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たまには、食べ〓グに頼らず

最近は【仕事で読まねばならぬ】という本ばかり読んでて、移動電車の中でもKindleで買った漫画ばっか読んでるので、『積読になってる小説を読もう』と思い立ち、この土曜日の午後は単行本を一冊カバンに入れて出かけてみた。

ちなみにお供はこれ。

◆恩田陸「歩道橋シネマ

学生時代には、長時間大学近くの喫茶店にいて宿題のレポート書いたり本を読んだりしていたものだった。子どもが生まれてからは静かなカフェなんか足が遠のいてしまっていたけど、ここらでまたお気に入りが見つかるといいな、と最近思う。

東京オリンピックは私は誘致段階から大反対の人だったし今でも「目も当てられないことになりそう」と内心思ってるけど、ひとつだけオリンピック誘致で良かったこともあって、それは都内に禁煙のカフェやバーが増えたことです。

とはいえ、知らずにうっかり阿片窟みたいな喫煙天国の喫茶店に入ってしまい、お金払って息止めて出てくるみたいなこともなくはないので、はじめてのお店はグルメサイトの店の情報みてから行くことが多い。

でも今回は「紙の本(しかも単行本)」を読みに行くんだから、スマホを開かず自分でお散歩しながら探してみようかなぁ、と思った。で、阿佐ヶ谷の駅から南下しつつ、ウロウロして見つけたお店がこちらです。

フレスココーヒー

その近くで、ジャズが流れてるカフェに入りかけてたんだけど、ガラス張りの店の中をのぞいてみたらかなり混んでて、これじゃ落ち着かないなぁーと思って渡った道の反対側で見つけた。

カフェというより焙煎所って感じで飲食スペースは小さいのだけど、カボチャのチーズケーキが美味だった。そして、カフェオレには可愛い可愛いラテアートを注文できる。

私、亥年生まれなのでイノシシ注文してみた。定番の動物のほか、杉並区のマスコットキャラクター「なみすけ」も注文できる。ちゃんと数えなかったけど、10種類以上あったと思う。

そもそもはコーヒー党ではないのだけど、しっかりクリーミーに泡立ったラテと美味しいケーキをいただきながら、コーヒーを炒る香りの中でのんびり本を読む時間はいいなぁーと思った。途中、ご近所さんっぽいお客さんが入れ替わり、コーヒーを飲みにきたり豆を買いに来たりしていた。気取らない地元カフェって感じ。

私は家の中より外出先のほうが、だんぜんリラックスしつつ集中できるたちなので、読書もしっかり進んで、自分的に「よくできました💮」な土曜日だった。

読んでたのは恩田陸の少しホラー味の強い短編集で、一作品の長さもまちまちなんだけど、読んだ中では超短編の「コボレヒ」が、なんかもう杉浦日向子の「百物語」の現代版って感じで私は好きでした。




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