マガジンのカバー画像

Carat活動ストーリー

79
「AIジョブサーチ」「求人Hub」「GLIT」などを運営する株式会社Caratのnoteをまとめたマガジンです。 https://www.caratinc.jp
運営しているクリエイター

#スタートアップ

OpenAI gpt-4o でzero shotで異常検知(Anomaly Detection)を試してみる

はじめに こんにちは、Caratの脇山です。 先日 gpt-4o が発表リリースされました。 性能、速度、料金などがアップデートされましたね。 詳細は他の方の記事や公式のドキュメントにまとまっているので触れませんが、特にトークナイザの改善と音声モデルの処理が一つのニューラルネットで完結できる点に感動しました。 具体的にはトークナイザ改善でより高速、高性能、低価格を実現できる点や 音声が 音声 -> テキスト -> 音声 の3つのパイプラインを通って生成されるのではなく、

【対談企画#1】 CTOが語る、創業から現在までのCaratの変遷

株式会社Caratは「新たな価値を発明し続ける」をミッションに2023年12月から8期目を迎えました。7期目は会社としてミッションやバリューを一新し、ARRの伸びやLLMを用いた「AIジョブサーチ」のローンチなど多くの変化がありました。今回は創業期から現在までのCaratを知る、CEOの松本がCTOの斎藤に、Caratの過去、現在、そして8期目やその先の未来がどのように変化していくと考えているか、対談形式のインタビューを行いました。 対話者 CEO/松本(@Na0kiMa

【入社エントリ】LLM技術を駆使する株式会社Caratでの初転職1ヶ月目を経て

初めに私は2023年の10月よりCarat株式会社にジョインしました! 入社してまだ1ヶ月なので、新鮮な気持のまま入社エントリを書いてます! Caratに興味のある人にリアルをお届けできればなぁと考えています 🤗 会社紹介まず先にCaratについて軽く紹介しておきます! 株式会社Carat は新たな価値を発明し続ける というミッションをもとに HR領域で複数事業を展開している会社です!今月で創業8期を迎え、プロパーの人数が私含め7人と少人数ながらも成長している会社です! 2

求人広告ネットワークサービス「求人Hub」のバッチ処理のしくみ

はじめまして、求人Hubでバックエンドエンジニアをしている高井です。 本記事ではCaratが運営する求人広告ネットワークサービス「求人Hub」のバッチ処理について解説します。 求人Hubとは「適切な求人を必要とする求職者に自然に届ける」をビジョンとし、複数の求人出稿企業の求人データを適切に変換し、それらを複数の求人掲載企業に届け、発生した応募データを出稿企業に移送するためのプロダクトです。 主な利用技術はRuby on Rails, AWS, Terraformになります。

OpenAI gpt-3.5-turboでFine-tuningを試す

こんにちは、Caratの斎藤( @saitoxu )です。 今日、OpenAIのGPT-3.5 Turboをファインチューニングできるアップデートがあったので、公式のドキュメントに沿って早速試してみました。 ファインチューニングのステップざっくり分けると以下の4ステップあります。今回はOpenAI公式のpythonライブラリを使いました。 データセットの準備 データセットのアップロード ファインチューニング ファインチューニングされたモデルを使う 1. データセ

事業別の技術スタック紹介!

こんにちは、Caratの斎藤( @saitoxu )です。 今年初のnoteになります。今年もよろしくお願いします。 今回は事業別で、現在Caratで使っている言語やフレームワーク、ツールなどの技術スタックを簡単に紹介していきます。 弊社では現在、「GLIT」「GLIT Ads」「GLIT Platform」の3事業を運営しているので、以下でそれぞれについて紹介していきます! まとめるとTypeScript (React), Ruby (Rails), Pythonの会社

週4勤務の正社員!スタートアップに転職してみて【入社エントリ】

はじめにCaratに1月入社するUI/UXデザイナーのaoiです。 タイトルの通り「週4勤務・正社員」で働くことにしました。 入社直後ですが、Caratには少し前から業務委託で関わっていたため、これまでの経験からまとめています。会社を知りたい方以外にも、キャリアに迷っている方の参考にもなると嬉しいです。 この記事はこんな人におすすめ✨ 週4勤務の本音を知りたい人 Caratやスタートアップの会社に興味を持っている人 Caratの紹介💎 Caratは主に下記のサービス

Carat卒業note - Caratで1年半働いてわかったこと

はじめに2022年10月末でCaratでの副業を終えることになりました。 (3月に創業したTsunの事業に集中するため) 業務委託という形で約1年半ほどお世話になりました。 Caratで働いてみて感じたことや副業を始めた当時の心境などつらつら書いてみたいと思います。 Caratを知っている方も知らなかった方も、このnoteで少しでもCaratで働くことへの理解が深まれば嬉しいです。 CaratとはCaratは主に下記のサービスを展開している会社です。 AIを活用した転職ア

Design Docはじめました

こんにちは,Caratの斎藤( @saitoxu )です. 少し前からバックエンドの開発チームでDesign Docを導入しました. 今回は導入の背景と,チームでの使い方やテンプレートの紹介,導入してみての良し悪しなんかについて書きたいと思います. Design Docとは?Software Design Documentのことで,実装前に書くソフトウェアデザインに関する文書です. 仕様書やPRD(Product Requirements Document)のようにしっかり

推薦の多様性向上のヒントになるかもしれないBundle Recommendationの紹介

こんにちは,Caratの斎藤( @saitoxu )です. 今回は推薦における「Bundle Recommendation」という少し変わった問題設定について紹介します. 推薦の多様性はじめに,タイトルにある「推薦の多様性とは?」についてです. 推薦は基本的には,ユーザの興味関心とアイテムとの類似度を計算して,高い順に提示するという手法が採られることが多いですが,これだと似たようなアイテムばかりが推薦される問題が発生したりします. たとえばNetflixのようなストリーミ

推薦システムを作るときに気をつけたいデータの「スパース性」

こんにちは,Caratの斎藤( @saitoxu )です. 今回は推薦システムを構築するときに,その手法を決定する判断材料の1つとなる,データの「スパース性」について取り上げます. 推薦システムを構築する際に, スパース性とは何か? スパース性がレコメンドに与える影響について あたりのことがステークホルダーで共有されていると議論を進めやすいと思ったので今回書いてみました. 参考になれば幸いです. スパース性とは?スパース性(sparsity)とは,平たくと言うとデ

CEOがプロダクトマネジメントに"直接的に"関わってないけど安心できる3つの理由

こんにちは、Carat 松本です。 僕が“直接”プロダクトマネジメントに関わらなくなって早1年半が過ぎたので、その間の取組や安心して任せられる理由などについて書いてみたいと思います。 ※一応補足しておくと、僕がプロダクトに一切関わってない訳ではないです。 2021年はじめにCOOにバトンタッチした背景や取組については、下記をご覧ください。 他スタートアップの方や、僕と同じような経営レイヤーの方、プロダクトに関わる方にとって少しでも参考になると幸いです。 はじめに”僕がプ

noteでの発信を続けた半年の効果と副産物

こんにちは、Carat松本です。 2022年も約半年が過ぎ、ちょうど半年前から始めたnoteへのアウトプットについて少しだけ振り返ってみようと思います。 半年で19本のnoteを公開採用広報などを強化していこうという中で、半年前からnoteへのアウトプットを始めました。合計19本→月平均3本、コアメンバー4人でこれを回していきました。 とりあえずnoteに発信していこうだと、途中で辞めてしまう可能性が高いと感じ、始める前に週1本のペースで回していこうという事だけを決めて

GLITにおける求人検索の品質改善②(運用編)

こんにちは,Caratの斎藤( @saitoxu )です. 今回は「GLITにおける求人検索の品質改善①(準備編)」の続きになります. 前回の記事から約2ヶ月が経ち,検索ログが貯まるようになったので今回はそれを分析してみたという話です. 前回載せた検索改善の全体像(図1)でいうと,「オンライン評価」のステップに当たります. どんなデータか最初に検索ログの具体例を示します(図2). たとえば検索ID = 1のログは「ID = 1のユーザが検索条件Aで検索して,1番目に表示