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友達と旅行に行った後の自分が世界で一番嫌い

先日、仲の良い友達数人で日帰りの小旅行に出かけた。
かなり楽しみにしていたし、実際とても楽しかった。みんなと一緒にいるまでは。

20時前だった。自宅の近くで降ろしてもらい皆と別れを告げて、1人で家路についている僕の頭に流れる思い出は決して楽しく明るいものではない。

ついさっきまでガハガハ笑っていたのに、頭をよぎるのは今日の自分の言動、それも鼻につくような、場を白けさるような地獄みたいなものだった。それを受けての友達の心情のナレーション付きでリピートされるのだから死にたくなる。

震える指でネットで検索をかけるとそのようなシンドロームを抱える人は案外多くいることに気づく。しかし、だ。僕に言わせればネットで嘆く連中はまだ生ぬるい。「あれはいうべきでなかったかもしれないと後悔してしまいます…」等との懺悔をスクロールして思った。その程度で悩みいるとは、かなり優しくて繊細な部類に属する人たちだろう。心配するな、と一声かけてあげたい。

僕の場合はそんなレベルではない。実際にその場の空気が凍りついたのを肌で感じていたし、もし自分がそれを言われていたら…と思うと普通に腹が立つ。
つまり、憶測の域を超えて僕は確実にやらかしたのだ。

免罪符をネットで探した僕がいけなかった。この罪はこれからも抱えることになるだろう。

ああ、僕の一挙手一投足で、周囲の人は僕の印象を固める。それはまるでセメントだ。完成されたら変形させることはほぼ不可能なほど頑丈で、不変的だ。

その後2日ほど落ち込むくらい、僕は今回の小旅行で自分自身が嫌いになった。
その後も変わらず仲良くしてくれる友達も、いつ僕に愛想を尽かすかわからないぞ…と焦りつつ、それまで悩んでいた大学内の行事のボランティアの参加を決定した。

許しを乞うかのようにして。

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