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目眩から始まった。

前記事に書いたように
わたしは6月くらいから徐々に体調を崩していき、
目眩がするようになった。

最初は気のせいかな?とか
ちょっと疲れてるだけだな、寝不足かな。
貧血かな。
と、あまり気にしないようにしていた。

ある日、彼と表参道に出かけると
目眩がすごくて一瞬立ち止まる。
でも心配をかけたくなくて、
何事もなかったかのように過ごしていた。

職場に少し合わないな、と思う人の
当られ役をやっているときも目眩。

忙しすぎた日も目眩。

だんだん接客していると目眩がする。

薄々、あ、これはストレスなんだ。と
感じてはいたけど、どうにかなると思っていた。

お客様に、見える人、がいた。
よくその方に、最近の私どうですかね〜と
なんとなく聞いては
こうなるよ、を言われてたのは
ほとんど当たっていて凄いと思っていた。

そのお客様がご来店されたとき、

あ、あなた体調悪いでしょ。このままいくともうすぐ倒れるからね。

びっくりした。
その場では、そんなことないですよ〜!全然元気です!
と言ったものの、そんな気しかしなかった。

その頃の日記の一部。

6月末日
目眩が凄いの。体調が悪いのはここ最近ずっと。
でも楽しく過ごしたいな。
6月末日
何にも考えないで、1週間でも1ヶ月でも休みなよって言ってくれたら。
もうそれだけで救われる気がする。
余裕がない。
目まぐるしい。
名前を呼ばないで欲しい。
数字から解放されたい。
誰かに助けてって言えたら。
追いつかない日々に息切れして
もういいよ、って誰か止めてくれたら。

この頃、興味本位でオーラ診断にも行ってみた。

エネルギーに溢れてる。頑張りすぎちゃうタイプでしょ、倒れるまでやる人だね。って言われて
その時はそんなことないと思っていた。

7月に入ると、家に帰ると同時に倒れるように
寝ていた。
彼が来てくれているときは
ご飯も娘のお風呂も寝かしつけもお願いした。

寝れば大丈夫。と思ってなんとか朝出勤するも目眩。
さすがに立っていられなくなった。

耳鼻科に行ってきたら?と上司に言われ、
早退して耳鼻科に行く。

耳には異常ないです。メニエールでもない。
脳外科を受診してみては?

言われた通り休みの日に脳外科に行く。
普段なら検査系、注射などなんでも大丈夫なのに
MRIが怖くて仕方なかった。
何度もやめていいですかとお願いした。
それくらい、精神状態もまともじゃなかったのだ。

それでもなんとか必死にやったMRIも異常なし。
強いて言うなら、レントゲンで撮ったストレートネックですね〜って。笑

ストレスですね。
辛かったでしょ、
こんなになるまで
よく頑張ったね。

脳外科医の何気ない一言に思わずぶわっと
泣いてしまった。
いいよ、いいよ、泣きな〜
仕事も休めるように、いつでも診断書書くからね。

医者なら誰でも言う言葉かもしれない。
でも人前ではあまり泣かないわたしが
マスクをぐしゃぐしゃにするくらい
涙が止まらなかったのだ。
それくらい、その言葉が欲しかったんだ。

その日は薬だけ処方してもらい、
2日間、なんとか出勤した。
目眩は治らず、最終的には首を締め付けられるくらい筋肉が凝縮して息が出来なくなり、少し事務所で休んだりもした。

そして2日目。

あ、無理だ。もう。

急に胸が苦しくて、首も締め付けられ息もできない。
それでも行かなきゃ、とにかく出勤はしよう。

目眩と涙が止まらない中必死に運転して
職場に着くも、倒れるように事務所に座り込み
狂ったように泣いていた。

なにも知らない店長が元気に入ってくる。
おっはよ〜‼︎今日も忙しいよ〜‼︎がんばろ…⁉

あ、えっと…ちょっとゆっくりしてていいよ…

気まずそうに去った。

そりゃそうだ。なんにも、気付かれないように
頑張ってきたのだ。

なんとなくは体調の悪さに気付いてくれていた
パートさんが来る。

もう、休んで大丈夫だよ。
自分だけの身体じゃないんだから。
娘ちゃんもいるんだし、
大丈夫だよ。休もう。ね?

優しい言葉。もう頑張るのも限界だと感じた。
1時間くらい泣きながらどうしようかと
最後まで悩んだ。
お店は回るのだろうか、ただでさえ人がたりない、この頃新しくBAで異動してきたパートさんもいて、その方を一人にするわけにもいかない。
今日来るねと言ってくれてたお客様たちは…
お客様たちによく、いなくならないでね。と言われた言葉と顔を思い出す。
なんでこんなことになったんだ…
いろんな感情が目眩とともにぐるぐる回る。

でもついに決断。

休もう。しばらく。

ゆっくり立ち上がり、もう壁をつたって行かないと歩けない。

店長のもとまで、ゆっくり歩いていく。
その間に、仲の良かった営業さんにも会った。

え⁉︎どうしちゃったの⁉︎

異動してきたばっかりのBAさんもびっくりしている。

申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

やっとのことで店長のもとまでたどり着く。

申し訳ございません。もう無理みたいです。
しばらくお休みを頂きたいです。

今まで私が絶対言うこともないと思っていたセリフ。

店長も動揺していた。
いいよ、いいよ、お店はなんとかするから!
とりあえず1週間くらい休んでいいよ。

ブラック企業ならこうなっても休めないのだろうか。
そんなことをぼんやり考えていた。

運転できる?送っていこうか?

優しい店長。でもそんなことまで迷惑はかけられない。

少し休んでから帰ります。

心配をこれ以上かけないようにして、
とりあえず家にいてくれた彼に電話。

目眩がすごくて帰れないから迎えにきて。

ちょっと驚きつつも
すぐに迎えに来てくれた。

助手席に乗っているだけでも目眩がする。
対向車の車の動き、カーブするとき、
バックするとき、気持ち悪くて仕方ない。

帰宅しても手を引いてもらわないと歩けない。

一体どうしたんだ?と笑いつつも
心配してくれていた。
思わずわたしも泣きながら笑う。

どうしてこんなことになったんだ…

そんな気持ちで押し潰されて、これからが不安で
それでも首が痛くて仕方ないから
冷えピタを貼って薬を飲んで眠りたい。
少し寝れたけど、不安と、寝ていても
振り回されるような目眩の感覚に
怖くて怖くて眠れなかった。

休めるなら良かったやん!これからなにするー?
楽しみしかないね👍

と呑気に笑っていた彼に少し救われた。

鬱病の本や投稿、経験談にもよくあるが、

周りが冷静なのが一番良い。

それは本当だと感じた。
周りまでパニックになると自分ももっと不安になる。
あまりにも楽観的すぎないか?と思うくらい
彼は落ち着いていたのだ。

とりあえずここまで。
最後まで読んで頂きありがとうございます😊

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