第2章:大学3年でゲストハウスにハマり、瀬戸内海に憧れる。
大学の進路。悩みますよね。
学びたい事。私の中で出てきた単語は「国際」「比較文化」「国際文化」「観光」「国際協力」などでした。
そしてご縁のあった大学へ。国際学部国際観光学科。
とにかく最初の頃はキャンパスライフを楽しみたかった。もう運動を頑張らなくても良いんだ、という開放感がどこかにあったように思います。
そんな大学生活の中で今に繋がる大きな出来事がひとつありました。大学のゼミ活動の中でやったひとり旅の課題です。
ゼミはエコツーリズムを専攻していました。
エコツーリズムとは、地域ぐるみで自然環境や歴史文化など、地域固有の魅力を観光客に伝えることにより、その価値や大切さが理解され、保全につながっていくことを目指していく仕組みです。
エコツーリズムとは / 環境省
中学生の時に少し夢見た「レンジャー(自然保護官)」の仕事に近いところがあるかもしれません。
そのゼミの中で行われたのが毎年恒例ひとり旅の課題です。大学3年のゼミ生全員がひとり旅をし、その旅についてプレゼンをするというもの。その旅の中では「はじめてのもの」に挑戦すること。
私にとって人生初のひとり旅。ゼミに入る時からこの課題の存在は知っていたので行き先をずっと考えていました。
私が選んだ行き先は『香川県 直島』。
理由は、西日本に行ったことが無いのと、ネットで見た「アートの島」というワードに惹かれたからです。
そして私の「はじめてのもの」はゲストハウスに泊まることと旅先で出会った人の人数を数えてどんな人だったかをメモする。でした。ちょっと後者の方は記憶が曖昧ですが確かそんな感じのことです。
もう最初に言ってしまいますが、この旅で私はゲストハウスと瀬戸内海にハマりました。
この旅では直島に2泊、別々のゲストハウスに泊まりました。
まず1泊目は女性限定宿。年上のお姉さんと同室。お互いドキドキしつつ自己紹介...からのいつの間にか意気投合してそのまま飲みへ。と言っても島なので飲みに行くところも無く、ネットで調べたローカルなバーへ。
地元の方も交えて楽しくお話、そのまま夜の直島を散歩。
地元の方が案内してくれるという良い出会いもあり最高にハイな夜でした。
ゲストハウスっぽい事しちゃったな〜とニヤニヤしながら2泊目のゲストハウスへ。
そこでは同年代の男女が7人くらい集まっていました。その夜もラウンジでお酒を。内容は覚えてないけど将来の話や悩みなど深い話をたくさんした事は覚えています。
初対面だからこそ話せることもあるんだな、とはじめて知った夜でした。
次の日の予定をみんなに聞いていたらほとんどの人が豊島(てしま)に行くという事が分かり、自分のプランにはなかったけれどもみんなに着いて行く事にしました。
昨日会ったばかりとは思えないくらい楽しくて、次に関東で会う日も決めちゃったりなんかして。
そんなフワフワした気持ちで付いてきた豊島ですが、ここで見た瀬戸内海が美しすぎて衝撃が走りました。
丘の上から瀬戸内海を見下ろす。
うわっ、何これ。
言葉が出ませんでした。とても静かで穏やかな海。その海の上をゆっくり船が横切って行く。そして空と海の境界線が分からないくらい青い。
私が知っている海と違う。
こんなにも気持ちが穏やかになる海ははじめてでした。
また、ここに来るだろうな。来なくては行けない気がする。
そんな風に思いました。
そして私はこの日からゲストハウスを好きになり、瀬戸内海へ憧れを持つようになりました。
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