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日記:ぼくはこんなことを考えている 3月編

こんにちは、藤吉なかのと申します。
新年度に加えてかなりカロリーのあるnoteを書いたので、精魂尽き果てている。

3月も沢山のことを考えたりする日常です。
最後の日は下ネタまみれ。


4日 R-1グランプリ


去年まではまともに見ていなかった『R-1』を見る。なんてったって最近自分が贔屓にしている一発ギャガー、Yes!アキトさんが出るんだから見ないわけにゃいかんのよ。


去年のM-1の優勝コンビであるウエストランドさんは、「M-1にあってR-1に無いものは夢」という強烈パンチラインを残した。
あのネタは本当に純度の高い性格の悪さが詰まっていてすごい。これぞお笑いという面白さがあった。

その影響で今年のR-1は「夢」推しが激しい。「夢があると、証明して見せるぅうぅー!」みたいなナレーションまであった。
ただ、去年優勝した"お見送り芸人しんいち"さんの事を誰も覚えてない時点でもう二大会の格の差はお察し!

結局R-1単体だと大して視聴率が取れないから、今までの大きな大会の優勝者を集めた特番「ENGEIグランドスラム」と抱き合わせで放送するような形式になってる訳だし。

そんなことを思いながらR-1を見ていたら1番つまらなかった芸人が優勝していて、流石。夢の無い大会は格が違うな…


7日 これアニメのやつ!


大学が始まり出す前にバイトに沢山入ってなんとか食い繋ぎたかったので、丸1日バイトしていた。後半限界すぎてずっと頭の中で「はたらけ〜はたらけ〜」って筋少流れてたよ


普段の通学やお出かけでは中々使うことのない路線でバイトに向かっているので、最寄駅からもそこそこ歩くのがキツイ。
体力を使うバイトではないんだけど、シンプルに10時間近く対人コミュニケーション能力をONにし続けないといけないのが負担!


そんなこと考えてTwitterしながら信号待ちをしていると、向かいの通りからアハハアハハ‥という女性の声。ちょうど不気味さを感じる高音が閑古鳥が鳴く街に響く。

おそらく2人以上と思われる不規則な靴の音と、深夜じゃないとここまでは伝わらんだろうな〜という絶妙な塩梅の声量が逆にオカルティックな雰囲気、略してオカルティックナイン。

「まいばすけっと」と潰れかけの商店街、あとは安いフォントの看板がパッケージに踊る謎スーパーしか近所にない我が家の周辺。
まさかヤンチャ系のねーちゃんがラリパッパにキマってるなんてことないだろうし、本当に心霊か…?


仮に心霊に出会ったとして。
大槻ケンヂがよく語っている"UFO"についての考え方を採用するなら、心霊そのものよりも寧ろそれに出会ったと感じた自分の方に何かしらの理由や見どころがあるはずだ。

今の自分にオーケンを楽しませることができるほどの境遇やトラウマ、一才ない!ど、どうしよう!?

ビビりからか支離滅裂なことを考えはじめたところで、思考の元凶が向かいの信号に現れた。


爽やかに走ってくる、恐らく笑い声の主であろう、金髪でロングヘアーの女性。お酒に酔っているのか分からないが、わりかし言っていることが支離滅裂なように聞こえる。

そして彼女を追いかけているのは、白ともグレーともつかない色の髪をした男性。なんとなく強面で無愛想な雰囲気を湛えている。

信号がすぐに青になったので、2人とも自分には目もくれず駅の方へ向かったようだ。


自分には確実に訪れることがないタイプの青春すぎて、そう年は離れてないように見える2人に対して郷愁すら感じてしまうのが悲しいね。そんなことを感じながら「夜歩く」を再生し…………ふと気づいたことがある。









…………………………………………………ってさっきの2人!!!!!!見た目の特徴まんま美鈴と往人さんじゃねーかよ!!!!!!!!!!、!!!!!!!!!!!!!!!!そりゃ郷愁感じるのも道理だわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


なんでもアニメと繋げて考えてしまうこの思考こそが、何よりオカルトで怖いよね………というネットロアみたいなオチ。いかがでしたか?(アフィ)



9日 "うーたん"違い


ヒップホップの師匠みたいな友人と通話した。自分はここ数ヶ月で日本語ラップを好きになったばかりの初心者とはいえ、同じ趣味の友人と話題が共有できるのは最高!

彼はアニメも好きなのでアニメとヒップホップの話題をお互い交互に振り合って取り止めもない会話をしていたのだが、ふと彼が思い出したようにこう言い出した。


「あ〜、そういえばさ。ウータン引退するんだってね!」

うーたん?????ウータン?????

突然「ウータン」という未知の言葉が登場したことで、頭の中が「???」で埋め尽くされる自分。そんなアニメキャラいたっけか…それか誰かのあだ名か…?
今までの流れからしてアニメかヒップホップの話題には違いないのである。

となれば、俺が知らないだけで彼はアニメキャラを勝手に変なあだ名で呼んでいる奴だったのか?
確かに彼は「戦場のメリークリスマス」のことを頑なに「Merry Christmas Mr.Lawrence」と原題で呼ぶ狂人だが、その理論を通すならば寧ろ勝手なあだ名はつけないはずである。

彼の好きなアニメにそんな正式名称のキャラクターはいなかった…となれば、普通にヒップホップの話題のはずである。

ヒップホップの「ウータン」…となれば…


「あ〜、あのウータンね!結構クラシックな印象強いから、生涯現役だと思ってた!」

Wu-Tang Clan。アメリカのヒップホップには詳しくないので茫漠とした印象しか無いが、カンフー映画の音声をサンプリングしたりしてBuddha brandにも影響を与えたスーパーグループだ。
これなら会話の流れ的にも無理がない話題選びだし、確かに彼がいきなり振ってきた理由もわかる。

しかし、ここで頭の中にさらに疑問符が浮かぶ。Wu-Tangは確かMC(ラッパー)が沢山いるグループだったはずなのである。
なんか事情があって全員辞めてしまうのか?
それともグループの中で誰かが都合悪くなって辞めちゃうのだろうか?

まだ個人的に全然知らないグループとはいえ、歴史に残る名盤を何枚も残しているアーティストである。せめて満足いく形での引退なら良いな…そこらへんのディテールが気になったので質問してみよう、と何気なく問いを投げかける。

「Wu-Tangの全員が引退なの?それともどれか1MCが辞めちゃうみたいな感じ?」


………一瞬流れる静寂。あれ、なんかまずい質問したかな?と冷や汗かき始めの自分。
1秒後、彼は声を上げて笑い出した。「いや、そっちのWu-Tangじゃなくてwwwごめんごめんww」


『いないいないばぁっ!』のうーたんだよ

…………………ハイッ



13日 P-1グランプリ あとアイス


昨日見終えた『おジャ魔女どれみ(無印)』最終回を再度見返して、あまりの完成度に心が満足してしまった。
こうなると違うアニメで視聴後感覚を上書きするのが勿体無いので、久しぶりにニコニコ動画を開いてみたり。

そうすると数年前まで見ていた「たらちゃん」氏の企画「P-1グランプリ」シリーズが沢山更新されていたので、アイスでも食べながら一気見する。

パンジャンドラムという歴史に残る欠陥兵器で攻城ゲームを攻略していく…という縛り企画が発展して、「せや、いっそこの兵器でレースしよう!」となる発想力がそもそも常人じゃねぇな〜と改めて感嘆させられる。

様々な障害物を避けてライバルたちの中ゴールを目指すこの企画。
我々の面白がり方としてはレース要素こそないものの『風雲たけし城』とか『SASUKE』を見てる時に近いハラハラ&風変わりなスポーツ観戦的な面白さなんだろうけど、この企画はそう単純でもない。


『SASUKE』における面白さの一つに、各プレイヤーの職業が個性を決定づけるアクセントになってるところがある。
まぁだからこそアクション俳優やジャニーズばかりになっている最近の大会はちょっと解釈違い気味なところもある訳だけど。

じゃあP-1における個性は何かというと、『カスタムロボ』的な、男の子の根源にある合体や変身の快感なんじゃないか。


中心にすぐ誘爆する爆弾をつけて両輪で走る姿は(史実によるバイアスがかかった上で)、そもそもユーモラス。
流派こそ分かれて体系化しているものの、機体は大会ごとに一癖も二癖もあるニューフェイスたちが集まるのもシンプルに気持ち良い。

参加者全員が「この大会を面白くしてぇ!」と集まった結果、スピードタイプ・防御特化タイプ・攻撃特化タイプと奇跡的にパンジャンたちが三すくみを形成しているのも良いんだよねぇ…

Vなどの生配信が主流となる中、ゲーム実況動画は視聴者側との"繋がり"が薄い(良い悪いという話ではない)というイメージだ。繋がりが薄いからこそ観客に専念できる面白さがあるしね。

ただP-1は視聴者からの応募なくしては本当に成立しない。そう考えるとP-1とは、ある意味深夜ラジオ以上に視聴者との距離が近いコンテンツかもしれない。



あと、アイスの話!「ザ・クレープ」美味しすぎ!!
ティラミスもやばいけど、バニラとカスタード風?の味溢れるアイスにカラメルがガッツリ幅を利かせているプリン味が絶ッッッ品!!!!



19日 これアニメのやつ! その2


長い長い休みというのは、まるで有益なことが達成できるかのように錯覚してしまう。しかし達成できる事といえば、今までとはまた異なる暇つぶし方法を開拓できるというだけ。

今は『成金大作戦』に夢中だ。
レコード聴きながら、ぼざろや真空ジェシカのラジオを聴きながら…ぽちぽち脳死で進められる戦略ゲームで、オフラインでも気にせずプレイできるあたりが気に入っている。

なんてったって僕は月1GBまでしか使えないモバイルデータ貧者。ダウンロードしておいたPodcastや音楽を聴きながらオフラインで出来るアプリには頭が上がらないのである。

後日、無事ahamoに変えました


しかし『成金大作戦』は無料で遊べるマップが限られている。ひとつひとつにボリュームがあるから満足度はたっぷりなんだけど、それはそれとして飽きてきたので有料追加マップを買うことにした。

200円くらいのマップを買うために、わざわざ1500円のiTunesカードを買うの不経済だなぁ…そんな事を思いながら閑散とした夜中のコンビニへ。

「冷たい」としか形容できない光を放射している夜中のコンビニ。こういう時間帯に行った事なかったので『よふかしのうた』的な興奮がある。

セブンイレブンで個人的イチオシの商品。あんまし肉が入ってないはずなのに、ななチキよりも"肉汁"感が強くて食べまくっている。


iTunesカードだけを持ってレジへ向かうと、レジのおばさん店員がルーティンワークとは違う言葉をふと発した。

「今、カレーパンがセール中ですがいかがですか?」

これ「ご一緒にポテトはいかがですか?」だ!!!!!、!!!!『けいおん!』OVA「冬の日」で見たやつ!!!!!!!!本当にあるんだ!!!


しかし自分はさっきの日記と似たような、中身無いくせに必死にオトそうとした文章書いてるな…と気づいて悲しくなってしまった。
ごめんな、おもろいこと書けなくてごめんな…



23日 巨乳の人にパイズリをされているよっていうのを…耳元でやるのよ

大好きな芸人のラジオを初回からちまちまと聴いている。漫才あんまり興味ない方も、真空ジェシカのネタは結構楽しめるんじゃないだろうか?かなり若者向けなセンスをしている。

ところでこの第25回、金髪マッシュルームヘアの「ガク」さんがパイズリASMRの話をしていて面白かった。


ガクさんは超乳フェチなので、あんまり三次元のエロでは興奮しない。それ故にマンガに飽き足らずボイスまでも手を出したよ…という文脈なのだが。

ガク「巨乳の人にパイズリをされているよっていうのを…耳元でやるのよ

この説明に、決してエロ漫画に造詣深くない相方の川北さんがめちゃくちゃウケていたのだけれど、確かに笑ってしまうのも無理はない。

「巨乳の人にパイズリをされているよ」という嘘の音声を「耳元でやる」…この説明の仕方、意図せずだろうけど的確にエロボイスを聞くという行為の"情けなさ"みたいなものが表されていて凄いと感じた。

普段からエロコンテンツに日常的に触れていると、エロに向き合っている時の自分・エロコンテンツそれぞれが俯瞰してみるとなんと奇妙な面白さに満ちているかを忘れがちだ。


例えば一時期インターネットで流行りまくった「うるさいですね……」コピペ。
いま一度元ネタのコピペを読み返してみると、あのコピペの言葉遣いや展開は、我々が見慣れたエロマンガの定番をなぞっていると分かる。

我々が見慣れたエロマンガの文法に則ったあのコピペに対してキモスギ(ギドラの新曲)という感情を抱くのは、やはり自らがエロと向き合っている姿を俯瞰した経験がほとんどないからなんじゃないだろうか。

だからこそ、ガクさんの丁寧な外様の人への説明にも奇妙な愉快さが生まれている。そうか、俺らの向き合ってたエロorそれに向き合う俺らってこんなにキモかったか!という気づき。


自分も夜な夜な暗い部屋で『低音イケボS級冒険者!!〜分身したつよつよおねえさんに肉包囲され、絶対に逃げられない宿屋の2F〜』を聞いて興奮しているが…

こういう姿って、改めて見直すとめちゃくちゃ滑稽だ。誰かと繋がる努力を廃し、耳から流れる音声でひとりでに興奮してしまう姿の面白さ。
「倍速でAV見ると面白い」というのもよく聞く話だ。それを踏まえると性コンテンツというのは基本、致命的な滑稽さと紙一重で成立しているのだと分かる。

殺生丸さまの子供が出てくる犬夜叉新作が話題になった時に「腰振りなんて情けない行為をしている殺生丸さまを見たくない」という理由で過激派が暴れていたのはこういう"エロが持つ滑稽さ"故なんだろうな…という納得感を得た、そんな、オチなしの思考。


二次元エロを夜な夜な求める行為がいかに滑稽であろうと…我々はそれでも、生きていかざるをえない。


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