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君の名は。観てきた。

遅ればせながら、話題のアニメ映画「君の名は。」鑑賞だん。夏に「シン・ゴジラ」観に行くたびに(←4回観たからね)予告やってて、恋愛ものに興味はないけど神木きゅんのイケボイスに抱かれるという目的だけで行ってみてもいいかなー、なんて思ってたら、あれよあれよの大躍進で、逆に行くタイミングを逃してました。

新海監督の作品は見たことはないけど、何年か前からヲタの人たちの中で非常に評価が高く、緻密な映像、リリカルなストーリーの作品を一人で作ってるカルト作家、という理解だったので、想像以上にキャッチーな出だしに正直「お?おお?」って感じで最初は戸惑ってしまった。

でも本編始まってみると、実にオーソドックスなタイムリープ+入れ替わりもので、大林宣彦?大林宣彦なの??って思いながら観てた。昭和生まれならみんな思うのではないか…。

で、観終わった感想は「とりあえず、この映画好きな若者は、キャラメルボックスの舞台観にいくといいよ!」です。

胸キュンのタイムリープもの、青春三昧、ここぞというところの選曲のセンスとか、クライマックスでの主人公とヒロインのユニゾンでの台詞、どれをとってもキャラメルボックスじゃん。つか私には三年後にキャラメルボックスが舞台化する未来が、かなり具体的に見えた気がしたよ…!

という冗談はともかくとして、極めて演劇的な作品であることは確か。なのでそこの部分で好き嫌いはわかれるとは思った。

あと、一箇所だけどーしても時系列的に納得いかない箇所があるんだけど、このエピソード余計な気がするなぁ…と思った。二人の運命を印象づける狙いなんだろうけど、そこは一方通行でもよかったんではないか。ネタバレになるので詳しく書きませんが、ここの矛盾は「時の結び、絡み合い」という説明で処理してねってことなのかなぁ。むーん。

こんな感じだったので、泣けると噂の作品ではありましたが個人的には泣くとこはなかったです。でも、ヲタかそうじゃないか関係なく、10代や20代の若い人が「自分たちの世代のアニメだ」って思える映画がこれだけヒットして劇場にお客さん入ってるってことは、素直にいいことだと思う。アニメ界はいつまでもジブリの呪いに縛られるべきじゃないもの。

今年はゴジラといいこの作品といい、非ヲタを誘いやすい「隠れヲタ作品」のヒットが多くて、特ヲタもアニヲタもすごくハッピーな年だったのではないだろうか。

自分的に超テイストかって言えば、ぶっちゃけそうじゃない。私はもうちょい残酷なのが好きだし、こういうものに感情移入するには年取りすぎてしまったと思う。おっぱいとか口噛み酒とか女子ドン引き要素も結構入ってるのに、意外と女性客にもすんなり受け入れられてるのも不思議だったな。昨今こういうの沸騰しがちなので。

でも、こういう青春恋愛映画に素直に涙を流す感性とか、その感動を求めて劇場に足を運ぶ人がこれだけの人数いるってことは、やっぱりひとつの価値だと思う。そして神木きゅんのイケボイスはやはり日本の映像界の至宝だと思いましたです、はい。あとサントラちょっと欲しくなりました。

#映画 #アニメ #君の名は #神木隆之介 #日記 #2016

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