見出し画像

いってらっしゃい、雄平

スワローズが6年ぶりにセ・リーグ優勝を飾った。
前回優勝の2015年には優勝を決めた試合、クライマックスシリーズ、日本シリーズ含め30試合以上現地観戦をしたが、今年は0。
コロナはあまり関係なく、今年の初めに二人目が誕生したので、息子2人の世話を奥さまに任せてナイターに行くのも憚られたからだ。
趣味である野球観戦は大事だが家庭内平和&子供が小さい間に一緒に過ごす時間も大事。(来年からはちょっとずつ増やしていきたい)

ただ1試合だけ本当に行きたかったのが雄平の引退試合となった11月1日の最終戦だった。
そろそろ雄平が引退するかもと思っていたが、もう一年頑張ってもらえないだろうか、来年なら引退試合に行けるから、と超勝手なことを考えていた。

なぜ雄平にそんなに思い入れがあるかと言えば、まずは同い年であるから。
そして初めてプロ野球の一軍を観戦したときの先発が彼だったからだ。

雄平はルーキーで、僕は大学一年。つまりもう20年近く前になる。(そのときは雄平ではく高井という登録名だった)

雄平はあんまりストライクが入らなくて、確か負投手になった。地方球場らしく、今思えばめちゃくちゃ近くからマウンドが見れた。

同い年がプロ野球で投げている、ということが不思議な感じだった。

その後、僕は大学院まで金沢で過ごして就職で上京したのだか、そのころ雄平はすっかり一軍で見なくなっていた。

スワローズの二軍施設は埼玉県戸田市にあって、上京したら一度行ってみたいと思っていて、2010年か2011年に会社をサボってド平日に二軍戦を観に行った。

二軍のグラウンドで雄平は野手として練習していた。投手としてはいまいちでも野手としてやってみよう、と言ってもらえるということはプロ野球の中でも運動神経抜群なんだなと思った覚えがある。

その後、雄平は外野手として一軍に定着し、2015年には優勝を決めたサヨナラタイムリーを打ったのだけれど、僕にとって一番印象深いプレーはそれではない。

その試合の直前の日曜、東京ドームでの試合でのダイビングキャッチだ。犠牲フライにはなったがそれ以降の失点は絶ち、その試合に勝利。そのシーズン2位となった巨人とのゲーム差を広げた。

とにかく東京ドームでの巨人戦に弱いスワローズがその試合に勝ったときに、「あぁ、今年は優勝するな」と何故か確信したのを覚えている。そしてその試合の勝因を僕は雄平のダイビングキャッチだと思っている。

あとは雄平には悪球撃ちのイメージしかない。つまりボール球に手を出す。それもくそボールに。

ヒットになることもあるが、そうならないことの方が多い。

なーんで、それ打っちゃうかな。とか、いや見送れよ、ボールだろ。とか思うのだが、それも彼の魅力のひとつ。(多分、スワローズファンならわかってくれる人もいると思う)

そんな雄平は来年から楽天イーグルスの二軍バッティングコーチになるらしい。僕は悪球打ちなのに大丈夫か?と勝手に心配している。

イーグルスとスワローズは人的なやりとりが多く、イーグルスで何年間かコーチやってから、スワローズに戻ってきてコーチになってくれないかな、とこれも勝手に期待している。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?