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まさか自分が(現在進行形の病気の話)【後編】

皆さんこんにちは。
今日は、私の病気について、後編をお送りします。
よろしければ前編もご覧ください。

7.手術日までの過ごし方

癌の告知を受けてから手術日までは6日ありました。
既にMRIやCTの検査も終わっていて、正直、
手術日までは暇で暇で、ひたすらクロスワードパズルを
やっていました。(入院あるあるですかね?)
あとはAmazonプライム・ビデオで色々な動画を
観たりしました。
よく観たのは、「きのう何食べた?」「孤独のグルメ」
この二つです。
映画を観てもよかったのですが、1話完結で
気負わず観れるのが良かったです。

8.手術当日

今回は開腹手術で4時間を予定している手術だったので
流石に朝から緊張しました。
当初は、朝イチの手術でありがたいと思いました。
よほどのことがなければ午後には終わるということで
安心していましたが、今となっては正直何時でも
変わらなかったかなと思います。

看護師さんに付き添われて手術室へ向かい、
自分で手術台に上がります。
この前と違ったのは、今回は「硬膜外麻酔」を
やるということ。

かなり痛いと聞いていたのですが、全然痛くなかったです。
※個人差があります。
その後点滴で全身麻酔の薬が入れられたようです。
「ようです」というのは、初日に行った手術と同様、
看護師さんに「まだ眠くならないんですけど(笑)」と
話しかけた記憶が最後で、次に呼ばれた時は既に
手術が終わってICUに入っていたのでした。
しかし、この入院で一番辛かったのは、
この手術直後からICUで過ごした一晩だったのです。

9.術後辛かったこと

まず、手術直後ですが、手術中は気管挿管されていて、
それを抜く時だったか、抜いた直後だったか
(この辺は記憶が曖昧です)
あまりの苦しさにガタガタ震えてしまいました。
もう抜きましたよと言われてもとにかく苦しくて、
漫画のようにガタガタ震えていたら、看護師さんが
私が寒いと勘違いして、毛布持ってきましょうかと
言ったのですが、私は「違う、苦しい!」と
だいぶ失礼な感じで返事をしてしまいました。
それから酸素マスクがつけられたのですが、
数値は私は見ていませんが、翌朝になってようやく
酸素マスクを外してもらえたので、血中濃度が
低めだったのかもしれません。

そしてもう一つ辛かったのは、手術後は絶食で
お水すら許可が降りないと飲めないという事態、
そして安静にしていなければならないので
ひたすら寝ていて、朝になったかなと思って時計を見ても
2時間くらいしか経っていなかったことです。
そんなのを朝までずっと繰り返していて、
気が狂いそうになりました。

ようやく朝を迎え、午前中に元の病棟に戻れました。

10.術後の過ごし方

病棟に戻ってからしばらくは個室でした。
開腹手術ではありますが、硬膜外麻酔がまだ
繋がれたままだった(管の先にペットボトルみたいな
入れ物がついていました)おかげか、傷の痛みは
さほど感じませんでしたが、子宮と卵巣を摘出したので、少しでもお腹を曲げるとえぐられるような鈍痛が。
一人で起き上がるのも一苦労です。
そんな中、これもあるあるかと思いますが、
すぐに歩く練習をさせられました。
と言っても、病室からトイレまでのわずかな距離ですが。
しかしこれをやることで内臓が癒着するのを防ぎ、
また、回復も早くなるとのことで、お腹を押さえて
何とか歩きました。よれよれのおばあちゃんみたいです。

日が経つにつれてだんだん動けるようになり、
翌週にはだいぶ復活しました。
歩く速さも、元通りとまでは言えませんが、
7割くらい復活です。

11.退院

11月8日に入院し、退院したのは11月27日、
約3週間の入院生活でした。
短いような長いような、そんな日々でした。
救急搬送された時は服装によってはまだちょっと
暑い時もありましたが、退院する頃にはだいぶ
ヒンヤリするような気候に変わっていたのが衝撃でした。

12.退院してから始めたこと

退院後、健康の為にウォーキングを始めました。
以前は歩くの嫌い、階段はもっと嫌い、そんな私が、
毎日2〜3キロの距離をせっせと歩くようになりました。
これは自分でも驚きました。
毎日歩くうちに、もっと先へ、明日はもっともっと
先の方へと距離を伸ばすようになりました。
自分でも信じられません。こんなに歩くことが
好きになるとは。
ウォーキングは、今でもほぼ毎日やっています。
無理は良くないので、体と相談しながらですが…。

13.子宮体がんだけじゃなかった

退院後何度か外来で受診していたのですが、
ある時先生から言われました。
手術で摘出した子宮、卵巣を病理に出した結果、
実は卵巣にも腫瘍があったことが分かりました。
しかも2つ。一つは境界悪性腫瘍、そしてもう一つは
悪性腫瘍、つまり、卵巣がんです。
まさか、子宮体がんに加えて卵巣がんまで??
しかし、これまた、不思議なことにそこまで
ショックは受けませんでした。
ちなみに、子宮体がんはステージ1b、卵巣がんは
ステージ1cとの診断でした。
両方とも初期段階であるのは不幸中の幸いでした。
そしてやはり化学療法が必要ということで、
ここから抗がん剤の投与が始まるのです。

14.抗がん剤治療

今は外来でやるケースが多いようですが、
私のところは2泊3日での入院となる為、
12月から2月現在まで、毎月2泊3日で入院して
治療を受けています。
また、一口に抗がん剤と言っても色々あり、
私の場合は「TC療法」という治療法で、
「パクリタキセル」「カルボプラチン」、
この2種類による治療となります。
さて、入院初日は採血や翌日からの
抗がん剤投与のための点滴ルート確保くらいしか
イベントがありません。
入院2日目が投与日で、午前から始まって
午後3時頃には終了します。
そして、翌日退院というパターンです。
抗がん剤の副作用と聞いて思い浮かべるのは
吐き気、脱毛などがメジャーですが、
実際退院してから4日ほどは吐き気があり
食欲もなく、げっそりして体重が落ちます。
しかしながら5日を過ぎたあたりから体調が復活し、
それと共に体重も復活します…。

現在、私は3クール目です。予定では
6クールやるそうです。
これを書いているのも実は病院のベッドの上です。
明日が投与日なので、今日は、まったりしています。

以上、私の病気の話でした。

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