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生まれてから失明するまでの記憶を、忘れないよう記録として書き留めました。
記憶に基づいた記述のため不正確な箇所や不鮮明な箇所があるかも知れませんが、一人の人間の生きた痕跡として、…
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#友達
はじめての友達(僕が失明するまでの記憶 6)
両親はお世辞にも社交的とは言えなかったので、近隣との関係は(K会の人たちを除いて)希薄だった。それでも僕には幼馴染がいた。同じ路地の並び、角の家に住むRちゃんだ。路地を一人で歩いているとき、家の庭で遊んでいる女の子と目が合い、気付けば敷地内に引き入れられ、友達になった。まだ幼稚園にも行っていない、4歳ぐらいの頃だったが、生まれてはじめての友達だった。
Rちゃんは髪がとても長く腰ぐらいまであっ
象徴的な一葉(僕が失明するまでの記憶 7)
Rちゃん以外の友達ができるのは、小学校に入学してからのことだ。性別や家柄が違っても同じ場所にいればすぐに仲良くなれるのは子供の愛すべき特権である。その例に違わず、僕にも友達と呼べる人が何人かできた。学校が終わって家に帰ってから、ランドセルを置いてすぐに友達宅へ遊びに行くこともあった。Rちゃんと同様大きな家の子ばかりで、たいていの家には発売されてまだ間もない任天堂のゲーム機があった。場違いな仏壇を
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