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生きてさえすれば、人生何とでも楽しめる。

前回記事に上げた支援センターの先生。


先生のいる支援センターへ、昨日も遊びに行って来た。


「あ!沖縄から来たお母さんだねー!」

2度目の来所なのに、先生は私たちのことを覚えてくれていた。


雨模様で出かけにくいせいか、屋外で遊べないからか。

今日は私たち一組だけの利用だった。



ちょっぴり余談だが、水戸市の子育て支援センターは行く前に電話をしないといけない場所がほとんど。

朝、子どもと自分の出かける支度をしながら、電話をかける。

ワタシには結構なストレスだ。

そもそも当日電話っていうのが、行く予定をギリギリまで立てられなくてイヤだ。見通しが立たない。

コロナの騒ぎになってから、こんなシステムが始まったのだが、そろそろ止めても良くないかなぁ。

話戻します。


今日はお仕事が落ち着いているのか、先生は常にお部屋にいてくれた。

次男はどのおもちゃも遊び放題!とばかりにはしゃいでいた。…けど思っていたより、勢いよく遊ばない。

多分誰かと遊びたかったんだな。もしかしたら早めに飽きて、帰ろうって言い出すかも。


センターの先生は前も話したように、お母ちゃんどうしを繋ぐ天才みたいな女性だ。

親しみやすい雰囲気だし、心のドアが開けっぱなしな(褒めてるんだけど伝わります?)、子どもたちがくっついて来そうなオーラを放っている。


そんな先生と2人きり。嬉しいような、ドキドキするような。


「沖縄のどこに住んでたの?実は私、沖縄好きでねー。ほらなんて言ったかな、ちょっとお値段の張る石鹸屋さんが那覇にあるでしょう? えーと…」

「あー!Sui SABONですか!」

「そうそう、香りが良くてね。店舗限定品も多いから見てて楽しいのよー。でもあれね、デイゴの香りだけは、イメージ湧かなくて買えないね」


ホントに面白い。
引き出し何個持ってるんだろう。

こんな感じでお母さんに合わせて、開ける引き出し変えてるんだろうなー。
しかも自然に。

人と関わる仕事が天職なんだな。試食コーナーのパートさんとかしてても、話が面白くて行列できそうだもん。


その後も、会話の引き出しがポンポン開いていく。

実は沖縄の戦跡もあちこち回ったこと、最近はそんなテーマの特集も、テレビでやらなくなったね、茨城にも特攻隊の跡地があるんだよ。


流れがもう思い出せないが、最後は韓国旅行の話をしていた。

「わたしねー、韓国好きでよく行ってたのよ。深夜便使って、ドミトリーで泊まって、安くなるように工夫してねー。韓国語?話せなくてもなんとかなるよー。スマホのアプリでピピっと翻訳しちゃうんだから。」


もう60歳手前の方とは思えないフットワーク。 

しかも、直近の旅行では財布を忘れて出国したというのだ。


「え、それでどうしたんですか?」

「向こうに娘が先に行ってたから、貸してはもらったけどね、まだ若いし何十万も持ち歩いてるわけじゃないからね、大丈夫な分だけね。でも無事に帰ってこれたわよ」


元気も勇気も、もらったよね。


変な話、生きてさえすれば、いくつになっても人生やりたい事を楽しめるんだな。


「かーしゃん、はやく」

次男がズボンの裾を引っ張り出した。

「そうよねー、私たちだけで楽しみ過ぎちゃったわねー」

アハハ、と先生が豪快に笑った。

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