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粗大ゴミから学んだ世の中の怖さ

昨日は粗大ゴミ回収の日。

自治体のルールで、朝8時半までに、申込時に自分が指定した場所に置いておくことが決まっている。

わたしが指定したのは、我が家の駐車場。
7時半すぎには駐車場に置いた。

両隣と後ろには住宅が建っていて、交通量は少なくない住宅街。

旦那さんが息子の本棚をDIYしていて、その手伝いで家の外に出たのが午前10時半ごろ。

それまでは家の中にいた。

外に出ると粗大ゴミはなくなっていたので「あ、もう回収されたんだ。ありがとうございます」と思った。


息子が学校から帰宅して宿題をやっている夕方頃、玄関のチャイムが鳴る。

旦那さんが出ると、粗大ゴミ回収のお兄さんだった。

「粗大ゴミどこ置きましたか?」との質問のようだ。

(あれ?粗大ゴミってもう回収されたのでは…?)


わたしも旦那さんから聞かれ、急いで外に出て、朝から駐車場に置いていた旨を伝えた。

「…………。」

困惑の雰囲気が漂う玄関前。

垂れてくる汗は暑さのせいなのか?


「あ〜…。誰かが持っていっちゃったんですかねぇ…。」

(やっぱりそういうことか。)

垂れてくるのは冷や汗だった。

「よくあるんですか?」
「結構あるみたいです。」

旦那さんとお兄さんの会話を聞きながら、モヤモヤモヤと心が曇っていく。


調べてみると、回収シールを貼った粗大ゴミはもう所有権がなくなっているため、回収員以外の誰かが持ち去ったとしても窃盗にはならないそうだ。

対応をしてくれる自治体はあるそうだが、うちのところは特に明記なし。

だから、今回は窃盗されたわけではないのだ。

結局は不要なものなので、処分できたことはありがたい。

持ち去った人がどんな目的で持って行ったのかは知るよしもない。

どこかに売って自分のお金にするのか。
はたまた自分で使うのか。

だれかのお役に立てるなら、それはそれで良い気もする。


だからモヤモヤの正体はそこではないのだ。

駐車場といえども、私有地である。

そこに侵入したこと。


さらに、そういうことをする人が近所にいるかもしれない。
近所に住む人じゃなくてもそこら辺をうろついている。


それが怖かったのだ。衝撃だったのだ。

回収シールにはわたしの名前も書かれてあるし、それもなんだか怖い。

旦那さんはすぐに防犯カメラを注文してしてくれた。


うちの粗大ゴミが誰かの役に立っていることを願いながら、世の中の怖さをまた一つ知ったのだった。


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