【読書記録】あなたとなら食べてもいい

食のある風景のお話7作品を収めたアンソロジー。

柚木麻子さんのお話が読みたかったので、図書館で借りてきました！

表紙のチョコレートケーキが美味しそう。

あなたとなら食べてもいい (新潮文庫)

消えもの／遠藤彩見

ちょっと推理小説っぽくてハラハラワクワクしました。
若手女優の葛藤がひしひしと伝わってくる結末でした。

居酒屋むじな／田中兆子

全体的に哀愁漂う雰囲気でとても寂しく切ない感じがありました。

サクラ／神田茜

整体師の藤木先生が素朴な優しさを持っていてとても素敵です！

アドバンテージ フォー／深沢潮

女子同士のマウントの取り合いが読んでいてすごく面白かった。
私自身はそういう経験ないけど、お友達多い人はマウント取り合ってんのかな〜。

ほねのおかし／柚木麻子

柚木先生が描く女友達同士の会話のテンポとか雰囲気が好きです。

それから、グッときたのはこの一文。

私たちが生まれた瞬間から父たちの終わりのない片想いは始まっていたのかもしれない。

この一文を読んだ時、ドキッとしました。
父たちの終わりのない片想い、、、。
父にもっと優しくしよう、連絡しよう、、、。