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解けない魔法

『チェリまほ THE MOVIE』が公開になったのは4月。
私がチェリまほに出会ったのは8月。
その頃には円盤の発売も決まっていた。
本来ならばスクリーンで映画を観られることはない。
しかし、チェリ家の皆様の熱い思いのお陰で復活上映が色々な所で開催され、私も運良くそこに行くことができた。
チェリ家の皆様、ドリパスさん、本当にありがとうございました!!
9月に1回、10月に2回、計3回も大きなスクリーンで大好きなチェリまほを観ることができた。
9月に関しては三連休のうち二日は予定が入っていたのに、空いている一日にドリパスがあるという奇跡。本当にラッキーだった。
後半ボロ泣きだったから記憶が曖昧なところもあるけれど、覚えている限りで感想を書いてみたい。
とてつもなく個人の感想なので、あしからずご了承下さい。(あと無駄に長いです)



【ツッコんだり、叫んだり、柘植になったり】


まず、映画鑑賞中に心の中で思わずツッコミを入れてしまったり、叫んだり、柘植が降臨してしまったことを書いてみる。

・“おとぎ話はいつだって〜”と独白で始まるの天才。大好きな赤楚くんの声を大音量で聞ける幸せ…。もうここで昇天しかけた(笑)
・ドラマの回想部分。何もかも全部全部離れなくなった安達の可愛いお顔を大画面でありがとうございます!!
・クリスマスイブの夜。赤楚くんってプライベートは絶対モテofモテなはずなのに、なんでそんなにぎこちない動きが上手いんですか⁉安達の可愛いがすぎる…。黒沢頑張れ!←
・と思ってたら、ここでも六角ーー!!画面に映った写真にイラっとしたわー(笑)
・って言うか、黒沢、スマホ切っておきなさいよ!詰めが甘いな!!!←
・仕切り直し、と思ったのに結局…。でも、安達のごめん!がこれまた可愛すぎるから許すよね、うん。
・箸ペロはまたまっちーのアドリブでしたか?(笑)
・どんなチキンラーメンや!
・キャンプデートの安達のフル装備可愛すぎるやろー!!帽子、反則…。
・ニジマスの100倍あなたが可愛いですよ!!!
・マシュマロ並にふわふわな安達の笑顔…。
・3回目の鑑賞の時にテントの中にアコギ見つけて心の中で大爆笑した(笑)間違いなく自作の安達へのラブソングを歌ったと思うので、聴きたかったです。
・木を見つけた時のリアクションがまた一段と可愛かった…。あざといぞ、安達…。
・綺麗な景色の中にイケメンがいると景色がより一層綺麗に見えますね。
・年越しのシーン。手打ち蕎麦までは分かるけど、蕎麦湯の道具まで揃えてるのヤバかった(笑)黒沢強すぎる(笑)
その後のくす玉は微笑ましすぎるよ…。
・初詣のシーン。願いごとをしてる時、赤楚くんもまっちーも手が綺麗でガン見。
・来年は何しようか?と安達に話しかける時の黒沢の声のトーンが抑えめで、イケボすぎ。
・柘植と湊に遭遇し、柘植をからかった後の安達の顔(笑)赤楚くんのアドリブなのかな?おばけ安達と勝手に呼んでる(笑)ドラマでもやってたよね(笑)

マズい。このままだと猛烈に長いnoteになってしまうので、この辺にしておきます。
でも最後に一つだけ、声を大にして言いたい。


町田啓太はスーツ姿で濡らしちゃダメーー!!!!!


死者出たんじゃない?美しいと言うか、儚いと言うか、芸術だったね…。
絵が強すぎて白目になりかけた(笑)


【黒沢のこと】


映画の黒沢はとても人間みが出ていて、ドラマの時よりも格段に愛おしかった。
ドラマの時は完璧がすぎて超ウルトラスーパー漫画男子だったから、何をしてもスマートすぎた。それが黒沢の良さなんだけど、本人からすればそれはコンプレックスでもあったわけで。それを受け入れるきっかけをくれた安達と想いを通わせることができたことで、黒沢の心が柔らかくなった印象だった。
安達から転勤の話をされてすぐは素直に自分の想いを伝えることはできなかったけど、安達の部屋で寂しかったこと、悲しかったことを伝えられて良かった。あの時、黒沢は「俺、カッコ悪いよな…」って言ったけど、私も安達と同じ気持ちになった。なんて愛おしい人なのだろうって。
私は、人に弱さを見せられることは真の強さだと思っている。ダメな自分からも逃げずに向き合えること、それを人にさらけ出せること。安達と関係を築いていく中で、黒沢は本当に強い人になったんだね。

【安達のこと】


映画の安達は物凄く強い人になっていて驚いた。
ドラマでは迷って揺れてばかりだった安達だったけれど、黒沢と生きていくためにどんどん強くなっていく様は本当に素敵だった。そして、愛し愛されることの尊さを身を持って示してくれていた。
安達を凄いなと思ったのは、黒沢と自分の関係さえ良好であればいいと考えなかったこと。自分たちが幸せであることで、自分たちの大切な人たちにも幸せでいて欲しいという想いを抱いたこと。そしてそれを成し遂げようと行動したこと。これはかなり難しいことだと思う。特に二人の関係を考えれば、慎ましやかに二人で生きていくということも一つの選択だと思うけど、厳しい道を選んだ安達は凄い。
そして黒沢の愛が安達の心に満ちていって、いつの間にか安達の方が黒沢のことを大切に思ってるんじゃない?とすら感じられた。どうやって二人がここまで歩んできたかを見てきたから、深まっていく二人の愛がそれはそれは尊かった。


【チェリまほという世界】


言葉を選ばずに書くと、私は元々同性愛というものに抵抗はない。
人が人を好きになるのに性別は関係ないと思っている。だってそれは人間と人間の話だから。けれど子孫を残すということに重きを置いて考えると、この愛の形を否定する人もいるのは分かる。
でも、パートナーがいない私からすれば安達と黒沢が羨ましい。
人生でこの人だ!と思えるパートナーに出会うことができる人は一体どれくらいいるのだろう?
そういう人に出会えることこそ幸福で、それを否定する権利は誰にもない。
動物の中で人間だけが感情や言葉を持っている。子孫を残すにあたっては、ハッキリ言って感情も言葉も邪魔だ。他の動物のように何も持っていなければ相手を選り好みせずに子孫を残すことに注力できる。
でも、人間は違う。
この人だと思える相手を求める。
飛んだ話になってしまうけど、神様は人間は滅びてもいいという前提で、感情と言葉を与えたのではないか?とそんなことすら考えてしまう。
自分の心の中にあるキャンバスに一色足されただけで、自分の絵が180度変わる。
見たこともない彩りがキャンバスに広がる。
そんな体験をしてしまったら、その一色を足してくれたその人を手放したくないだろう。当然だ。
だってその色は、その人にしか重ねられない特別な色なのだから。
常識や世間体に縛られず、自分の感情と言葉を大切にして生きていくということ。
もちろんそこには障害や困難もあるけれど、自分が意思を持って選んだ道ならちゃんと歩いていけるということ。
ただの映画ではなくて、たくさんのことをチェリまほは教えてくれた。
かけがえのないこの作品に出会えて、私は幸せだ。



赤楚くんと町田くんと風間監督が中心となって作り上げられた、優しくて、温かくて、繊細で柔軟な強さを持ち、様々な愛に溢れたチェリまほの世界にもっとたくさんの人に触れてもらいたい。

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