トニカクカワイイ 女子高編』第1話に話を戻していきましょう。

本作は野放図に難しいレイアウトを構成したりせず、魅せたい勘所を押さえた巧みなアニメーションが光っているという話をしていました。

こうしたバランス感覚の成果が特に現れている場面が、本作屈指のコメディリリーフ・有栖川姉妹が主人公夫妻それぞれと会話するシーンです。


これまでのシリーズでは姉の綾(cv.上坂すみれ)と妹の要(cv.芹沢優)の余りの熱演に、画面の方が若干押され気味!

1期9話より 別に1期・2期も悪かないんですよ?

お二人のふざけた演技が演者陣の中でも飛び抜けた迫力を持つものだとはいえ………こうした状態が「アニメーション」として、なんとも拍子抜けであることは言うまでも無いでしょう。


あくまでアニメの中心は「アニメーション」であり、「画面」。

脚本のみが優れているのならば、別にアニメでやらずとも朗読劇や小説でやればいいわけですから。この記事の冒頭で書いたように、アニメには「画面」が他要素を引っ張っていくようなアクティブさが欲しい所なんですけど……

1期・2期ではそれが達成できていない気がします。やはりお二人の演技が凄すぎて、画面は添え物になってしまっている。



しかし『女子高編』を見た人間には、もうそんなこと言わせませんよ。

このエピソードに限っては、「アニメーション」が作品を押し上げる瞬間が確かにある!有栖川姉妹の会話シーンは、確実にアニメーションが作品を一段上に押し上げた快感に満ちあふれていますから。

声優陣のキレッキレの演技をリードするかのような作画は、要ちゃんのオーバーかつ迫力ある性格を動きで表すかのように、見栄を切って暴れ回る!

ここの動き、カメラロールも相まって本当に凄いんですよね。
ぐぐぐ……!!と要ちゃんに”作画で”寄っていく入魂のカット!芹沢優の圧倒的な熱演を何倍も面白いモノにしていて凄まじいっ!!


一方の綾さんは、ちゃらんぽらんなダメ人間!
高校サボってポケモンの新作やってるゲーム実況者って時点で、「まともじゃない人間」ダブルリーチだし……

ですから彼女の芝居はコミカルなデフォルメを頻繁に織り交ぜた、見ててニコニコしてしまう幸せで可愛らしいものになっています。

ちんまいSD綾さんが周りを飛び回って、やいのやいのと騒ぐ様は「うるさそ〜〜!」という言葉に尽きる。マジで萌えなんですよねぇ……

彼女のウザ可愛さが存分に出ていて、こちらもまた「アニメーション」が上坂すみれの芝居をグッと面白く料理している。


このように、これまでのシーンでは巧みに省力しつつ、しっかりとお話の面白さを引き立てる上手さが光っていた『ト二カワ 女子高編』。

本エピソードは溜め込んだ力を有栖川姉妹のシーンで一気にフルスロットルだ~!!とぶちかまし、その真価を遺憾なく発揮します。

「アニメーション」が「内容」を引っ張っていく、まさにアニメの理想を体現したかのような素晴らしいコミカルさ!この一瞬だけのためにでも、視聴する価値があると言えるでしょう。




このシーンがシリーズ全体におけるひとつのピークとなり、新キャラクターの登場、ユーモラスな日常へと話は進んでいきます。2話以降も楽しいアニメではあるんですが、やはり1話のショックには敵わない。

アニメの素直な面白さと幸せを感じさせてくれる第1話の仕上がりは、個人的にとても得がたい経験だったと思っています。

個人的には林鼓子さん演じる「都 春(みやこ はる)」ちゃんの芝居にビビりました。全然、桃山みらいvoiceに聞こえねぇ~~~~~~凄い!!もっともっと売れまくってほしい~~~~!!

春ちゃんが活躍する2話以降、アニメ『ト二カワ』ファンなら必見!



繰り返すようですが、『トニカクカワイイ 女子高編』は決して傑作ではありません。個人的に感じた面白さと「傑作」の称号は、単純にイコールではありませんし。

なんなら普段は全現行アニメ作品内における平均ラインのクオリティだと思います。よほど熱心なラブコメアニメ・フリークでなければ、見なくて良い作品とすら言えるかも。


ですが、アニメというものが全て傑作であることは有り得ない。

音楽史を評論する際にはっぴぃえんど(URC人脈)・YMO(テクノ)・フリッパーズ・ギター(渋谷系)などの音楽オタク受けするアーティストばかりを取り上げる手つきに問題があるように、アニメを評する際も傑作ばかりを評するのは、如何なものかと。


「万民が認める傑作」ではない作品にファンがファンなりのスポットライトを当てる営為こそに、感想・評論・批評の真価が出ると言えるでしょう。

感想を自分なりに書いてみる行為はとても貴いものですから、気軽に書かれた色んなオタクの感想が読みたいですね。

まぁ「クソアニメ感想w」みたいな軟派で軽薄な手付きからは、個人的に「サメ映画愛好家」に準ずる臭みを感じるので気をつけるべきだとは思いますが……


今回僕は『トニカクカワイイ 女子高編』を取り上げて、拙い手付きながら精一杯にまとめました。これに触発されて本編を見てくれるオタクが居たら、これ以上ない幸せ!!

なんてったって、インターネットで自分くらいしか高く評価してるのを見たことないですからね!僕が書かなきゃあ、誰が書くってんだい!


どれどれ軽くパブサして、この記事およびソレを書き上げた俺の唯一性に浸っちゃおうかな~~~~~!!!!!!!!!俺は最早アニメ界の”king of diggin”!!!!!!!

世界で唯一『トニカクカワイイ 女子高編』の魅力を見抜き、高く評価した人間になったことの証明を、ここでいっちょ確定させていくよ~~~~~~~ん!!!!!!!!!!!




あ………………………………………………………………





ウス…



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